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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

なぜ「卒業」センターなのか?孤立するシングルの物語と齋藤飛鳥の続投を妨げた「失われた1年」 [17Jan17]

2017-01-17 06:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

01月16日(月) 19 : 30 〜 19 : 45 [CTV] ケーブルテレビJWAY『デイリーひたち』に、寺田蘭世と中田花奈が出演

01月16日(月) 13 : 00 〜 14 : 55 [FM] TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」 に、若月佑美が出演

01月16日(月) 19 : 30 〜 19 : 45 [CTV] ケーブルテレビJWAY『デイリーひたち』に、寺田蘭世と中田花奈が出演

01月17日(火) 26 : 13 〜 26 : 53 [地デ] TBS『アカデミーナイトG』に、生田絵梨花が出演

01月18日(水) 19 : 56 〜 20 : 54 [地デ] テレビ朝日『くりぃむクイズ ミラクル9』に、高山一実が参加

01月21日(土) 23 : 15 〜 23 : 44 [BS] NHK BSプレミアム『AKB48 SHOW!』。「紅白歌合戦密着SP!」第2弾で、AKB48、乃木坂46、欅坂46の紅白舞台裏の続き、各グループの成人式など年始のイベント、乃木坂「3期生お見立て会」、さらに3期メンバーによる「命は美しい」のスタジオライブをオンエア。再放送予定は、同チャンネルで1月22日(日)10:00〜

01月22日(日) 16枚目第3回個別握手会 in 千葉・幕張メッセ

01月25日(水) 齋藤飛鳥の1stソロ写真集『潮騒』(幻冬舎)が発売。撮影は、細居幸次郎氏で、北海道と石垣島でロケを行ったそうです

01月28日(土) 19 : 00 〜 19 : 59 [BS] NHK BSプレミアム『クリエーターたちのDNA 〜ニッポンアニメ100年史〜』で、松村沙友理が番組ナビゲーターを担当

01月28日(土) 21 : 30 〜 23 : 00 [CS] TBSチャンネル1『東京絶品神グルメ 乃木坂46の食べるだけ TBSチャンネルオリジナル90分拡大版』。秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、堀未央奈、松村沙友理が出演

01月31日(火) 16枚目『サヨナラの意味』発売記念スペシャルプレゼントの郵便ハガキによる応募の締切。当日消印有効

1月15日(日) 〜 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
生田絵梨花が木下晴香とのWヒロイン方式で、「ジュリエット」役を演じる『ロミオ&ジュリエット』が東京赤坂で上演中。
# ピンク色で示したものが、生田絵梨花の出演回
#「^」は上演後にアフタートークのある回で、ピンク色の「^」に、いくちゃんが参加
=============================
[東京公演日程] 赤坂ACTシアター
01月15日(日) 01日目 第01公演(17:30)
01月16日(月) 02日目 第02公演(18:30)
01月17日(火) 03日目 休演日
01月18日(水) 04日目 第03公演(13:30)&第04公演(18:30)
01月19日(木) 05日目 第05公演(13:30)^
01月20日(金) 06日目 第06公演(13:30)^
01月21日(土) 07日目 第07公演(12:30)&第08公演(17:30)
01月22日(日) 08日目 第09公演(12:30)&第10公演(17:30)
01月23日(月) 09日目 休演日
01月24日(火) 10日目 第11公演(13:30)
01月25日(水) 11日目 第12公演(13:30)^
01月26日(木) 12日目 第13公演(13:30)&第14公演(18:30)
01月27日(金) 13日目 第15公演(13:30)
01月28日(土) 14日目 第16公演(12:30)&第17公演(17:30)^
01月29日(日) 15日目 第18公演(13:30)
01月30日(月) 16日目 第19公演(13:30)
01月31日(火) 17日目 休演日
=============(1月末までの公演日程)================


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Dec16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['17Jan〜Mar]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



橋本奈々未さん、京都での握手会、お疲れ様でした。

新幹線に何時間も揺られ、会場に着いたら、ダンスを踊って、何時間も握手をし、夜は慣れないホテルのベッドで寝て、翌日、再び長時間の握手をこなし、夜遅く、新幹線で帰京する。

しかも、今回の京都は、大雪が降り、しんしんと冷え込んだようで、痛めている腰に対する負担を考えると、ミニライブと、個別を少しを休んだ程度で乗り切ったのは、すごい精神力だと思います。

こんな過酷なことをやって、腰の状態が良かろう筈ないですが、ミニライブのある全国握手会はすべて終わり、今後は、幕張メッセとパシフィコ横浜の個別握手会を残すだけなので、「卒業」までの道のりに横たわる、最大の難所は越えたんじゃないでしょうか。


橋本奈々未が乃木坂を去る日が近づき、16枚目「サヨナラの意味」のプロモーションに終わりの雰囲気が漂う中、2017年最初のシングル、17枚目のことが徐々に気になってきます。

昨年の春シングルである14枚目「ハルジオンが咲く頃」は、深川麻衣をセンターとする14th選抜が発表されたのが、1月31日(日)深夜の『乃木坂工事中』でした。

もし、17枚目も、1月最後の『乃木坂工事中』において、新選抜がお披露目されるなら、1月22日(日)の放送最後に、次回予告によって判明するわけで、目前に迫っている可能性は十分にあります。


橋本奈々未がセンターを務めた16枚目は、CD発売まで、あと3週プラス3日と迫った時期に選抜発表があり、三日後の『オールナイトニッポン』で、ななみんがこのシングルをもって「卒業」すると述べ、タイトルは「サヨナラの意味」であると発表しました。

選抜発表からCD発売まで3週プラス3日というのは、それまでの最短だったデビューシングル「ぐるぐるカーテン」の6週プラス3日を、3週間も下回る、異例中の異例と言えるスケジュールだった。

「卒業」センターであれば、従来のシングル日程はまったく参考にならず、選抜発表日やCD発売日を予想するのは無理という印象を、16枚目が与えたためか、年が明けて、1月後半に入っても、ファンの間で、17枚目が、あまり話題になっていない印象があります。


しかし、さいたまスーパーアリーナで、2月20日(月)から3日間行われる、「5th YEAR BIRTHDAY LIVE」は、新曲を披露する最高の舞台で、最終日である22日(水)に、17枚目表題曲がパフォーマンスされる可能性は、決して低くない。

となると、2月上旬頃までに、新選抜を発表するのが「常識」的な流れです。

まあ、この「常識」が何回も覆されてきたから、「常識」を「非常識」と同じくらいに、深く疑う癖が身に付いてしまっているファンが、私を含めて、少なくないのかもしれません(笑)。

ということで、今日は、17th選抜の発表が迫っている、という緊張感を持ちながら(笑)、16枚目に対する感想や17枚目の展望を書いてみます。


次の表は、乃木坂の直近3シングルについて、iTunes Store トップ「アルバム」の順位変化を、大型音楽祭が連続した年末を含む、ここ1ヶ月に渡って、示したものです。

(表1) iTunes Store トップアルバムにおける、ここ1ヶ月に渡る乃木坂のシングル順位推移

凡例
シングル番号とタイトル名
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始からの経過週数 対象週の日付期間

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「Special Edition」は、CDでは複数盤種に分けて収録されている全曲を、一つにまとめた、配信専用パッケージ

乃木坂_16枚目シングル「サヨナラの意味」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 08週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-1 [5] : 09週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-4 [3] : 10週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [5] : 11週目 01/09(月)15(日)

乃木坂_15枚目シングル「裸足でSummer」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 23週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 24週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 25週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 26週目 01/09(月)15(日)

乃木坂_14枚目シングル「ハルジオンが咲く頃」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 40週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 41週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 42週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 43週目 01/09(月)15(日)


1曲1曲のダウンロード数に基づくトップ「ソング」は、よく取り上げていますが、複数の曲をまとめてダウンロードする際のランキングであるトップ「アルバム」は、ほとんど紹介したことがないと思います。

「アルバム」の場合は、「ソング」に比べ、1日あたりのダウンロード数が少ないためか、順位変化が急激で、200位以内と圏外を頻繁に行き来するものがあったりして、ランキング推移を眺めても、人気があるのかないのか判断しかねることが多い。

ただ、何週間にも渡って、一定順位以上にランクインを続けている、あるいは、ずっと圏外に留まっている(笑)、といったケースであれば、そこから人気を推測することが出来ます。


「サヨナラの意味」は、配信1週目にトップ10に入ったものの、その後は、じりじりと順位を下げ、(表1)のように、8週目には完全圏外となります。

しかし、9週目の12月31日(土)、つまりNHK紅白歌合戦の行われた大晦日に、200位以内に復帰、その後、151〜200位の順位帯と圏外を行き来する状況が続いています。

表題である「サヨナラの意味」1曲ではなく、カップリング曲を含むシングルまるごとを買う人は、乃木坂の音楽全体に興味を持ってくれた可能性がある。

出演した年末の大型音楽祭は、トップアルバムの順位上昇にほとんど効果がなかったけど、さすがにNHK紅白歌合戦は別格で、ジャンプアップの幅はやや寂しいながら(笑)、明確にプラスの影響が出ています。


一方、「裸足でSummer」と「ハルジオンが咲く頃」は、それぞれ配信9週と6週で、200位圏外に去り、その後の再ランクインはありません。

そして、この1ヶ月においても、私が確認した限り、一度も200位以内に登場していない。

「サヨナラの意味」をかなりの回数テレビで披露し、紅白でも歌ったものの、前作、前々作をシングルまるごとダウンロードするほど、強い興味を持ってくれた人は、少なかったのでしょう。


シングル収録曲をすべて含む「Special Edition」の価格は、1曲をバラでダウンロードする値段に、曲数を掛けたものに等しく、割引がないので、敷居が高いのは事実です。

ところが、乃木坂とほぼ同じ条件で「Special Edition」をアップロードしている欅坂は、まったく別のランキングを示している。

(表2) iTunes Store トップアルバムにおける、ここ1ヶ月に渡る欅坂のシングル順位推移

# 表記法は(表1)と同じ

欅坂_3枚目シングル「二人セゾン」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 04週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-2-2 / 3-0-0 [0] : 05週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 06週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 07週目 01/09(月)15(日)

欅坂_2枚目シングル「世界には愛しかない」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 0-1-3 [3] : 20週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 4-2-1 [0] : 21週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0] : 22週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 23週目 01/09(月)15(日)

欅坂_1枚目シングル「サイレントマジョリティー」(Special Edition)
0-0-0-0-0 / 1-1-5 [0] : 38週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-2 / 5-0-0 [0] : 39週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 40週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 41週目 01/09(月)15(日)


「二人セゾン」は、紅白が開催された配信5週目に、順位が反転上昇し、そこまでの低落傾向を脱します。

その後、順位の下降はあるものの、7週目でも100位以内を維持しており、顕著な紅白効果が見て取れます。

紅白で披露されたのは、「二人セゾン」ではなく、「サイレントマジョリティー」なので、正確には、紅白の波及効果と言うべきかもしれません。


「世界には愛しかない」と「サイレントマジョリティー」は、長らく200位以内と圏外を行き来していましたが、「二人セゾン」が発売され、配信が始まった週から、順位に上昇傾向が出てきます。

そして、紅白の週以降、その傾向は確実なものとなり、一度も圏外に落ちず、セカアイは150位以上、サイマジョは100位以上をキープしている。

年末の大型音楽祭で、「二人セゾン」や「サイレントマジョリティー」が披露されたことで、少なからぬ視聴者が欅坂の音楽に興味を持ち、YouTubeに公開されているMVを鑑賞したりする中で、シングルのダウンロード購入に至った人が、少なからず出現したのだと思います。


欅坂の売れ方を見ていると、本格的ヒットというのは、一つの曲だけが突出して人気を博しても、それだけでは不十分で、他の曲も評価され、目指す音楽の方向性が、多くの人に受け入れられて、初めて、ブレイクにつながるようです。

こういった楽曲相互の「連動性」は、アーティストが音楽的成功を収めるために不可欠という印象を、今回、強く受けました。

そして、欅坂の場合、TAKAHIRO氏による振り付けと、平手友梨奈のセンターを、3表題曲連続で採用したことが、連動性を確保する上での要となっている。

過去の例を振り返っても、最盛期のモーニング娘。は、後藤真希と安倍なつみが2トップとして、常に中軸を作っていたし、AKB48は、不動のセンター前田敦子を、高橋みなみ、渡辺麻友、篠田麻里子、板野友美など、数人の固定メンバーが周りで支えていました。

こういった一貫性があるからこそ、楽曲相互の連動性が生まれ、ヒットがヒットを呼んだのだと思います。


乃木坂の3シングルに、連動性がなく、紅白で「サヨナラの意味」を披露しても、「裸足でSummer」と「ハルジオンが咲く頃」の楽曲セールスが、ほとんど動かないのは、これら表題曲を貫く、ぶれない軸がないからだと思います。

「ハルジオンが咲く頃」は、深川麻衣の「卒業」曲で、MVとステージパフォーマンスから、自分が去った後を、堀未央奈に託すような演出がなされている。

ところが、「裸足でSummer」は、齋藤飛鳥を徹底的にソロフィーチャーした曲で、あしゅの天使感と躍動感は素晴らしいけど、前作の物語とつながっている感じはない。

さらに、「サヨナラの意味」は、橋本奈々未の「卒業」曲で、MVとステージパフォーマンスを見ると、西野七瀬との関係がクローズアップされていて、齋藤飛鳥の存在感は希薄です。


曲ごとにセンターとテーマがコロコロ変わり、しかも相互に物語的なつながりがなければ、「連動性」は期待出来ません。

欅坂が、一箇所に基礎からコツコツと、自分たちの物語を大きく積み上げている間、乃木坂は、あっちに一つ、こっちに一つ、またこっちに一つと、バラバラな場所に、小さくて孤独な物語を置き続けてきた。

乃木坂のやり方では、「連動性」を確保するのが難しく、ヒットに辿り着く可能性を、自ら低くしている気がします。

(表1)と(表2)の歴然たる違いは、それを裏付けているんじゃないでしょうか。


個人的に、とくに残念に思うのは、「サヨナラの意味」で、なぜ齋藤飛鳥をもっとフィーチャーしなかったのか、という点です。

「裸足でSummer」のMVは、欅坂に刺激された面があったとはいえ、乃木坂の以前の作品とは比べものにならないほど、勢い良く再生回数を伸ばし、評判も良かった。

明らかに、あしゅのセンターは、乃木坂ファンから広く支持を受けており、16枚目も続投で良いという声は、少なくなかったように感じました。


以下の表は、「サヨナラの意味」の音楽番組を介した、新曲キャンペーンの内容です。

(表3) 「サヨナラの意味」のステージパフォーマンスが放送されたテレビ番組と演奏時間

凡例
演奏時間 @ ステージオンエア開始時刻のCD発売日に対する時間関係 [ステージオンエア開始時刻] (放送の種別) チャンネル名『番組名』

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「CD発売日に対する時間関係」は、発売日の午前0時を原点にして計算し、単位は「日前」「日後」で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「放送の種別」の「地デ」は、地上デジタル放送。「_生」は、間違いなく生放送のステージだった場合に付けている
# 2017年1月15日(日)までのものを掲載
# CD音源の演奏時間は4分53秒

(01) 2分31秒 @ 08.2日前 [10/31(月)20:23] (地デ) TBS『ハロウィン音楽祭2016』
(02) 2分31秒 @ 04.2日前 [11/04(金)20:03] (地デ_生) テレビ朝日『MUSIC STATION』
(03) 2分30秒 @ 02.3日前 [11/06(日)17:13] (地デ) NHK総合『シブヤノオト』
(04) 2分29秒 @ 02.0日前 [11/07(月)00:23] (地デ) テレビ東京『乃木坂工事中』
(05) 4分53秒 @ 04.0日後 [11/12(土)23:17] (BS) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
(06) 2分31秒 @ 06.8日後 [11/15(火)20:09] (地デ_生) NHK総合『うたコン』
(07) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:20] (地デ) NHK Eテレ『Rの法則』
(08) 2分31秒 @ 08.8日後 [11/17(木)19:53] (地デ_生) 日本テレビ『ベストヒット歌謡祭2106』
(09) 3分30秒 @ 18.0日後 [11/26(土)23:27] (CS) 日テレプラス『日テレ HALLOWEEN LIVE 2016』
(10) 2分30秒 @ 20.8日後 [11/29(火)19:15] (地デ_生) 日本テレビ『ベストアーティスト2016』
(11) 2分15秒 @ 28.8日後 [12/07(水)20:04] (地デ) フジテレビ『FNS歌謡祭第1夜』
(12) 2分32秒 @ 38.0日後 [12/16(金)23:46] (地デ) フジテレビ『堂本兄弟もうすぐクリスマスSP』
(13) 2分31秒 @ 44.8日後 [12/23(金)19:36] (地デ_生) テレビ朝日『Mステ スーパーライブ』
(14) 2分31秒 @ 52.9日後 [12/31(土)21:10] (地デ_生) NHK総合他『第67回NHK紅白歌合戦』
(15) 2分30秒 @ 53.1日後 [01/01(日)02:20] (地デ_生) TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2016 → 2017』


影響力の大きな音楽番組に、軒並み出演して、総時間にすると、40分にも及ぶステージにおいて、「サヨナラの意味」を繰り返し、15回も披露してきました。

もし、齋藤飛鳥をセンターに据えて、これだけのテレビ露出を行っていれば、彼女の知名度は急上昇して、年明けには、儚気な憂いを宿した、この超絶な美少女のことが、多くの学校や職場で話題になったかもしれない。

例えば、紅白の曲前トークで、齋藤飛鳥が橋本奈々未に手紙を読み、その後、二人が絡むようなパフォーマンスを披露すれば、人気メンバーの「卒業」をテーマにしつつ、後を託されたメンバーに対する関心を、一気に高めることが出来たでしょう。

何と言っても、あしゅは、本当にななみんを慕っているようで、送り出す側としては、もっとも適切なメンバーの1人です。


(表3)に載せた、数々のステージは、齋藤飛鳥という乃木坂の若き「Rising Star」を、世間に知らしめる、絶好の機会だった。

もし、15回のパフォーマンスで、あしゅが存分にフィーチャーされていれば、(表1)において、彼女がセンターを務めた「裸足でSummer」のセールスは、「連動性」によって、もっと跳ねた可能性がある。

これらのテレビ出演を通して、橋本奈々未の知名度は相当に高まったと思うけど、ななみんは、来月下旬には、乃木坂を「卒業」し、芸能界を去っていく。

去っていくものと、残るもの、どちらをフィーチャーした方が、これからの乃木坂にプラスになるのか、答えは自明な筈なのに、それが出来なかった。

(表1)と(表2)だけでなく、CDセールスを除く、ほとんどの楽曲指標で、乃木坂は欅坂に届いていません。

しかし、楽曲人気で差を開けられたこと以上に深刻なのは、欅坂は、デビュー以来の積み上げによって、目指す音楽的方向性を、現在、ある程度提示できているのに、乃木坂は、「次」に、誰が何をするのか、まったくの五里霧中であることです。


そして、恐ろしいことに(笑)、今後も、「卒業」センターを仕掛けてくる可能性がある。

そこまで「卒業」センターにこだわる理由は、CDセールスの変遷を眺めると、おおよその見当が付きます。

(表4) オリコン週間ランキングにおける、乃木坂46歴代シングルの初動と累計の変遷

凡例
シングル番号 オリコン初動枚数 (前作からの伸び) / 1月16日付までの累計枚数 : CD発売日 タイトル

#「初動」「前作からの伸び」「累計」はすべて万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「前作からの伸び」がマイナスの場合は赤色で表示

01枚目 13.6万枚 (-------) / 21.4万枚 万枚 : 2012/02/22(水) ぐるぐるカーテン
02枚目 15.6万枚 (+01.9) / 22.5万枚 : 2012/05/02(水) おいでシャンプー
03枚目 18.7万枚 (+03.1) / 24.5万枚 : 2012/08/22(水) 走れ!Bicycle
04枚目 23.3万枚 (+04.6) / 31.3万枚 : 2012/12/19(水) 制服のマネキン
05枚目 24.2万枚 (+00.9) / 31.9万枚 : 2013/03/13(水) 君の名は希望
06枚目 33.7万枚 (+09.5) / 46.0万枚 : 2013/07/03(水) ガールズルール
07枚目 39.5万枚 (+05.8) / 51.7万枚 : 2013/11/27(水) バレッタ
08枚目 45.8万枚 (+06.3) / 54.7万枚 : 2014/04/02(水) 気づいたら片想い
09枚目 42.2万枚 (-03.6) / 52.7万枚 : 2014/07/09(水) 夏のFree&Easy
10枚目 47.9万枚 (+05.7) / 62.0万枚 : 2014/10/08(水) 何度目の青空か?
11枚目 50.0万枚 (+02.2) / 62.2万枚 : 2015/03/18(水) 命は美しい
12枚目 60.9万枚 (+10.9) / 68.0万枚 : 2015/07/22(水) 太陽ノック
13枚目 62.7万枚 (+01.8) / 74.1万枚 : 2015/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
14枚目 75.0万枚 (+12.3) / 82.9万枚 : 2016/03/23(水) ハルジオンが咲く頃
15枚目 72.8万枚 (-02.2) / 85.4万枚 : 2016/07/27(水) 裸足でSummer
16枚目 82.8万枚 (+10.0) / 93.7万枚 : 2016/11/09(水) サヨナラの意味


オリコン初動が、前作から最も大きく伸びたシングルは、ずばり、14枚目「ハルジオンが咲く頃」のプラス12.3万枚です。

そして、2位は12枚目「太陽ノック」のプラス10.9万枚、3位が16枚目「サヨナラの意味」のプラス10.0万枚、4位が6枚目「ガールズルール」のプラス9.5万枚となっている。

実に、1位と3位を、「卒業」センターによるシングルが占めていて、これでは、運営も、卒業商法を、なかなか止められないかと。


面白いのは、2015年以降、前作からの積み上げが少ないのは、マイナスになった「裸足でSummer」を除くと、13枚目「今、話したい誰かがいる」のプラス1.8万枚と11枚目「命は美しい」のプラス2.2万枚。

ともに、西野七瀬と白石麻衣という、握手会人気の2トップがセンターに抜擢されたシングルです。

もちろん、乃木坂の場合、CDセールスの総体は、握手会人気の高いメンバーが何人いるか、どんな特典イベントを設定したか、何種類のCD盤を用意したか、どのような販売手法を仕掛けたかなど、さまざまな要因で決まるので、誰がセンターかが、際立って大きな影響を及ぼすわけではないという見方は理に適っています。


しかし、「卒業」するメンバーをセンターに据えると、異様に売り上げが伸びたのは事実で、センター人事が強力なブーストになるケースはあるようです。

そして、突出した握手会セールスを誇るメンバーを起用しても、そういったブーストは掛からないらしい。

思うに、西野白石のような超人気メンバーは、分厚い固定ファン層を持っている一方、普段、二人に興味のないファンで、センターに抜擢されたから会いに行こうという人は、案外少ないのかもしれません。

善くも悪くも、ファン層が堅く、流動性が少ないので、厳しい条件下においても、高い売り上げを確保する一方、センター起用など、目出たいことがあっても、他メン推しのファンが殺到することはない。

そんな理由が思い付きます。

ところが、人気メンバーが「卒業」する場合は、最後の握手会を逃すと、今後、一生、直接会って話をするチャンスはなくなるわけで、多くのファンが、そのレーンに殺到し、通常より多くのCDを買うことになる。

「ハルジオンが咲く頃」と「サヨナラの意味」において、前作からの伸びが10万枚以上に達したのは、「卒業」センターの「最後感」が、ファンの心理を駆り立てて、握手会会場に向かわせたからじゃないでしょうか。


(表4)を眺めていると、何とかして、CDセールスを伸ばしたい、ミリオンに近づけたいという、運営の願望と試行錯誤が伝わってきます。

断トツの握手会人気を誇る、西野七瀬や白石麻衣をセンターに据えれば、売り上げは急速に伸びるんじゃないかと、考えたのかもしれない。

ところが、いざ実行してみると、それほど簡単ではないことが分かった。

セブイレブンとのタイアップを強化して、特別ライブ参加券入り限定盤まで発売した12枚目「太陽ノック」は、プラス10.9万枚という、大幅な初動アップとなったけど、CDの「おまけ」として、ライブを開催する負担が相当に大きかったのか、手法としては定着しなかった。

また、1期最年少の齋藤飛鳥をセンターに据え、心機一転、新乃木坂をアピールした15枚目「裸足でSummer」は、MV再生数などで収穫はあったものの、肝心の初動が前作割れを喫してしまった。

運営内部にも、あしゅ続投の声はあったんじゃないかと思いますが、「卒業」センターによる14枚目のCDセールスが、びっくりするほど伸びたので、夢よ再びと、橋本奈々未が、腰に問題を抱えているのに、「何とかなるだろう、えいやっ!」とばかり(笑)、抜擢された、そんな風に見えます。

そして、柳の下には、二匹目のどじょうが、珍しくちゃんといて(笑)、初動は10万枚も伸び、喜び勇んだ運営によって、オリコンの実売データを待たずに、乃木坂自ら「ミリオン」を連呼する状況が始まった。


「卒業」センターの効果を確認するため、NMB48のCDセールスに関しても、表を作ってみました。

(表5) オリコン週間ランキングにおける、NMB48歴代シングルの初動と累計の変遷

# 表記法は(表4)と同じ

01枚目 21.8万枚 (-------) / 26.8万枚 : 2011/07/20 絶滅黒髪少女
02枚目 26.5万枚 (+04.7) / 32.6万枚 : 2011/10/19 オーマイガー!
03枚目 32.9万枚 (+06.4) / 37.7万枚 : 2012/02/08 純情U-19
04枚目 37.6万枚 (+04.6) / 45.1万枚 : 2012/05/09 ナギイチ
05枚目 31.5万枚 (-06.1) / 39.7万枚 : 2012/08/08 ヴァージニティー
06枚目 31.7万枚 (+00.2) / 41.0万枚 : 2012/11/07 北川謙二
07枚目 48.2万枚 (+16.5) / 55.9万枚 : 2013/06/19 僕らのユリイカ
08枚目 37.5万枚 (-10.7) / 50.9万枚 : 2013/10/02 カモネギックス
09枚目 40.7万枚 (+03.2) / 45.2万枚 : 2014/03/26 高嶺の林檎
10枚目 42.0万枚 (+01.4) / 50.0万枚 : 2014/11/05 らしくない
11枚目 44.7万枚 (+02.7) / 53.2万枚 : 2015/03/31 Don't look back!
12枚目 37.1万枚 (-07.6) / 45.0万枚 : 2015/07/15 ドリアン少年
13枚目 30.7万枚 (-06.4) / 41.8万枚 : 2015/10/07 Must be now
14枚目 23.0万枚 (-07.7) / 29.7万枚 : 2016/04/27 甘噛み姫
15枚目 30.4万枚 (+07.4) / 36.4万枚 : 2016/08/03 僕はいない
16枚目 26.7万枚 (-03.8) / 27.7万枚 : 2016/12/28 僕以外の誰か


NMB48のシングルは、8枚目「カモネギックス」での大幅下落を経て、9枚目「高嶺の林檎」から11枚目「Don't look back!」まで、コツコツと初動を伸ばしていきますが、12枚目「ドリアン少年」から14枚目「甘噛み姫」まで、3作連続で怒濤の前作割れが起こってしまう。

2014年の「大組閣」が終わった頃から、人気メンバーの「卒業」が相次ぎ、コアファンの離脱が本格化したのかもしれません。

ただ、15枚目の「僕はいない」で、いきなり、初動がプラス7.4万枚と、信じられない反発を見せる。

この上げ幅は、7枚目「僕らのユリイカ」の16.5万枚に次いで、2番目に大きい数字です。


しかも、山本彩がセンター務める16枚目「僕以外の誰か」では、再び、下落傾向が復活している。

そうですね(笑)、15枚目「僕はいない」こそ、これをもってNMB48を「卒業」する渡辺美優紀がセンターに抜擢されたシングルです。

「卒業」センターは、CDセールスを大きく伸ばす、しかも、握手会で桁違いの人気を誇る山本彩をセンターに据えた場合より、その効果は大きい。

乃木坂と同じようなことが、NMB48でも起こっていたわけで、AKB48Gと乃木坂で、しばらくは、「卒業」センターが続くのかもしれません。


しかし、2シングルも「卒業」センターを起用し、プロモーション期間に紅白のある秋シングルで、齋藤飛鳥のフィーチャーを十分行わなかった2016年は、個人的には、痛恨の「失われた1年」だったと捉えています。

楽曲セールスは、ヒットに不可欠な「連動性」を失って孤立化し、音楽は方向性が定まらず彷徨い、今後、誰を中軸に据えるのかという、グループの未来図は何ら提示されなかった。

まだ一度も選抜入りしたことのない2期が7人もおり、選抜どころか、どんな立ち位置なのかすら分からない3期の12人は、中学生と高校生で溢れ返り、一方で、今年の5月に西野七瀬は23歳、8月に白石麻衣は25歳になる。

かりに3期に平手友梨奈のような逸材がいても、中学生センターを、23歳と25歳の2トップで挟むわけにもいかず、これほどの年齢差と過剰なメンバー数をどう処理するつもりなのか、一切プランは示されず、2016年は、ただただ混迷を深めただけで終わってしまった感がある。

乃木坂は「コンセプト」がないのが「コンセプト」と、以前、著名なプロデューサーが述べていましたが、齋藤飛鳥の中途半端な起用に象徴されるように、最近、一貫性の欠如がグループの発展を妨げていると感じることが多い。

もし、ミリオンという「コンセプト」だけを頼りに、3期参加による握手会の総部数増加や、再度の「卒業」センターなど、目先の都合だけを追いながら、2017年も歩いていくのであれば、明るい未来を想像することは、とても出来そうにありません。


最後に、「透明な色」と「それぞれの椅子」の配信成績を載せておきます。

(表6) iTunes Store トップアルバムにおける、ここ1ヶ月に渡る乃木坂のアルバム順位推移

# 表記法は(表1)と同じ

乃木坂_2ndアルバム「それぞれの椅子」
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 31週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 32週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-2 [4] : 33週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [5] : 34週目 01/09(月)15(日)

乃木坂_1stアルバム「透明な色」
0-0-0-0-0 / 0-1-1 [5] : 107週目 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 108週目 12/26(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-1 [1] : 109週目 01/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-4-1 [2] : 110週目 01/09(月)15(日)


二つのアルバムともベスト盤と言っていいほど内容が充実していて、しかも、1曲の値段がバラ売りの半分くらいで、非常にお得です。

大事なことなので、もう一度、書いておきます(笑)。

「透明な色」と「それぞれの椅子」はとてもお得です。

まあ、その割には、トップアルバムの順位が跳ねていないと指摘されると辛いんですが(笑)、案外、お得なことを知らない人もいるんじゃないかと思って、ちょっと宣伝してみました。

ただ、(表1)に載せた、2016年以降のシングル収録曲は入っていないので、ご注意下さい。


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