散文的で抒情的な、わたくしの意見

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クロッシングラインは素晴らしい作品だ。

2016年09月07日 | ドラマ
ブログを書く前に予備調査として「クロッシングライン3」を検索したら、「超つまらない」というブログがあって、正直びっくりしました。

「クロッシングライン」はもちろん「3」も「1」も「2」も「素晴らしい作品」だからです。

スケールが大きいし、なにより「徹底的にシリアス」です。いわゆる「笑える部分」が「まったくない」のです。「リアル」ではありません。未来マシーンのような状況分析装置が出てきたりもします。あくまでシリアス。もっと簡単に言うと捜査官たちがみな「まじめ」です。基本的には、笑うことすらありません。

真田丸を面白いと思いながらも、「どうみてもコントじゃん」とも思っている私にとって、「こういう骨太なドラマ」は実に魅力的です。

例えばCSIなんかは最初の方で、「必ず遺体をテーマにしたジョーク」が登場します。

「彼は太陽を手に入れようとして、地下に転落し、そうして二度と太陽を拝めなくなったわけだ、イカロスのように。」とかいう感じです。

しゃれたこと言ってるつもりでしょうが、やや不謹慎です。

多くの米国ドラマを見ています。多くには「笑える部分」があります。「NCIS」もそうですし、「クリミナルマインド」にも笑えるキャラが出てきます。

「CSI、マイアミ、NY」もそうですし、「メンタリスト」や「ボーンズ」などは過剰と言ってもいいほど「笑える部分」があります。

が、クロッシングラインは違います。最初から最後までずっとシリアスで、事件が解決しても、特に笑顔とかはありません。殺人そのものが解決しても、その背景にある社会矛盾は解決することはないからです。真正面から「社会的正義」を描いているわけですが、社会的正義は一つの殺人を解決したぐらいで実現しないし、永遠に実現しそうにもない。だから、笑顔はありません。

私にとってこれほど「面白いドラマ」はないのに、「つまらない」という人もいる。

感じ方は様々だと、思う、というより驚いています。





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