モリッシー、お誕生日に何か公式声明出すかな~と、思ってました。
それで今朝起きてすぐにTrue to youを開いたとこと・・・
あった・・・
それは「54歳になりました!みんなお祝いありがとう!」みたいな
メッセージではないことはわかっていた。
しかし
想像をはるかに超えた戦いのメッセージだったのである・・・
それは、イギリス国内で製造が禁止されている「フォアグラ」を販売
しているフォートナム&メイソンに対する販売中止の呼びかけでした。
ツイッター上では「モリッシーなんなんだ?」「フォアグラくらいいいじゃん」
という意見も目にしたので、少しこのフォアグラ問題について・・・
「フォワグラ」とはフランス語で「肥大した肝臓」、すなわち「脂肪肝」ですよね。
カモ、アヒルやガチョウに必要以上にエサを与えて肝臓を肥大させそれを
食用にしています。この強制的にエサを食べさせるやり方が動物虐待に
あたるとして、モリッシーも言っている通りイギリスでは、動物保護法の解釈上、
「フォアグラ生産は違法」とされているそう。ところが、外国産のものの販売は
許されているようなんです。
モリッシーは、チャールズ皇太子が英国王室主催の晩餐会などで
フォアグラを供することは禁止していることを(珍しく)ほめつつ、
過去、結婚前に皇太子妃カミラ夫人と昼食を共にした
ケイト妃がロンドンのナイツブリッジにあるレストラン「Koffmann’s」で
フォワグラのテリーヌを注文したことを揶揄(それはもう2年前…)。
「テリーヌ、うっま」
フォートナム&メイソンは、ある日マタニティーママケイトが「おっかいもの~♪」
ってやってきて「きゃ~わたしの赤ちゃんにもフォアグラ~♪」って買うことを
期待してんだろ?とモリッシーは皮肉を言っています。
今年3月にはやはり動物愛護活動家であるセクシー女優パメラ・アンダーソンが
動物愛護団体PETAと手を組んでフォートナム&メイソンに手紙を送っています。
これまでもツイギー、リッキー・ジャーヴェイス、ケイト・ウィンスレット、タマラ・エクレストン、
アリシア・シルヴァーストーンなどもフォアグラ販売反対を訴えています。
ケイトは2010年に
「フォアグラはレストランや店で高級食材として
販売されており、フォアグラを作るために虐待され、
殺されるガチョウやカモに見合うほどの
高い金額をだれも支払わない」
と話し、フォアグラ購買ボイコットビデオに出演。
このビデオをフォートナムをはじめとする世界中のデパートに送っています。
PETAから抗議を受けたイギリスの高級百貨店「セルフリッジズ」や
「ハーベイ・ニコルズ」はどうやらもう販売をやめているらしいのです。
モリッシー曰く「ロンドンで唯一」フォアグラ販売を続けているのが
フォートナム&メイソン。
かいなってぃー、調べてみた。
18.5ポンドから。
「ちょっと~F&M!! ぼくらを苦しめる
フォアグラやめて~!ガーガー」
「まってろよ!!
You don't have to うぉーりーうぉーり~
まもーってぇあげぇーたい~~~♪」
しかし、お誕生日にも「ほっこり」するどころか
あえての宣戦布告・・・
御大の「元気宣言」ととっていいのか。。。
ちなみに、みんなで「販売中心を呼びかけよう!」とのことで
呼びかけ先はこちら↓
Fortnum and Mason
181 Piccadilly
London W1A 1ER, England
Twitter: @FortnumandMason
http://www.fortnumandmason.com
でも日本はフォアグラ、ふつうに売っているので
イギリスのフォートナムになんか言う前に
いまここで、まわりに対してもできることは
ある気がするんですよね。
けっこう日本の伝統的な食べ物や産業でも
こういう残酷な過程を経ているものもあるわけで・・・
それらを批判しろ、ボイコットしろ、とかでなくてやはり
「本当はどうなのか」
っていう目で見る。
なんでも受け売りや習慣や受動ではなく
自分で知る、選ぶ、っていうのが大事なんじゃないかな、
と今回のモリッシー声明読んで、改めて思った次第。