ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

やんばるの地衣類パレード

2017-02-22 22:02:55 | イベントその他
2月18日つづき
森から出て、田んぼへ。
といっても、年々田んぼは少なくなり、サトウキビへ転作がすんでいる。残された田んぼも、稲ではなくて、シチトウイなどが忘れられかけたように植えられているだけ。その畦をめざす。
というのも、昨年11月、辺土名にすむナッちゃんが、自宅の畑で、ケラタケらしき虫草の未熟個体を見つけたからだ。これは、冬虫夏草の会の内山さんのところへ送られ研究されることになった。が、住宅地の中の畑という発生環境には意表がつかれた。本来はもっと湿気のある田んぼの縁とかで発生しているのでは・・・というわけ。白いストローマを目印に探すが、もちろん、そう簡単ではない。結果はカケラも見つからず。
といっても、この畦歩き、結構たのしかった。森の中ではほとんど虫をみなかったけれど、枯れ草をどけると、ヒロアオヘリホソゴミムシやアオバアリガタハネカクシなどがわらわらと逃げ回る。ナナホシテントウも、もう出歩いている。ムシクサには、アオタテハモドキの幼虫もきていた(写真)。

おお・・と思ったのは、畦に生えていたコケ。こりゃ、ゼニゴケ? ゼニゴケはたしか沖縄にはないはずだけど・・・(ただし、あとでコケ師匠のキムラさんに見ていただいたら、ゼニゴケではなくて、フタバネゼニゴケとのこと。ああ、コケまだまだだ)
そしてもうひとつ。畦に生えている地衣をさがす。以前よりも雑草が茂っていて見つけるのに難儀したが、あった、あった。
最初似気づいたとき、田んぼの畦に地衣が生えているなんて、意表をつかれた。で、山本先生に送ったところ、最初の鑑定はハコネイボゴケ・・・超、普通種だった(というよりも、これによって、僕は初めてハコネイボゴケなる地衣を知った。で、気にしてみると、なんと千葉の自宅にも生えていた・・・)。ところが、先日、ヤマモト先生にお会いしたところ、この地衣、ハコネイボゴケとはまったく違う種類だったとわかったとのこと。沖縄の地衣、やっぱりおもしろい・・(写真)

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