鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

伝えること。

2007年11月28日 | Weblog
公明党の谷口衆議院議員を囲んでの懇談会があり、私も出席してきました。

参加者は壮年男性ばかりという限定的な会合で、社会の中核的な活躍をしている人が多かったように思います。

冒頭、谷口議員から2年前に衆議院議員になるまでの経緯が語られ、その後、現在のねじれ国会のようすについて言及、そして今の政治の局面で公明党が果たさなければならない役割について話がありました。

また当選1回議員でありながら、総務省の政務官として役人の世界と渡り合い、わかったこと、公明党広報局長として、公明党が大事なところで声を上げていくことなど、今取り組んでいることの紹介もありました。

その後、参加者からの質問に答える形での懇談になりました。

さすがに社会の中核で活躍する年代の質問ばかりで、丁寧な言葉遣いの中にも、鋭い内容の質問が多く、私も聞いていて汗をかく思いがしました。

いわく、
テロ特措法の成立に向けて、公明党は何を遠慮しているのか。
福田総理と小沢代表の大連立構想の騒動で、公明党の存在意義が発揮できていないではないか。
テレビの討論番組に出演する公明党の国会議員は、パッとしない。
与党になってからの公明党国会議員の発言は、歯切れが悪い、かえって極端なことをいう民主党議員の発言の方が説得力がある場合がある。
選挙区によって自民党候補を推薦しているが、一方的な支援になっているのは納得できない。
ガソリンの値上げをもろにかぶっている。公明党として早急に対策を打ち出すべきだ等々。

私は聞いていて、心の中ですべての質問に、「ごもっともです。」と答えていました。
私だったら、どう答えるだろう?そう考えながらも聞いていました。

谷口議員は、一つ一つの質問に丁寧に答えていました。
なかなか、これ!といった答えができない質問もありましたが、谷口議員は、いわゆる政治家の答えをすることはせず、真剣に向き合って答えていました。

対話の時代だと思いました。
当たり前のことですが、公明党議員だったら支持者は無条件に指示してくれるというような時代ではないことも、改めて痛感しました。

参加者のそれぞれの質問には支持者だからこそ、このことは現職議員に伝えたいという熱い思いが感じられました。

その思いを軽く捉えていたらとんでもないことになると感じました。

今、鎌倉市の抱えている諸課題でも、対話の重要性が問われています。

伝えることだけで良しとする時代ではありません。
伝えることのつぎに納得してもらうことが必要です。
そのとき必要なものは、言葉に誠意があふれていること。
誠意が伝われば、納得は得られずとも理解をしてもらうことができると思います。

理解があれば、たとえ今は意見が異なっていても、お互いに次のステップにいけるのではないでしょうか。

今日の懇談会で、誠意は、言葉の響きの奥にこもるものだと思いました。

今日の谷口議員の誠意を持った回答とは逆に、たとえ間違ったことをいわなくても、誠意がなければ、自分の言葉は相手に対しては敵意をもった言葉として伝わるものであるということを、政治に携わるものは心得なければならないと思いました。

今夜はいい会合に参加できました。

防災・防犯メール配信登録者が増えています。

2007年11月10日 | Weblog
11月1日から開始された鎌倉市の防災・防犯のメール配信への登録者が、およそ1週間で1000名を超えたそうです!

これは鎌倉市に住む人々の防災・防犯についての関心の高さを示すものでもあり、うれしい限りです。

すでに5回のメール配信がありました。
1回は定例のテスト配信ですが、4回は不審者情報でした。

1週間で4回も不審者出没の事例があったわけですが、女性や子供に対して不審な行為を行なう輩がいることに、憤りを禁じえません。

ぜひ多くのみなさんが登録をして、注意してほしいものです。

このメール配信サービスは、株式会社日本文字放送(テレモ日本)に業務の運用を委託して行っています。

このシステムの特徴は、登録して受け取れるメールの種類を、防災情報と防犯情報の両方か、どちらか一方を選択できることと、テレモ日本のサイト上にある「マイタウン鎌倉市」にアクセスすれば、登録していない人でも情報入手が可能なことです。

まずはバーコードからアクセスして、登録してください!


山場(やまば)CM

2007年11月07日 | Weblog
朝日新聞の夕刊に興味深い記事が載っていました。

テレビ番組で、場面を盛り上げるだけ盛り上げておいて、さて!というときに入るCM(山場CMというそうです)に不快感を持つ視聴者が多いということが調査で明らかになったというものです。

やはり!と思いました。

慶応義塾大学の榊博文教授の研究室が慶大の通信教育学部と文学部の700人あまりにアンケートを実施したもので、対象は20代~30代が中心だったそうです。

しかし、さらに気になったのは、この調査、2002年に実施したものだそうです。

5年も前の調査で山場CMに86%の人が不愉快、84%がその番組に好感が持てない、さらには34%の人が山場CMに出てくる商品は買いたくないと答えたとか。

それに対して、話の流れが落ち着いたところで入るCMを「一段落CM」というそうですが、これと比較すると「山場CM」の商品を買いたくないと思う人は3.8倍も多いそうです。

民放の番組はスポンサーで成り立っているのに、そのCMが「山場」で入ると逆効果であったということが、数字の上で明らかになったというのです。

そのとおり!と思いましたが、そんなこと大学教授の調査がなくとも、わかりそうなものなのに・・・
ましてやリサーチ会社やコンサルティング会社がいっぱいあるのに、スポンサーや放送局はそういうことは調べなかったのだろうか。

ひどい番組になると「このあと、あの○○登場!」などといっておきながら、長いCM明けまでまつと、実は次週の予告で一瞬登場するだけなどというものもあります。

これは放送のモラルとしてどうなのか。ましてやスポンサーに対する違背行為にならないのかと思っておりました。

この記事によると、日本と欧米のテレビ番組を比較したところ、山場CMは日本が40%!であったのに対して、アメリカが14%。
イギリスではCMのタイミングが法律で規定されているそうで、それでも6%。
フランスは0%!だったそうです。

ところが、最近はCMのないNHKですら、山場で話題を変えてしまい、「このあと○○登場」などと視聴者をじらすやり方があります。(動物番組や英語番組などに多い!)

要するに、日本のテレビはやりたい放題の無政府状態じゃないか!

視聴率はひとつの目安として大事ですが、榊教授は「視聴率ダウンを避けようとして、かえって視聴者のテレビ離れを招いている」と記事の中で述べていました。

以前、CMになると急にテレビの音量が大きくなることがあり、これでは音の暴力だとの視聴者の声を、公明党がとりあげ、CM音量をむやみに大きくしないよう自粛を求めて、受け入れられた実績があります。

情けないのは、広告主の協会が「初耳の研究結果、今まで議論したことがなかった」と述べていることや、民放テレビ局にいたっては「度を越さない限りは許してほしい」などとコメントしていること。

山場でCMに入ったとたん、不祥事を起こした企業のお詫びCMが流れたときなど、「ふざけるな」と思ってしまいます。

視聴者を忘れた視聴率競争に歯止めは利かないのでしょうか。

名誉市民章贈呈式と市政功労者表彰式

2007年11月04日 | Weblog
文化の日で市政記念日でもある11/3の土曜日に、鎌倉市内で平成19年度名誉市民贈呈式と市政功労者表彰式が行なわれました。

名誉市民章は、音楽評論家の吉田秀和氏、金属造形作家の蓮田修吾郎氏、そして日本画家の平山郁夫氏の3氏に贈呈されました。

また市政功労者には自治、一般特別、地域生活、環境保全、社会福祉、保険衛生、教育文化の各部門21名と3団体に、また市に絵画寄贈や消防団用地寄贈の寄付行為をなさった3名、1団体に感謝状が贈られました。

名誉市民の皆さんは、みなさん文化功労者と文化勲章を受章されておられる著名な方々で、名誉市民への推挙の声が市民の皆さんから高まり、議会も全会一致で推挙しました。

吉田秀和さんは日本の音楽教育にも力を注がれた日本クラシック界の大恩人でもありますし、今でもNHKFMで音楽解説をなさっており、私もときどき耳を傾けています。故斉藤秀雄先生とともに私が尊敬する音楽人で、お会いできて光栄でした。

また平山郁夫さんは、シルクロードをテーマにした大作も有名ですが、鎌倉の友好都市である中国、敦煌でも著名で、莫嵩窟には保存に貢献された人として平山さんの写真が飾られているほどです。平山先生のお嬢さんは中学校の吹奏楽部の後輩で、私の卒業直前の一時期、一緒に活動しておりました。

金属造形作家の蓮田修吾郎さんは、日本現代工芸美術展では蓮田修吾郎賞があるほどの大家でいらっしゃいますが、当日はお風邪を召されたとのことで、ご家族が代理で出席されておられましたが、そのご家族も平曲(平家琵琶、薩摩琵琶)の大家でいらっしゃるそうです。

この日は、そんな偉大なみなさんの貴重なお話を伺う機会に恵まれましたし、鎌倉の名誉市民にふさわしいみなさんであると、改めて思いました。

また市政功労者の皆さんとも話しましたが、長年のご苦労を積み重ねてこられたご様子に感謝の思いでいっぱいになりました。

長い時間と労苦を、それぞれの仕事や使命に傾注されたみなさんに触れられて、とても啓発されたひとときを過ごすことができました。