晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

【京都・風俗博物館 出張展示】 2004年2月撮影 『源氏物語』<若菜上>より明石の姫君の出産

2014年12月03日 | 京都・風俗博物館
 京都市上京区で行われた風俗博物館の出張展示のこと。

「歳暮の衣配りの衣裳をまとった登場人物紹介」に引き続き、
2004年2月に岩神座ホールで撮影した
風俗博物館の出張展示の様子です。


寝殿北廂にて、
『源氏物語』<若菜上>より
「明石の姫君の出産」
展示されていました。

六條院 冬の御殿に見立てられています。


源氏41歳の3月10日すぎ、
春宮妃である明石の姫君は13歳で
初めての出産を経験します。



当時、貴族の邸宅では
日常の室礼(しつらい)とは別に、
白一色の調度が置かれた産室が作られました。






御帳台(みちょうだい)の中に
出産を迎えようとする明石の姫君がいます。






明石の姫君付きの女房たちは
物の怪(もののけ)を追い払うための
打撒(うちまき)をし、
御前には米が撒き散らされています。








出産準備をする女房たち。




読経する高僧たち。


憑坐(よしまし)の女童(めのわらわ)には
悪霊が乗り移り、もがき苦しんでいます。





庭上では、
陰陽師が悪霊退散と安産祈願の修法を唱えています。







同じく、庭上では
妖魔退散をはかり殿上人が
鳴弦(めいげん)をしています。

※鳴弦=魔除けのために矢をつがえない弓の弦をはじき鳴らす作法。







 貴族の遊び~蹴鞠~ その1へ続きます。






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【日常】京都・宇治へ行ってきました♪

2014年12月02日 | 日記
私のささやかな日常。

11月28日~30日まで
京都と宇治へ行ってきました。



11月28日(金)
・虎屋茶寮で「亥の子餅」をいただく。
・しまだいギャラリーで「京ことば源氏物語」夕顔の巻 公演。


11月29日(土)
・紫野斎院跡 櫟谷七野神社
・北野天満宮
・「まいまい京都」@嵯峨をあるく
・清凉寺
・時雨殿で「百人一首」講座(伊勢大輔・清少納言)
・時雨殿で平安初期の女官朝服体験


11月30日(日)
・三室戸寺
・宇治市源氏物語ミュージアム
・宇治上神社
・宇治神社




今回の京都・宇治旅行については
今月中旬以降(?)から
少しずつブログに書いていく予定です。

しばらくお待ちくださいね。(*^^*)


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【京都・風俗博物館 出張展示】 2004年2月撮影 『源氏物語』<玉鬘>より歳暮の衣配りの衣裳

2014年12月02日 | 京都・風俗博物館
 京都市上京区で行われた風俗博物館の出張展示のこと。

『紫式部日記』より「一条帝による土御門第行幸」その3 に引き続き、
2004年2月に岩神座ホールで撮影した
風俗博物館の出張展示の様子です。


寝殿西廂にて、
『源氏物語』<玉鬘>より
「歳暮の衣配りの衣裳をまとった登場人物紹介」
展示されていました。






源氏35歳の年の暮れ、
その年の秋に落成した六條院において
それぞれの御殿に住まわせている女君たちにふさわしい
正月用の装束を紫の上とともにととのえる場面があります。

源氏自らが女君たちの年齢や容貌・性格に
ふさわしい装束をととのえたものを
今回は一堂に見学することができました。








では、女君を一人ずつ見ていきましょう。



 花散里


袿(うちき)姿。

 “浅縹の海賦の織物、織りざまなまめきたれど
  にほひやかならぬに、いと濃き掻練具して夏の御方に・・・




 紫の上


小袿(こうちき)姿。

 “紅梅のいと紋浮きたる葡萄染めの御小袿、
  今様(いまよう)色のいとすぐれたるとはかの御料・・・





 明石の姫君


細長(ほそなが)姿。

 “桜の細長に、艶やかなる掻練とり添えては姫君の御料なり・・・





 明石の御方


小袿姿。

 “梅の折枝、蝶、鳥、飛びちかひ、唐めいたる白き小袿に
  濃きが艶やかなる重ねて・・・





 末摘花


袿姿。

 “柳の織物の、よしある唐草を乱れ織れるも、いとなまめきたれば・・・





 玉鬘


細長姿

 “曇りなく赤きに、山吹の花の細長は・・・




 空蝉


袿姿。

 “青鈍の織物、いと心ばせあるを見つけたまひて、
  御料にある梔子の御衣、聴色(ゆるしいろ)なる添へたまひて・・・









明石の姫君を中心に
明石の御方と紫の上が向き合うような
展示の様子が微笑ましかったです。






 『源氏物語』<若菜上>より「明石の姫君の出産」へ続きます。






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【京都・風俗博物館 出張展示】 2004年2月撮影 『紫式部日記』より一条帝による土御門第行幸 3

2014年12月01日 | 京都・風俗博物館
 京都市上京区で行われた風俗博物館の出張展示のこと。

『紫式部日記』より「一条帝による土御門第行幸」その2 に引き続き、
2004年2月に岩神座ホールで撮影した
風俗博物館の出張展示の様子です。


 舞楽「打毬楽(たぎゅうらく)」


一条帝たちは舞楽「打毬楽」をご覧になっています。


様々な角度から舞人たちを撮ってみました。










四人舞で毬杖(ぎっちょう)という棒で
毬子(まり)を打つ型の舞です。




次は楽人たちを見てみます。















以上、『紫式部日記』より「一条帝による土御門第行幸」の様子でした。

次回からは『源氏物語』の世界を具現化された展示のご紹介となります。





 『源氏物語』<玉鬘>より「歳暮の衣配りの衣裳をまとった登場人物紹介」へ続きます。






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