極大輪花の原種、グランサムツバキ C.granthamiana
耳納連山北麓(福岡県久留米市)にある、世界のつばき館へ。
久留米で誕生したツバキの花々は素晴らしいに決まっているのだけど
図鑑の写真だけでは、なかなか伝わってこない部分もありますので
花の実物をみたいと思いました。
その前にもうひとつのお楽しみが、原種♪
世界のつばき館のコレクション数は国内最多!
大きな温室内が、ぜ~んぶカメリア属(ツバキの仲間)の原種です!
一見ツバキには見えませんが
ベトナム北部のタイグエン省に自生する原種「タンサエンサ」
この原種は国内では、世界のつばき館でしかみられません。
原種の多くは、11~12月が最盛期のようで
花の終わった種類が多くて、早春咲きの種類は少し早く・・
しかし前回訪れた際に咲いていなかった種類の花がみられてよかった♪
この日はお客さんが誰もいなくて
つばき館の方が、ひと種類ずつ紹介して下さりラッキーでした。
いいな~と思った原種のいくつかをみて下さい ^-^。
モウズキンカチャ C.ptilosperma
金花茶はツバキファンならば、知らない人はいないと思いますが
金花茶節の原種だけでも30種位はあったのではないかな・・
ベトナメンシス C.vietnamensis
ベトナム北部原産の大型の原種で、採油用種です。
巨大なサザンカという雰囲気。
メガセパラ C.megasepala
ベトナム北部バッカン省原産の大輪花。
桃色と淡黄色の混色は珍しい。
花がなければツバキの仲間とは到底思えないような種類も多いですが
中でも、ベトナム北部ランソン省で
村内氏が発見した原種ムラウチイ C.murauchii は・・
ノボタン科の植物!?と思えてしまう姿(汗)。
花のつき方もかなり変わっています ^-^;
葉のつけ根に咲きます。
最もいいな~と思ったのが
ホンコンツバキ C.hongkongensis
香港島原産で、花は日本のヤブツバキとよく似ています♪
親近感がありますよ。
ところが、葉の質感や全体的な姿はヤブツバキとはまるで別物。
光沢のないマットな質感で、ツボミは褐色。
いかにも海岸に自生していそうな姿をしています。
原種の多くは、中国やベトナムが原産で
その殆どは採油での利用がメインですが
いくつかの優れた形質を持つ原種は交配親としてつかわれています。