鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

夏季議員研修会in箱根町

2015年08月18日 | Weblog
 公明党神奈川県本部の夏季議員研修会が17日、箱根のホテルを会場に行われました。

 例年は横浜市内で行われる研修会ですが、今回は大涌谷の火山活動で大きな影響を受けている箱根町への応援の意義を込めて箱根町での開催となりました。

 冒頭、箱根町の山口昇士町長と箱根町議会の西村和夫議長がわざわざ歓迎のご挨拶に駆け付けてくださいました。

 山口町長は昨日の大文字焼きが無事開催されたが、せめてレベル2にならないと状況は改善されないと危機感を募らせていました。



 また西村議長は先日、鎌倉市議会に来られて支援を訴えるなど、箱根町のために精力的に活動されていましたが、長年、日大の駅伝の指導者として活躍されて来られた方だそうで、駅伝の聖地・箱根町にふさわしい経歴の持ち主でした。



 来年の駅伝が無事開催できると箱根への理解が全国的に深まると期待されておられました。

 今日は太田明宏国土交通大臣が出席し、様々な角度から議員活動のあり方についての話すなどして参加者を激励しました。



そののち、火山活動の視察や町役場での町長との意見交換などに臨まれたということです。

 研修会ではキャリア教育などの学習支援を行うなどしているNPO法人のKey Person21代表の朝山あつこ氏が貧困の連鎖を断ち切るために子どもへの支援を行っている活動について紹介してくださいました。

 18歳以下の子どもの貧困率が16%の日本ですが、そのうちひとり親家庭の子どもの貧困率は50%を超えている現状などが紹介され、キャリア教育や学習支援を通じて自立を支援する活動の重要性について学びました。

 上田勇県代表(衆議院議員)からは安保法制について話があり、法整備がなぜ必要なのかを粘り強く説明していくことの重要性が訴えられました。



 最後は、14グループに分かれてのテーマディスカッションを行うなど、内容の濃い研修会となりました。

人権啓発講演会「LGBTってなんだろう」

2015年08月11日 | Weblog
 鎌倉市の文化人権推進課、人権・男女共同参画担当が開催する人権啓発講演会が10日、鎌倉生涯学習センターで行われました。

 今回はLGBT(性同一性障害などの性的少数者)を理解するための講座で、「LGBTってなんだろう~互いの違いを受け入れあえる社会を目指して」というテーマで特定非営利活動法人Re:Bitから三人の20歳代の青年が講師として講演してくれました。

 最近よく言われるLGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字で、性的少数者(セクシャルマイノリティ)の総称です。

 今日はLGBTの当事者である3人がそれぞれのセクシャリティゆえに遭遇したさまざまな困難を体験として、LGBT(同性愛者や性同一性障がい者など)を含めたすべての子どもがありのままの自分でオトナになれる社会を目指しての同法人の活動を紹介してくれました。

 講演では、LGBTの基礎知識としてセクシュアリティの4要素(からだの性、こころの性、好きになる性、表現する性)を教えてくれました。からだの性、こころの性や好きになる性はわかるのですが、それに服装や行動、ふるまいにどのような性らしさが含まれるかという「表現する性」を要素として加えてセクシャリティ(性のあり方)を定義していることが興味深く感じました。

 最近の調査によると日本国内でLGBTの人は約7.6%、13人に1人の割合でいるというデータがあるそうで、とくに青少年の当事者にとっては性や恋愛の話だけでなく、進路・就職・パートナー・老後など人生設計に深くかかわる問題であるにもかかわらず、正しい知識がないために7割近くの当事者がいじめや暴力を受けたり、自殺を思い立ったり、図ったりしたことがあるそうです。

 しかし学校教育の中でLGBTや多様な性に関して知る機会があった生徒は1割に満たないばかりか、教師の無理解により深く傷つくこともあるそうです。

 内閣府の自殺総合対策大綱や子ども・若者ビジョンや今年の4月に文部科学省からの性的マイノリティに関する通知が出されてはいるものの、教育現場での取り組みは戸惑いがあるそうで、当事者の生徒が相談する体制ができていないのが現状のようです。

 LBGTに関する周囲の無理解は当事者への差別を生みます。

 人権について最初に教えてくれる教育現場において、当事者の生徒が相談できる体制づくりを望みたいものです。