夜警日誌という韓国ファンタジー史劇は、2015年の作品のようです。
「なんでもあり」の作品で、ぶっ飛んだ感じが面白い作品です。「もののけ姫」のような、ジブリの登場人物みたいな少女が登場します。夜警隊の一員となる「ヨハ」です。写真のように完全なるへそ出しルックです。へそはでてませんが、胸はバンドのみです。
この格好で朝鮮王朝の都を闊歩するのです。まあ普通なら捕まります。
廃された世子が「妖怪ども、鬼神」と戦うというのがストーリーで、彼は最後の最後には「王」となります。そして「奴婢の解放」とか言い出します。これ、朝鮮王朝では絶対あり得ないことです。
そもそも「ありえない話」なので、史実にこだわる必要はないのですが。
がいた、のは民主韓国にとっては「恥そのもの」ですから、否定したがる気持ちは分かります。でも百年前までがいても、今いないなら、別に恥じる必要もない。
日本には江戸時代、はいなかったわけですが、農奴に近い人間ならいたはずです。別にそれは恥ずかしくはない。そういう「水のみ百姓」が解放されるのは、戦後の農地改革で、1945年ですが、それも別に恥ずかしくはない。歴史的事実に過ぎないと思います。
さて「夜警日誌」、配信には珍しく「吹替」があります。で、つい見てしまいました。ファンタジー史劇として見れば、別に悪い作品でもありません。
でも長い。33話もあります。ちょっとした大河ドラマです。
俳優さんが、「なんか見たことのある顔」です。
主演のチョンイルは「ヘチ王座への道」の主人公ですから、最近になって「見たことある」顔です。ヘチと同じように、物語の冒頭では「遊び人の王の息子」として登場します。
東方神起ユンホは野村宏伸に似ています。ソイェジはなんか池脇千鶴みたいな顔です。そしてヨハ、コソンヒは「優香の年の離れた妹」みたいな顔をしています。
作中では繰り返し「儒教の国なのだから、幽霊を語るな」というようなセリフが出てきます。幽霊は作中では「鬼神」です。
孔子は「怪力乱神を語らず」と言っていますから、なるほど儒教はオカルトを廃します。ただし民間信仰としては「幽霊」は存在したはずです。が、私は朝鮮王朝におけるオカルトの扱いをよく知りません。
さほど面白くはありませんというか、深みはありません。がそれなりには面白い作品です。
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