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ウルトラQ・4KウルトラQ・総天然色ウルトラQ・ウルトラQカラー版・2020年の挑戦

2018年12月02日 | ドラマ
ウルトラQ、1966年ですから52年前に作られた「伝説の特撮番組」です。モノクロでした。TV局はTBSです。

NHKが4Kリマスター版を放映するようです。うまいところに目をつけたものです。50代、60代の人間なら「思わず見たくなって4Kチューナーを買う」かも知れません。
ただし私はまだ「4Kに飛びつく必要」を感じていません。チューナーが必要です。8Kともなると「新しいアンテナ」も「たぶん」必要です。
4Kチューナー単品なら一万円以下で買えます。録画用となるとアイオーデータが最安でしょうが、それでも三万円ぐらいです。

それに4K独自の番組はまだほとんどないはずです。「4Kだけで」で「かつて大河ドラマ」を次々と放映するというなら、今すぐ飛びつきますが、そんな気配はありません。

さて「ウルトラQ」。伝説の番組だけあって、色々なリマスターが存在します。ハイビジョンリマスター版、それに色をつけたカラーリマスター版。

色をつけたカラー版のウルトラQが「総天然色ウルトラQ」です。WOWOWで前に放映されたので、その時だけ契約して録画しました。あの番組に色がついているのです。さぞ大変な作業だったでしょう。

脚本は主に故金城哲夫さんでした。凄い才能だと思います。

思いつくままに、記憶に残ったタイトルを挙げてみます。

1、2020年の挑戦 
人々が「なんかの液体」で次々と消えるやつです。2020年のケムール人の仕業となっていました。未来からの攻撃です。で、2020年の挑戦、内容から言えば「2020年からの挑戦」です。天才すぎる(半ば狂人扱いの)博士が作った装置で、東京タワーから電波を発信して倒しました。
2020年の挑戦、なんともうすぐ2020年です。びっくりです。

2、悪魔っこ
父親に催眠術ばかりかけれていたサーカス団の小さな女の子が「幽体離脱」を起こす物語です。幽体の方が、本物の方を「線路に誘導して殺そうとする」というもので、シリーズの中でもっとも「怖い」作品です。一の谷博士が作った装置によって幽体は消えます。どんな装置なんだ。その後父親は催眠術をやめ、ピエロに転進します。ピエロってのも結構怖い。

3、東京氷河期、ペギラが来た
「冷凍光線」を発する怪獣ペギラが東京を襲い、東京のみが氷河期になります。ある種のコケから抽出されたペギミンHによって撃退されました。伝説の0戦パイロットで、今は酒びたりとなり、犯罪者に落ちぶれている中年男性が登場し、その男が「特攻攻撃」で自らを犠牲にして退治します。その男(父親)を捜して東京にきた男の子が最後は遺骨を抱いて故郷に帰っていきます。単なる怪獣ものではなく、「もの悲しく切ない」物語に仕上がっています。

4、鳥を見た
田舎の孤独な少年がかわいがっていた小鳥が、実は古代の怪獣だった(巨大化する)という物語です。それでも男の子にとってはその鳥だけが「友達」なのです。これも切ない少年ものです。一度見ると「鳥を見た」という短い言葉が妙に心に残ります。鳥を見た、鳥を見た。

5、ガラダマ、ガラモンの逆襲
一度見たら忘れられないような「容姿」を持った怪獣「ガラモン」が登場します。実は怪獣ではなくロボットです。頭脳は別にあって、その頭脳から発する電波をとめると「なぜか泡を吹いて」活動停止となります。これはカラー版で見るより、白黒版で見たほうがいい気がします。

6、マンモスフラワー
ビルを突き破って、古代の巨大草花が出現します。なぜか根っこが「吸血」なのです。一の谷博士は「掃討」を主張しますが、別の科学者は「保存」を主張し、口論となります。

7、バルンガ
宇宙開発によって、地球に「バルンガ」がやってきます。空に浮かんで「すべてのエネルギーを吸収する」のです。病院も活動停止となり、大怪我をした「一平くん」が危機に陥ります。空に人工太陽を作って、宇宙に誘導します。それによりバルンガは「本来の食べ物」に気がつきます。本来の食べ物とは「太陽そのもの」です。明日空の太陽を見てください、それはもしかすると太陽ではなく、バルンガなのかも知れません、と石坂浩二さんのナレーションが入ります。

その他富士山噴火に着目したタイトル、過剰な人口増加に着目したタイトル、金銭第一主義に着目したカネゴンが登場するタイトル、と「現代社会の問題をえぐる」ような作品が並びます。とても子供向きとは思えませんが、僕個人としては「あれこそ子供向き」と思っています。幼稚さだけが子供の特徴ではないからです。我々が思っているほど、「子供」とは幼稚でもなく、シンプルな頭を持った存在でもありません。十分に考える力は持っています。





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