散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

夜警日誌と「もののけ姫」・チョン・イルと東方神起ユンホ

2019年12月10日 | 韓国ドラマ


夜警日誌という韓国ファンタジー史劇は、2015年の作品のようです。

「なんでもあり」の作品で、ぶっ飛んだ感じが面白い作品です。「もののけ姫」のような、ジブリの登場人物みたいな少女が登場します。夜警隊の一員となる「ヨハ」です。写真のように完全なるへそ出しルックです。へそはでてませんが、胸はバンドのみです。

この格好で朝鮮王朝の都を闊歩するのです。まあ普通なら捕まります。

廃された世子が「妖怪ども、鬼神」と戦うというのがストーリーで、彼は最後の最後には「王」となります。そして「奴婢の解放」とか言い出します。これ、朝鮮王朝では絶対あり得ないことです。

そもそも「ありえない話」なので、史実にこだわる必要はないのですが。

がいた、のは民主韓国にとっては「恥そのもの」ですから、否定したがる気持ちは分かります。でも百年前までがいても、今いないなら、別に恥じる必要もない。

日本には江戸時代、はいなかったわけですが、農奴に近い人間ならいたはずです。別にそれは恥ずかしくはない。そういう「水のみ百姓」が解放されるのは、戦後の農地改革で、1945年ですが、それも別に恥ずかしくはない。歴史的事実に過ぎないと思います。

さて「夜警日誌」、配信には珍しく「吹替」があります。で、つい見てしまいました。ファンタジー史劇として見れば、別に悪い作品でもありません。

でも長い。33話もあります。ちょっとした大河ドラマです。

俳優さんが、「なんか見たことのある顔」です。

主演のチョンイルは「ヘチ王座への道」の主人公ですから、最近になって「見たことある」顔です。ヘチと同じように、物語の冒頭では「遊び人の王の息子」として登場します。

東方神起ユンホは野村宏伸に似ています。ソイェジはなんか池脇千鶴みたいな顔です。そしてヨハ、コソンヒは「優香の年の離れた妹」みたいな顔をしています。

作中では繰り返し「儒教の国なのだから、幽霊を語るな」というようなセリフが出てきます。幽霊は作中では「鬼神」です。

孔子は「怪力乱神を語らず」と言っていますから、なるほど儒教はオカルトを廃します。ただし民間信仰としては「幽霊」は存在したはずです。が、私は朝鮮王朝におけるオカルトの扱いをよく知りません。

さほど面白くはありませんというか、深みはありません。がそれなりには面白い作品です。

「屋根裏のプリンス」とハンジミン

2019年12月10日 | 韓国ドラマ


韓国の女優さんの名前はほとんど覚えないのですが、シンセギョンだけは分かります。それとハンジミン。これは最近覚えました。

ハンジミンは、お人形さんのような女優さんですが、調べてみると37歳。結構な年です。

「イサン」は11年前の作品ですから、26歳だった計算になります。

「イサン」のハンジミンはちょっと「お人形さん感が強すぎたかな」と思います。活動的ではない。トンイなどに比べると、あまり魅力的ではありませんでした。

最近になって「屋根裏のプリンス」をザーと見ました。ザーと、とは早送りのことです。「配信」だと、日本語吹き替えがないので、ちゃんと見ると目が疲れます。

この作品は7年前なので、30歳。それにしては若い。相変わらずの「お人形さん顔」ですが、非常に活動的な役で、 タンカを切るようなセリフも多く、魅力的な人物となっています。

朝鮮王朝はほとんど描かれません。世子が現代にやってきて、舞台はほとんど現代です。

時代は分かりませんが、300年前と言っています。すると18世紀初頭。景宗がモデルではないかと言われています。「ある意味有名な王様」です。

刑死したチャンヒビンの息子。トンイが「守ったことになっている世子」です。たぶん守ってませんが。

つまり粛宗の長男。次男がヨニン君、ヘチ王座への道の主人公。「ヘチ」でなんとなく頼りない小太りな王として登場するのが、景宗です。

4年の在位で亡くなってしまうので、「屋根裏のプリンス」の最終回で、「現代に住み続ける」ことになっても大丈夫というわけです。その後は、ヨニン君、英祖が継ぎます。英祖はトンイの息子です。

ザーと見ただけなので、詳細は書けませんが。ハンジミンは「屋根裏のプリンス」においては、泣いたり叫んだり怒ったりと、極めて「人間的」で活動的な魅力的な女性に仕上がっています。

「イサン」でも、こんな役にしておいたら、もっと良かったのでは、と思えます。

韓国ファンタジー史劇では、タイムスリップは「当たり前」の設定です。むろんリアル感はありませんが、それなりによくできた脚本の作品も多い。

「イニョン王妃の男」なんぞも、私は楽しめました。

ハンジミンの相手はアイドルのようです。相手とはプリンスで、たぶん景宗です。どっかで見た顔だなと思ったら、シンセギョンの「匂いを見る少女」にも出ていました。

韓国ドラマ、特に現代劇はほとんど見ないのに、どっかで見た顔が多くでてきます。