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メゾン・ド・ポリス感想 近藤正臣さん・野口五郎さん・角野卓三さん・小日向文世さん・西島秀俊さん・西田尚美さん

2019年01月20日 | ドラマ
日本の刑事ドラマはほとんど見ないのですが、配役に惹かれて、「メゾン・ド・ポリス」を見てみました。

主役は高畑充希さんですが、本当の主役は「引退したおっさん刑事」でしょう。

近藤正臣さん・野口五郎さん・角野卓三さん・小日向文世さん、それに事情があって引退したらしい西島秀俊さんです。

新米で所轄では相手にもされていない刑事の高畑さんが、おっさんたちと組んで事件を解決します。

なぜ「おっさんと組めるのか」というと近藤さんが「元警視副総監」だからです。もちろん実際には元警視総監でも「事件資料」なんて見られるわけありませんが、そこは「ドラマ」です。

高畑さんが「浮いていない」のがよいと思います。美人過ぎることもなく、背も低い。「こんな美人刑事いるもんか」という感じが全くありません。たとえば美人の北川景子さんだったら、相当浮いた感じになるでしょう。

野口五郎さんは俳優として実に魅力的で、たとえば「ケイゾク」などでは準主役です。アサクラ役ですね。もっと彼を使うべきだと思います。

近藤さんの演技は実に安定しており、味もあり、超一流でしょう。角野さんや小日向さんも超一流です。

西島さんは「相変わらず西島さん」という感じですが、主役ではないので、肩の力も「少しはとれて」、いい演技をしています。

個人的にはもう一人の主キャストである西田尚美さん。非常に好きな女優さんなので、彼女が出ているだけでも見ていられます。

西田さんは高畑刑事に質問します。「なんで刑事になんかなったのか」。高畑さんはこう答えます。「ドラマをみて憧れて」

「じゃあ、あれか、ストロベリーナイト、竹内結子か」
「いえ、沙粧妙子・最後の事件」
「なんだー、浅野のゆう子かよー」
「温子の方です」
「どっちでもいいんだよ」

西田さんの魅力全開です。もっとも彼女、こうした男まさりの演技だけでなく、「白夜行」で見せたような「情念の演技」もできる人です。それにしても「沙粧妙子・最後の事件」の名が出たのにはびっくり。1995年ですから、高畑さんが産まれた頃の「素晴らしい作品」です。高畑さん、1991年生まれみたいですから、正確には4歳。

キャストを考えた人は「よく考えたなー」と思います。高畑さんの相方が「名前も知らないイケメンの若手」だと、いっきに見る気もうせるのですが、そうはなっていません。唯一のイケメン担当が木村了さんみたいですが、若手でもないし、そんなにイケメンでもありません。

事件は「日本の刑事物らしく」、「まあ簡単な構造」ですが、それでも人々の感想など見ると「凝っている」という人もいる。私には多少「わかりやすすぎて」というところです。私が基本日本の刑事ものを見ない理由はこの「簡単すぎる」という点ですが、それでも「日本のドラマとしてはそこそこ複雑」なのでしょう。

実際、犯人が誰かなんてどうでもいいのです。そもそも「ゲスト犯人制度」ですから、ちょっと有名な俳優さんがゲストなら、その人が犯人です。ストーリーはあまり気にしません。ただキャストたちの演技を見ているだけで楽しめます。

補足 第一回のゲストは手塚里美さんでした。12歳ぐらいの時から知ってます。役の設定もあるのですが、年取ったなーと思いました。


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