ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

「Green Flash」薄氷ミリオンも店頭・握手のW低落、漂流するAKB48と乃木坂のコンセプト [12Mar15]

2015-03-12 18:30:00 | 芸能
注目の乃木坂メンバー出演予定番組

スカパーでは、乃木坂関連番組が多数用意されているようなので、視聴可能な方は、以下のページをぜひチェックしてみて下さい。
スカパーの関連ページ

毎週、水曜夜10時
3月18日(水) 22 : 00 ~ フジテレビ『残念な夫。』第9回
生田絵梨花が出演する連続ドラマ。前回この欄に、「陽一と知里が離婚なんていう展開はまずない」と書いたら、第8話最後の次回予告で、いきなり「離婚調停」とデカデカ出てきて、ちょっと笑ってしまいました。さらに、岸谷五朗が大塚寧々に向かって、美香が夢に破れても、「おまえ任せにしないで、オレが支えるから」なんて話すシーンもある。「ドラマの展開が生ヌルくて、ドキドキしない」という視聴者のみなさんのご懸念、重々承知しておりますよ、という制作側からのメッセージなんでしょうか(笑)。高橋メアリージュンが家に帰ってこない「須藤様」は、いよいよをDVを止める方法なんて本を読み始めていて、復縁か離婚か、こちらも制作者と視聴者の希望でいかようにも転ぶ展開になっています(笑)。シリアスにすれば視聴率が上がるわけじゃないけど、時間帯から考えて、「ほのぼのファミリー昼ドラ」風に進むよりは、パンチがあった方が、個人的には良いと思います。もっと言えば、いくちゃんの恋愛ストーリーを観たいのだけど、こっちの方は、フジテレビではなく、握手会人気が落ちることを心配する乃木坂運営の意向で踏み込めないとか(笑)。それにしても、EXILEの黒木啓司は、なかなか味のある演技をしますね。
『残念な夫。』の公式サイト



前回の記事で、公開されたソロ曲「ごめんね ずっと」MVの感想を通して、アイドルのMVは、その人へ強い思い入れを持っているファンが多数観るので、「西野七瀬像」のようなものにドキュメンタリータッチで踏み込んでしまうと、高評価を得るのはなかなか難しいんじゃないかという話をしました。

乃木坂のMVを振り返ってみると、もう一つ、作品の評価を左右するポイントがあるように感じます。

それは、ドラマであれ、ドキュメンタリーであれ、MVの映像部分が内蔵しているテンポと、楽曲のリズムが一致しているかどうか、ということです。

個々のシーンで登場人物が見せる動きの速さや台詞をやりとりするスピード、あるシーンから別のシーンへ切り替わるタイミング、ストーリー展開そのものの流れ。

こういった要素は映像部分に固有のテンポを与えますが、このテンポが楽曲メロディのリズムと合わないと、揃っていない合唱のように一種の不協和を感じて、歌が心に入ってこないんじゃないかと。


7枚目表題曲「バレッタ」は、バラードに近いリズムを持った、比較的に音の抑揚が少ない曲ですが、MVで表現されているのは、速いストーリー展開の中、銃撃戦でバッタバッタと人が死んでいく、あり得ないくらい起伏の激しい世界です(笑)。

楽曲の持つリズムと映像の訴えかけてくるテンポが、どうにもズレていて、それが違和感を生み、「バレッタ」の歌詞やメロディが頭に入ってこない気がします。

対照的に、「何度目の青空か?」のMVは、たった一人の男子というちょっと特殊な設定ながら、ごく普通の高校生活がコツコツ描かれていて、物語が展開するスピードや、「事件」が持つパンチが、楽曲のリズムや抑揚にぴったり合っている。

そのため、ドラマにのめり込みながら、同時に楽曲も体にスッと入ってくる心地良さを感じるのだと思います。

つまり、映像にも固有の「音楽」があって、それが曲の音楽と上手くフィットしたとき、受け入れやすいMVになるんじゃないでしょうか。


「無口なライオン」のMVは、西野七瀬が若月佑美にキスする最後のシーンで、曲が一時中断されています。

ドラマの都合で、楽曲を止めたり、台詞や効果音を被せるのは、基本的に好きではないんですが、この中断は、さほど違和感を覚えませんでした。

「七瀬」を巡る物語のリズムと抑揚が、楽曲とよく合っていて、一瞬歌を止めても、ドラマの「音楽」でその空白を繋げることが出来たからだと思います。

例えば、ピアノ曲を引き立てるためバイオリンを入れた場合、相互の音楽が美しいハーモニーを奏でていれば、主役であるピアノを一瞬止めて、バイオリンだけのパートを作っても、むしろ、その後のピアノがより印象的に聴こえる効果がある、そんな感じでしょうか(笑)。


「気づいたら片想い」MVでも、曲の中断があるのですが、こちらの方はピンとこなくて、「なんで歌を止めるんだ?」と、ややイラッとしました(笑)。

ドラマと楽曲のリズムがそれほど大きく乖離しているとは思わなかったけど、歌の空白を埋めるには、もっと精度の高い両者のハーモニーが必要なのかもしれません。

まあ、MVで曲を中断するなんて、よほど勝算がなければ、やらない方が良いのだと思います(笑)。


乃木坂の楽曲付き映像作品で、個人的にもっとも画と曲のハーモニーを感じたのは、生田絵梨花が故佐久間正英氏と一緒に、「君の名は希望」をレコーディングした様子を撮った個人PVです。

いくちゃんの表情、佐久間さんの動き、画面の切り替え、映像のあらゆるパーツが「君の名は希望」の歌詞やメロディと絶妙にマッチしていて、曲の前後に入る二人の会話ですら、この曲の一部ではないかと錯覚するくらい、隙のない仕上がりになっている。

何度も観たPVですが、観れば観るほど、制作者のシャープな感性に驚かされます。

末期がんを患っておられた佐久間さんのそれでも尽きぬ音楽への情熱と、未来への希望に溢れた、輝くばかりに若く美しい生田絵梨花という組み合わせ自体が、「君の名は希望」という楽曲にあり得ないくらいフィットしたのは間違いないけど、限られた時間を一刻も無駄にしたくないという二人の思いを、映像という形の優れた音楽に仕上げた監督の力量には、目を見張るものがあります。


「ごめんね ずっと」MVは、画面を分割して、スライドショーのようにフォトショットや動画を次々と見せていくので、映像のリズムがとくに強調される作品だと思います。

こういった画面切り替えのテンポや西野七瀬のしゃべるリズムが、楽曲のそれと十分合っていないため、映像に集中すると、歌詞とメロディが耳に入りづらくなっている気がします。

通常の映画制作であれば、映像が主役なので、それに合う曲を、後から載せれば良いけど、MVの場合は、まず曲があるので、話が違ってきます。

与えられた楽曲を引き立てるような、リズムや抑揚を持った映像を作らなければならず、ドラマにせよ、ドキュメンタリーにせよ、発想の出発点を変えなければならないのかもしれません。


応援するメンバーをどう魅力的に輝かせてくれるのだろうかと、固唾を飲んで見守っているファンに対して、彼らを失望させない演出をしつつ、楽曲と上手くマッチするリズムと抑揚を備えた映像を作り出す。

ん~、難しそうですね(笑)。

ただ、再生回数ランキングで上位に入っている乃木坂のMVは、こういった複数の要求を満たしていると感じるものが多い。

「シャキイズム」や「ガールズルール」のMVを監督した柳沢翔氏が、乃木坂ファンの厚い信頼を得ているのは、無理難題を乗り越えて、常に満足度の高い作品を提供してくれるからじゃないでしょうか。


え~と、かなり前置きが長くなってしまいました(笑)。

AKB48の39枚目「Green Flash」の第1週売り上げが出たので、今日は、それについて書いておきます。

まず数字を挙げると、オリコン初動は100万1千枚で、ある意味、ドラマチックな連続ミリオンの更新となりました。

しかし、内容を調べると、店頭販売も、個別握手会セールスも、厳しいという言葉しか出てこないほど、芳しくありません。

以下に、2011年度からのシングル売り上げ状況を示します。

(表) AKB48シングルCD売り上げの総選挙サイクル

凡例
総選挙サイクル記号 : オリコン初動 (一般販売第1週売り上げ[初回限定盤の特典イベント], 一般販売寄与率%, 特定販売第1週売り上げ[特定販売CDの特典イベント, 個別1日あたりの売り上げ枚数]) 発売日「タイトル略記」

# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「一般販売寄与率」は%表示で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「個別1日あたりの売り上げ枚数」は、「特定販売第1週売り上げ」を個別握手会の総日数で割ったもの
#「個3」は個別握手会の総日数が3日の意
#「全7」は全国握手会の総日数が7日の意。確認出来た2013年度以降だけを載せていて、それ以前は、記述がないから、開催されなかったわけではない

2011年度
A 21枚目:133 (54, 41%, 79[個3, 26]) 2011/05/25「Every」
B 22枚目:135 (49, 36%, 86[個3, 29]) 2011/08/24「フラゲ」
C 23枚目:130 (38, 29%, 92[個3, 31]) 2011/10/26「風は吹」
D 24枚目:120 (22, 19%, 97[個3, 32]) 2011/12/07「マリコ」
E 25枚目:129 (50, 39%, 79[個3, 26]) 2012/02/15「GMF!」

2012年度
A 26枚目:162 (73, 45%, 88[個3, 29]) 2012/05/23「真夏」
B 27枚目:118 (45, 38%, 73[個3, 24]) 2012/08/29「ギンガム」
C 28枚目:113 (40, 35%, 73[個3, 24]) 2012/10/31「UZA」
D 29枚目:107 (26, 25%, 81[個3, 27]) 2012/12/05「永遠」
E 30枚目:104 (33, 32%, 71[個3, 24]) 2013/02/20 「SL!」

2013年度
A 31枚目:176 (59[全7], 33%, 118[個4, 29]) 2013/05/22「クロール」
B 32枚目:133 (44[全7], 33%, 89[個4, 22]) 2013/08/21「恋する」
C 33枚目:120 (31[全7], 25%, 90[個4, 22]) 2013/10/30「エレキ」
D 34枚目:103 (20[全^7], 20%, 83[個4, 21]) 2013/12/11「鈴懸」
E 35枚目:109 (24[全7], 19%, 92[個5, 17]) 2014/02/26 「前しか」

# 「全^」は特定店舗での購入者のみ抽選対象となる握手会

2014年度
A 36枚目:166 (49[全7], 29%, 117[個4, 29]) 2014/05/21「レトリバー」
B 37枚目:101 (23[全7], 23%, 78[個4, 19]) 2014/08/27「プラカード」
C:通常なら2014/10/29あたり
C* 38枚目:113 (21[全7], 19%, 92[個6, 15]) 2014/11/26「希望的」
D:通常なら2014/12/10あたり
D* 39枚目:100 (18[全7], 18%, 82[個7, 12]) 2015/03/04「Green Flash」
E:通常なら2015/02/18あたり

2015年度
A 40枚目:2015/05/20 又は 05/27


このブログで指摘してきたように、AKB48は、総選挙投票券付きシングル(A)を5月下旬に発売、総選挙で決まった選抜が担当するシングル(B)を8月下旬に発売、その後、10月下旬に秋シングル、12月上旬に冬シングル、翌年2月後半に春シングルを出すという「総選挙サイクル」を、繰り返してきました。

こういったCDリリースの「総選挙サイクル」は、1年単位で見たシングルの売り上げ変動に、一定のパターンを形成させます。

上表の青い数字は、サウンドスキャン調べによる、店頭販売CDの全種類合計ですが、Aシングルで最高レベルを出した後、B、C、Dと漸減して、Eで少し戻すパターンを、2011年度、2012年度、2013年度と続けてきました。

一方、オレンジの数字で示した個別握手会セールスは、毎年度、シングルごとにさほど大きく変わらないので、オリコン初動に、店頭セールスの売り上げ変動がざっくりと反映されることになる。


2014年度、初回限定盤に総選挙投票券の付いたAシングルは、店頭販売第1週が49万枚だったものの、Bが23万枚、C*が21万枚と、じりじり下がり、D*である39枚目「Green Flash」は18万枚となり、ついに20万枚を割り込んでしまいました。

乃木坂は、8枚目以降、店頭販売第1週で11万枚ほど売り上げますが、特典である全国握手会の総日数は3日です。

ところが、AKB48は全国握手会を7日行なうので、18万枚となると、1日あたりの効率では、乃木坂がすでに上回っていることになります。

店頭販売CDのセールスは、全国握手会の動員力を測る目安で、それがここまで低下しているのは、AKB48のグループとしての人気に、明らかな陰りが見えてきたことを意味しており、極めて深刻な事態と言っていいでしょう。


一方、個別握手会セールスは、Bで78万枚、C*は92万枚、D*が82万枚と、さほど変動がないように見えます。

しかし、握手会の総日数は、4日、6日、7日と増えていて、1日あたりの売り上げ枚数は、19万枚/日、15万枚/日、12万枚/日と減少している。

大島優子など人気メンバーの卒業が相次ぐ中、その穴を埋めるような、新たな握手会スターがなかなか誕生しない現状が浮き彫りになっています。

AKB48の個別握手会は、SKE48、NMB48、HKT48の「支店」と合同で行なう、大規模なイベントで、開催に多額の費用が掛かることを考えると、総日数を増やした上での、1日あたりの売り上げ効率の低下は、収支の悪化につながる危険が高く、こちらも厳しいとしか言いようがない状況です。


衝撃的なのは、2014年度は、1年に5枚のシングルを発売する、従来の「総選挙サイクル」を崩して、総枚数を4枚に抑え、Cシングルのリリースを1ヶ月遅らせ、今回のDシングルに至っては3ヶ月もズラし、個別総日数を7日に引き上げたにも関わらず、店頭販売と個別握手会セールスの両方で、2011年度以来、もっともシビアな数字が並んでしまったことです。

本来であれば、全国と個別の握手会を、現在の身の丈に合った規模に縮小し、収益構造の効率化を図るべきなんですが、どうしても連続ミリオン記録を途切れさせたくなかったのか、変革に踏み切ることはなかったようです。

握手会の総部数や総日数を、負担軽減のため、意図的に減らしたのであれば、かりにオリコンの数字が下がっても、むしろ評価出来るけど、個別握手会の日数を増やして、その結果、1日当たりの効率が大幅に下がったとなると、将来に希望の持てる点が、どこにも見つけられません。

店頭販売と個別握手会セールスの両方がダブルで低落し、加えて、テレビCMでAKB48をあまり見かけなくなってきた現在、従来規模の特典イベントを延々と続けていくのは、危険なやり方だと思います。


AKB48の人気が低落傾向にある原因の一つとして、グループのコンセプトが彷徨っていて、人気メンバーの卒業と共に、「AKB48とは何なのか?」が、ますます混迷の度を深めていることが挙げられます。

渡辺麻友、小嶋陽菜、柏木由紀、指原莉乃といった「大物」メンバーは、毎選抜、大事にされますが、こういった中核メンバーの存在が、「功労者」という以外に、グループ全体にどういう意味を持っているのか、よく分かりません。

一方、島崎遥香、松井珠理奈、山本彩といった「NEXT」メンバーも、それぞれがライバルとしてしのぎを削っている感はあるけど、相互の関係性が希薄で、ひとまとまりの若手グループという形には見えない。

AKB48は、総選挙の順位や、「大物」「NEXT」といった序列が絡み合った、複雑な「内輪の基準」で選抜が決定され、外から見ていて何がしたいのか、グループとして目指すものは何なのか、アピールの弱さを感じます。


乃木坂46も同じで、握手会人気という「内輪の基準」で選抜を決めるため、年長のお姉さんメンバーが1列目、2列目を占める構成が長く続いています。

ところが、20歳以上の女性が何人もずらっと並んだグループが、どういうタイプの歌をうたい、どういうコンセプトで売り出すかというのは、なかなか難しい。

中学高校生メンバーが中心であれば、「学園生活」というコンセプトの宝庫が使えるので、公立の共学校だろうが、私立のお嬢様学校だろうが、ファッションから、歌のテーマに至るまで、分かり易いイメージを外部に発信出来ます。

実際、AKB48も、乃木坂46も、最初の出発はそうだったんですね。


ところが、成人した女性によるグループアイドルとなると、ファッションからして、同じ制服だとOLの集団になるし(笑)、どうすれば良いのか迷います。

とくに、歌が問題です。

恋愛をテーマに据えて、大塚愛の「さくらんぼ」や「でこぴん」のような曲を歌うとしても、数人ならまだ良いけど、10人近くで担当するのは、さすがに違和感がある。

20歳を越えた女性の恋愛は、中学高校時代と違って、結婚につながったり、仕事との両立で悩んだり、個々人によって千差万別の問題を抱えるので、グループ歌唱には向かない部分がある。


もちろん、E-girlsのように、ダンスと歌のスキルを徹底的に磨けば、どんな曲であれ、パフォーマンスの魅力で客を呼ぶ、プロのステージを作ることが可能だと思います。

しかし、AKB48流のスキルを気にしない、「ヌルい」アイドルというスタンスでは、よほど考え抜いたコンセプトを発案しないと、お姉さん集団に魅力的な統一イメージを持たせるのは困難です。

結局、グループアイドルというのは、そもそも、「子どもっぽさが残っていて可愛い」「スキルはまだ発展途上」「みんなでワチャワチャ絡み合っている(笑)」といった、中学高校生のさまざまな特性をベースに考案された概念で、だからこそ、「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」なんて曲を、堂々と歌えるわけです(笑)。

そういった概念が使えないとなると、20代女子によるグループアイドルの適切なコンセプトは、今の日本ではまだ発見されていないので(笑)、今度は、一気に大人びた世界に入ってしまって、「川の流れのように」といった人生を語るような歌が候補に挙がってくる。

最近の乃木坂で、「僕がいる場所」「命は美しい」など、生と死を扱ったシリアスで抽象的な歌詞が多くなっているのは、お姉さんメンバーによる選抜が、いよいよ固定化されてきて、「学園生活」が禁じ手になってきたからだと思います。

昨日、予告編が公開された「立ち直り中」のMVは、お姉さん乃木坂のコンセプトが彷徨う中、「学校」がダメなら、「工場」で行こうじゃないかという、アイドル史上他に類を見ない、大胆な発想の転換かもしれないと言ったら、言い過ぎでしょうか(笑)。


AKB48も乃木坂46も、世間に向けた分かり易いコンセプトをまず作って、それに沿って選抜メンバーを決め、ファッションや楽曲を作るのではなく、握手会成績、総選挙順位、「大物」、「NEXT」といった「内輪の基準」が出発点になって、グループが運営されています。

そして、運営もファンも、自分たちが慣れ親しんだ価値観に基づいて、握手会人気が伸びない生駒里奈が福神なのはおかしいとか(笑)、断然トップの西野七瀬や白石麻衣は優遇されて当然といった、議論を繰り返しています。

しかし、そこで語られる言葉を、外部の人がよく理解出来ないため、AKB48は一般アピール力を徐々に失い、いよいよCDセールスの数字までが、危険水域に入り始めているのだと思います。


歌の上手い人が歌い、ダンスの上手い人が踊る。

歌もダンスもまだこれからだけど、一生懸命頑張るので応援して下さい、と言って納得して貰えるのは、20歳まで(笑)。

握手会人気や総選挙順位など、外から見て不透明な、得体の知れない基準ではなく、誰にでも分かる簡単明快な発想でチームを作らない限り、AKB48も、乃木坂46も、コンセプトの漂流が延々と続き、やがて一般層からはほとんど姿の見えない遠い場所へ、迷い込んでしまう危険があります。

乃木坂だけでも、そうならないよう、コンセプトの立て直しを始めて欲しいですね(笑)。



関連サイト

「立ち直り中」MVに関する乃木坂公式サイトのニュース記事


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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