4月8日に87歳で逝去したサッチャー元首相に向けて、
True to youにモリッシーが公式新コメントを掲載しました。
その中でモリッシーは「サッチャー」という英国のうそっぱち「体制」、
そして歴史をゆがめたマスコミのかたよった報道、
自分の立場にうまく「サッチャー賞賛」を生かしているキャメロン現首相を
批判。
マスコミの報道などにあるように、単に「おらサッチャー嫌いだ!ギロチンに
かけろっ」と「かわりもん」として短絡的にひどいこと言って怒ってきたのでは
ないことがよくわかります。理由があるのです。その裏の黒歴史と、目に見えない
圧力と欺瞞を全部含めて「怒」なのです。
下記に取り急ぎ全訳を掲載しました。急ぎすぎて誤訳や意味のわかんないとこ
あったら…自分で訳できるよう←DIYでお願いしますw、原文も載せますね。
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マーガレット・サッチャー
マーガレット・サッチャーの死に対して英国のタブロイド紙にコメントを寄せるのは
難しい。もし体制派の見解を持っていなければ、どんなに穏やかに慎重に話しても
そのコメントは「怒り」もしくは「爆発的な攻撃」として報道されるだろう。
もし「マルビナス諸島」と言えば、それは「フォークランド諸島」と置き換えられ、
「サッチャー」と言えば、やわらかめに「マギー」と置き換えられる。
これらのことはふつう、非民主主義の社会で成されることだ。
サッチャーの名前は、彼女がしてきた間違ったことすべてではなく、
彼女にそれをさせることを許してきたまわりの人々によって守られている。
それゆえ、どんなサッチャーに対する批判も危険なまでに馬鹿げた光を
英国の政治の全しくみの中に落とすだけだ。
サッチャーは強く、手におえないようなリーダーではなかった。
彼女は単に、国民のことなど、どうでもよかった。
そしてこの彼女の「粗雑さ」は英国のマスコミによって「勇気」だったと
巧妙に言い換えられた。
英国のマスコミは愛国主義を守るために歴史を書き換えようとするのだ。
その結果、あらゆる反対意見は抑圧され、あざ笑われた。
一方、我々は皆、デヴィッド・キャメロンからの
サッチャーへの無理やりな賞賛に辛抱しなければならなかった。
キャメロンがサッチャーを賞賛するのは、サッチャー支持極端主義の
爆発だという忠告はBBCからはなかった。
サッチャー支持極端主義者は、サッチャーをほめたたえることによって
彼らの目下の興味を守れるのである。
2013年現在、デヴィットキャメロンは
サッチャーが、英国民に暴動を起こさせたり、暴力的なデモをさせたり、
今までの英国史では見られない社会的な混乱をたきつけたという事実を
まったく無視。
もちろん実際は、どんな英国の政治家もマーガレット・サッチャー
より軽蔑されたことは、ない。
水曜日のサッチャーの葬儀は、英国の納税者たちが
サッチャーに対して思っていることをついに示す
という恐れから、厳戒警備となることだろう。
納税者たちは見えないところで警察に催涙ガスをぶちまけられるだろう。
英国?シリア?中国?何が違うというのだろう?
2013年4月9日
モリッシー
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最後のところ・・・まさに
「People are the same everywhere」
であります。。。モリッシーの一貫性に感激。
以下、原文はっておきます。
Margaret Thatcher
The difficulty with giving a comment on Margaret Thatcher's death to the British tabloids is that, no matter how calmly and measuredly you speak, the comment must be reported as an "outburst" or an "explosive attack" if your view is not pro-establishment. If you reference "the Malvinas", it will be switched to "the Falklands", and your "Thatcher" will be softened to a "Maggie." This is generally how things are structured in a non-democratic society. Thatcher's name must be protected not because of all the wrong that she had done, but because the people around her allowed her to do it, and therefore any criticism of Thatcher throws a dangerously absurd light on the entire machinery of British politics. Thatcher was not a strong or formidable leader. She simply did not give a shit about people, and this coarseness has been neatly transformed into bravery by the British press who are attempting to re-write history in order to protect patriotism. As a result, any opposing view is stifled or ridiculed, whereas we must all endure the obligatory praise for Thatcher from David Cameron without any suggestion from the BBC that his praise just might be an outburst of pro-Thatcher extremism from someone whose praise might possibly protect his own current interests. The fact that Thatcher ignited the British public into street-riots, violent demonstrations and a social disorder previously unseen in British history is completely ignored by David Cameron in 2013. In truth, of course, no British politician has ever been more despised by the British people than Margaret Thatcher. Thatcher's funeral on Wednesday will be heavily policed for fear that the British tax-payer will want to finally express their view of Thatcher. They are certain to be tear-gassed out of sight by the police.
United Kingdom? Syria? China? What's the difference?
Morrissey
9 April 2013