散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

稲川怪談・不思議な夢

2019年04月05日 | 不思議な話
時々、気分転換で不思議話を書きます。ただし私は神秘主義者でもオカルト肯定論者でもありません。

夢を見ました。どうやら私は「親のいない高校生を預かる」慈善施設の「管理者」か「女子生徒」です。視点が入れ替わります。管理者の時は普通です。ところが「女子生徒」になると急に「霊感少女」になります。飾ってある絵画に悪霊が取りついているのが見えたり、「売店にだけは行くな」と言ったりします。霊感仲間がいるらしく、「そうあの売店はよくない」と賛同されたりします。
まあ夢の話です。

小学生の頃、よく「怪談」を読みました。学校の怪談が載っていました。少年が夜中にでるという学校のトイレの幽霊を探索にいきます。その時点で子供だましです。どこの少年が「夜中に学校に行ってトイレの幽霊を確認しようとしたり」するでしょうか。でもこっちも子供です。その矛盾は感じません。

ただ最後にこうありました。「少年は翌朝気絶した状態で発見されたが、何も覚えていなかった」。さすがに気が付きます。何も覚えていない?じゃあこれまでの記述はなんだと。

最近は聞きませんが、「稲川怪談」も前はよく見たり聴いたりしました。

短いのに怖いのがあります。

ある男が河原でキャンプをして、酒を飲んでいるうちに寝てしまします。暗くなります。ふと気が付くと、向こうに少女らしい人影がみえます。少女はマリつきをしています。河原でマリつきとは変だな。しかも夜なのにこの少女はなんだと考えます。やがてそのマリが自分の方に転がってきます。少女が寄ってくるのですが、寝ているので下半身しか見えません。「マリをとって」という声がやけに近くで聞こえます。うんと思ってマリを手にします。やけに重い。少女が「ありがとう」と言います。その声が手元でしています。少女が言ったのではなく、マリが言うのです。見るとマリは少女の生首であった。「夜中に自分の頭でマリつきをする少女」。よくできた怪談です。

さて、これは「稲川怪談」ではなく、「ちょっといい話系の怪談」です。

トラックの運転手がいる。昔のトラックで「車の鼻部分が出ている」ので視界が悪い。ちょっとわき見して気が付くと、女性が道路にいる。慌てて急ブレーキをかけるが女性の姿はない。「ひいてしまった。倒れているのだろう」とドアを開けて外にでる。そこには4歳ぐらいの小さな子供がいて、父親らしい男が駆け寄ってくる。「お母さんはどこですか。お母さんをひいてしまいました。」と運転手は父親に聞く。父親は答える「この子に母はいません。妻は去年亡くなりました」
「お母さんの霊が子供を救った話」です。

怪談のルーツは「落語」かなと思います。そのせいでこういう「人情噺」も多いのです。