ゲッチョのコラム

カマキリ広報パートⅡからゲッチョのコラムにタイトル変更しました。再開します。よろしくお願いします。

ウトゥスイ(お年寄り)のお話から~実作、実食!

2019-06-04 23:10:01 | イベントその他
当山先生と、おとしよりからうかがった自然利用の文化の再現実験をこころみる。
今日のお題はカタツムリのお汁。
昔、畑周りのオキナワウスカワマイマイを食べたという話はあちこちで聞いたが。


まず、カタツムリを数とるのが、意外に大変。
集めたカタツムリをさっとゆでて、半分は味噌汁へ。

のこりは、中をぬいて、足のところを切って、アンダンスー(油味噌)に。

小学生の女の子とお母さんも参加してくれて・・・。


汁は、「貝だ」。
うっすら、ほんとうにうっすらだけど、後味に貝のような風味が。
カタツムリ、やっぱり貝なんだ。

耳石

2019-06-04 22:48:39 | イベントその他
オオエ先生から封書。
中をあけると分厚い論文のコピーが。
オオエ先生がドイツの世界的耳石研究者と共著であらわした、日本産ハダカイワシ類耳石化石の総説。


Lanternfish otoliths (Teleostei, Myctophidae) from the Pliocene and Pleistocene of Japan.
W.Schwarzhans and F.Ohe
Rivista Italiana di Paleontologia e Stratigrafia


静岡、および四国、そして沖縄の新里層の化石群集の報告。水深は平均200メートルの、深海の上部、中深層に生息していた魚類の化石だ。この3地点から全部で38種のハダカイワシ類の化石が見つかって、そのうち12種は絶滅した化石種と、アブストラクトに書いてある。
で、その絶滅種が、新種記載もされているのだけれど、そのうちのひとつに、名前が献名されてしまった。
Symbolophorus moriguchii
ナガハダカの仲間。
最初にオオエ先生からこの話をうかがったときは驚嘆してしまった。
この化石種の耳石を、僕がとりあげて「おお、これはみたことがないハダカイワシの耳石だ。きっと新種に違いない」と、オオエ先生に送ったわけではなく、オオエ先生の研究資料収集のお手伝いをした功績(と言うほどではないと思うのだけど)に対して名前をつけていただいた・・・ということだ。
うーむ。
いつか、新種に名前がついたらと思わないことはなかった。
しかし、魚とは。


ただ、この魚、絶滅種で耳石しかみつかっていないもの。(写真は論文に掲載された図版)
どんな姿をしていたのだろうね。