うっTと植物たち。

宗像のカノコユリ

宗像市(福岡県)のカノコユリをみせていただきました ^-^。
宗像市は「確実なる自生地域」とされ
市の花になっています。

この度は自生地ではなく、宗像固有系統のカノコユリを保存培養
そして、普及活動をしておられる
「宗像カノコユリ研究会」代表の
吉田さんのお庭をみせていただきました。
(ブログUPの許可もいただいています)



カノコユリの自生地域はこのような感じ。
「ウチダカノコ」などの園芸種が流通するので
あまりピンとこないかもしれませんが・・
カノコユリは極限られた地域にのみ自生する希少種(絶滅危惧種)です。



個人の庭とはとても思えない広さ ( ゚Д゚)
オープンガーデンもされているみたい。



栽培場ですくすくと育っているカノコユリたち♪
職業柄(!?)バックヤードみてワクワクします。
バックヤードこそ、参考になるのです!うん。
栽培環境を知ることは、とっても大事!



実生。
ウイルスの関係もあるので、タネまきも必要ですね。



で、この花が「宗像カノコユリ」です ^-^。
みなさんのお庭で咲いているのと花色が違うと思います。
花もややこぶり(のような気がするだけかもしれません)

カノコユリは自生する地域により、かなり変異があります。
古い参考書をみると、昔は大まかに4タイプに分けていたようです。
そして、宗像の自生個体は、甑島タイプに含めていたみたい。



ところが!
平成22・23年に実態調査が行われ
DNA鑑定された結果
宗像のカノコユリは、固有のDNAをもつことが
確認されたのでした ^-^;



これをきっかけに、宗像固有系統の保存と増殖が始まりました。





白花も。
すごく珍しいですが、スポットレスもあります。

カノコユリの花には爽やかな香りがありますが
宗像固有系統は、チョコレート様のさらに強い香りを放つ個体が多いように思います。

実生苗をいただきました。





大切に育てます。
ありがとうございました ^-^。
順調にいけば、花が咲くのは4年後か・・

コメント一覧

うっT
hiroroさん、こんばんは ^-^。
hiroroさん、こんばんは ^-^。

自生密度は圧倒的に甑島が多いですが
自生地それぞれに系統が異なっており
宗像市(福岡県)の自生地も
「確実なる自生地域」とされています。
他にも自生地はありますが
多くは栽培品から野生化した可能性の残る地域であり
確実なる自生地として認定されている地域は少ないですね、、

自宅の庭では、甑島のカノコユリから選抜された
ウチダカノコが咲き始めています ^-^。
植えっぱなしでも毎年咲いてくれますし
日当たりのわるい場所でもしっかり花をつけるので
大変ありがたい存在です ^-^。
hiroro689
カノコユリ
https://ameblo.jp/hiroro689/
昭和30年代の写真でしょうか。
島一面に咲くカノコユリ、あの姿にあこがれて甑島列島の平島に行ったことがあります。
行ったのは昭和50年代、あの写真のような姿はなかったのですが少しだけ咲いていて、このユリがあの写真になったのかと思いをはせたことがあります。
下甑島に寄ったとき、沢山のカノコユリが栽培されていたのですが、輸出の時代は終わったと話されていました。カノコユリを見るとそんなことが脳裏によぎってきます。
時代によってカノコユリの存在も変わってきますね。宗像のカノコユリ、いったいどこからやってきたのだろう?
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