ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

第67回紅白で視聴者投票はなぜ白組圧勝だったのか、「格差」と「テーマ」が薄めた歌本来の魅力 [04Jan17]

2017-01-04 17:30:00 | 芸能

今回のNHK紅白歌合戦は、ドラマ、トーク、メッセージなどなど、歌以外の企画をこれでもかと詰め込み、しかも一々、ハプニング感を演出しようとするため、スムーズさのない、ぎっこんばったんの落ち着かない進行で、観ていてグッタリしました。

加えて、優勝を決める最後の審査では、視聴者投票で170万近くもリードした白組が、紅組に負けるというよく分からない結果となり、「なんだかな〜」という気分で終わってしまった。

まあ、審査員票の比重が大きいのだろうとは思ったけど、出場歌手の多くが「?」の表情を浮かべ、そもそも紅組司会の有村架純が、「え?紅が勝ったの???」と状況を理解出来ず、ポカンとしている。

司会者が把握していない投票システムを、視聴者が知っているわけもなく(笑)、グダグダここに極まれりという締めになっていました。

あれもこれもと盛り込み過ぎて、優勝を決める仕組みなど、基本的な部分の説明が足りなかったのだと思います。


まずは、歌謡祭としての全体像を掴むため、46組の各アーティストに割り当てられたステージ時間を見てみましょう。

(表1) 第67回紅白における、割り当て演奏時間の歌手別順位

凡例
(順位) 演奏時間 アーティスト名「曲名又はメドレー名

#「5 : 41」は、前奏開始から後奏終了まで5分41秒の意
# メドレーは、タイトルを緑色で示している
#「*」は、NHKホールではなく、外からの中継ステージ

(01) 5 : 41 嵐 「嵐×紅白スペシャルメドレー
(02) 5 : 24 椎名林檎 「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO 2016-」*
(03) 4 : 42 THE YELLOW MONKEY 「JAM」
(04) 4 : 36 AKB48 「夢の紅白選抜SPメドレー
(05) 4 : 33 福山雅治 「2016スペシャルメドレー
(06) 4 : 19 RADWIMPS 「前前前世 [original ver.]」
(07) 4 : 19 松田聖子 「薔薇のように咲いて 桜のように散って」
(08) 4 : 05 宇多田ヒカル 「花束を君に」*
(09) 4 : 01 X JAPAN 「紅」
(10) 3 : 47 高橋真梨子 「ごめんね…」
(11) 3 : 46 石川さゆり 「天城越え」
(12) 3 : 43 星野源 「恋」
(13) 3 : 31 大竹しのぶ 「愛の讃歌」
(14) 3 : 18 坂本冬美 「夜桜お七」
(15) 3 : 16 桐谷健太 「海の声〜みんなの海の声バージョン〜」
(16) 3 : 08 氷川きよし 「白雲の城」*
(17) 2 : 59 香西かおり 「すき〜真田丸スペシャルVer.〜
(18) 2 : 58 絢香 「三日月」
(19) 2 : 58 いきものがかり 「SAKURA」
(20) 2 : 50 島津亜矢 「川の流れのように 」
(21) 2 : 47 KinKi Kids 「硝子の少年」
(22) 2 : 39 Perfume 「FLASH」
(23) 2 : 38 TOKIO 「宙船」*
(24) 2 : 37 RADIO FISH 「PERFECT HUMAN」
(25) 2 : 34 SEKAI NO OWARI 「Hey Ho from RPG
(26) 2 : 33 V6 「Smile!メドレー
(27) 2 : 31 乃木坂46 「サヨナラの意味」
(28) 2 : 31 五木ひろし 「九頭竜川」
(29) 2 : 30 ゆず 「見上げてごらん夜の星を 〜ぼくらのうた〜」
(30) 2 : 28 AI 「みんながみんな英雄」
(31) 2 : 27 三代目 J Soul Brothers 「Welcome to TOKYO」
(32) 2 : 23 関ジャニ∞ 「ズッコケ男道 〜紅白で夢を歌おう〜」
(33) 2 : 20 郷ひろみ 「言えないよ」
(34) 2 : 20 三山ひろし 「四万十川〜けん玉大使編〜」
(35) 2 : 19 PUFFY 「PUFFY20周年紅白スペシャル
(36) 2 : 18 水森かおり 「越後水原〜白鳥飛翔〜」
(37) 2 : 16 Sexy Zone 「よびすて紅白 '16」
(38) 2 : 14 福田こうへい 「東京五輪音頭」
(39) 2 : 12 天童よしみ 「あんたの花道」
(40) 2 : 11 miwa 「結 -ゆい-」
(41) 2 : 10 欅坂46 「サイレントマジョリティー」
(42) 2 : 09 西野カナ 「Dear Bride」
(43) 2 : 03 E-girls 「DANCE WITH ME NOW!」
(44) 1 : 59 AAA 「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」
(45) 1 : 56 山内惠介 「流転の波止場〜究極の貴公子編〜」
(46) 1 : 55 市川由紀乃 「心かさねて」


やはり、嵐、椎名林檎、福山雅治、宇多田ヒカル、X JAPAN など、ビッグネームが4分を越える長い演奏時間を貰い、上位に入っています。

逆に、短い方では、2分を切るステージ時間の歌手が3組おり、前回の2015年紅白は4組だったので、この辺の「格差」は、あまり変わっていません。

最長と最短の比を計算しても、今回3.0倍、前回3.0倍と、同じ水準の開きがある。

今回、もしSMAPが出場していたら、(最長 / 最短)比は、ずっと高い値になった筈で、2016年の紅白も、特定の歌手が、4分以上のステージを貰い、破格の扱いを受ける一方、大幅に歌を短縮しなければならない歌手が何人もいるという構図に変化はなかったようです。


もちろん、ピコ太郎の「PPAP」じゃないけど、歌自体が短い場合はあります。

しかし、紅白は、他のテレビ系大型音楽祭と比べ、思い切って端折られるステージが目立つ。

例えば、西野カナの「Dear Bride」は、以下のように、2分18、19秒がテレビサイズのようですが、紅白では、2分9秒と10秒圧縮されている。

2 : 19「Dear Bride」in 12/14(水)『2016 FNS歌謡祭第2夜』
2 : 18「Dear Bride」in 11/29(火)『ベストアーティスト2016』

また、欅坂46「サイレントマジョリティー」は、2分30秒がテレビ披露の標準サイズだけど、今回は、(表1)のように、20秒も短いバージョンでした。

確かに、観ていて、「えっ?もう、そのパート行っちゃう?」と、違和感を覚える箇所があり、どうしても物足りなさが残ってしまう。


NHKが、紅白の舞台で歌うに相応しいと、人気や実力を認めて出場歌手に選んだのだから、最低でも通常のテレビサイズ、理想は3分以上のステージを、すべての歌手に保証するべきじゃないでしょうか。

アーティストがそれを望むのはもちろんですが、視聴者としても、2分を切るようなステージは、前奏、メロ、サビ、後奏の重要なパートがカットされていて、余韻がなかったり、パンチが足りなかったりと、満足度が低い。

J-POPの楽曲であれば、ちゃんと歌を聴いたと感じるには、3分以上は欲しいのに、テレビサイズの目安である2分30秒にすら届かないステージが、46組中17組と、全体の40%近くに及んでいる。

ステージ時間からして、歌を堪能する設定になっておらず、この辺が、「歌番組」として、紅白を評価する気にならない原因の一つです。


短過ぎるステージが多いことに加えて、長尺で歌われた楽曲群にも、少し首を捻りたくなる点がある。

(表2) 割り当て演奏時間が3分以上の曲

凡例
(順位) 演奏時間 アーティスト名「曲名」(発売年)

(01) 5 : 24 椎名林檎 「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO 2016-」('14)
(02) 4 : 42 THE YELLOW MONKEY 「JAM」('96)
(03) 4 : 19 RADWIMPS 「前前前世 [original ver.]」('16)
(04) 4 : 19 松田聖子 「薔薇のように咲いて 桜のように散って」('16)
(05) 4 : 05 宇多田ヒカル 「花束を君に」('16)
(06) 4 : 01 X JAPAN 「紅」('89)
(07) 3 : 52 嵐 「One Love」('08)
(08) 3 : 47 高橋真梨子 「ごめんね…」('96)
(09) 3 : 46 石川さゆり 「天城越え」('86)
(10) 3 : 43 星野源 「恋」('16)
(11) 3 : 31 大竹しのぶ 「愛の讃歌」('50)
(12) 3 : 18 坂本冬美 「夜桜お七」('94)
(13) 3 : 16 桐谷健太 「海の声〜みんなの海の声バージョン〜」('15)
(14) 3 : 08 氷川きよし 「白雲の城」('03)
(15) 3 : 05 福山雅治 「少年」('10)


演奏時間が3分を越えた曲は、15曲ありますが、最近の「ヒット」曲と呼べるものは、「前前前世 [original ver.]」「花束を君に」「恋」「「海の声」の四つくらいしかない。

他は、往年のヒット曲、あるいは比較的新しいけど知っている人が少なそうな曲で、確かに、アーティストはビッグなんだけど、2016年の最後を締めくくる音楽祭に聴きたくなる歌かと言われると、どうしても疑問が残ります。

例えば、明らかにヒットしたPerfume の「FLASH」('16)は、演奏時間の上位にランクインしておらず、また、[Alexandors]「ワタリドリ」('15)、平井堅「魔法って言っていいかな?」('16)といった、「今年、よく耳にした曲」は、そもそもアーティストが呼ばれていない。

紅白歌合戦の重点楽曲群は、NHKの世界観が作り出した独自のラインアップという印象で、2016年大晦日の「今」を意識した構成とは思えません。


今年の芸能界を大きく揺るがせ、NHKが「目玉」にしようと目論んでいた「SMAP解散」を盛り込めなかったことは、少なからぬ影響を与えているかもしれない。

しかし、SMAPが出演しようがしまいが、他にどんなアーティストを呼び、何を歌って貰うかは、音楽祭の根幹を成す部分です。

どうも、その辺の制作センスが、一般視聴者の感覚とズレている気がします。


短過ぎる演奏時間の曲が多数ある一方、どの曲に長尺を与えるかのチョイスに、観ている側が付いて行きづらい、NHK独特の発想が濃厚に入っている。

このようにセットリストには疑問を感じる点が少なくないけど、今回、一つ評価出来ると思ったのは、メドレーを抑えめにしたことです。

(表1)において、「タイトル」を緑色で示したものがメドレーで、7組ありました。

ただ、曲数は、大トリの嵐が最高の3曲で、他はすべて2曲に抑えられている。


しかも、以下に示した、SEKAI NO OWARI や香西かおりのように、1曲目を短くし、2曲目を長く歌う、時間の重点配分により、メインの曲がはっきりしているケースが多かった。

SEKAI NO OWARI
2 : 34Hey Ho from RPG
M1) 0 : 17 RPG ('13)
M2) 2 : 14 Hey Ho ('16)

香西かおり
2 : 59き〜真田丸スペシャルVer.〜」 
M1) 0 : 40 真田丸メインテーマ ('16)
M2) 2 : 21 すき ('97)


こういう構成であれば、事実上、1曲を歌うステージという雰囲気になり、落ち着いて聴くことが出来ます。

前回の紅白では、福山雅治とAKB48が4曲を歌ったり、SMAPが2曲ながら、2分と3分というダブル感の強いメドレーだったり、どこにポイントがあるのか理解しづらいステージが幾つもあった。

やはり、1組1曲3分以上が、腰を据えて歌を堪能出来るステージで、演奏時間の面では十分でなかったけど、メドレーに関しては、昨年より改善されたと感じました。


以上が、演奏時間についての全体的な感想です。

しかし、今回の紅白で、もっとも特徴的だったのは、楽曲ステージ以外の部分で、幾重にも仕掛けが施されていた点でしょう。

とくに、プログラムの進行と共に、随時挿入され、展開していく、二つのドラマが「仕掛け」の柱になっていた。


一つは、ふるさと審査員に選ばれた夫婦との設定で、タモリとマツコ・デラックスが、NHKホールを訪れ、会場が分からず迷子となり、建物内を歩き回るドラマです。

(表3) タモリとマツコ・デラックスによるドラマの経緯と関連する紅白の出来事

# ドラマや企画の時間はオレンジ色、歌手のステージ時間は青色で示している
#「@ 000051」は、その出来事が、番組開始時刻を 00 : 00 : 00 として、00 : 00 : 51 からスタートとの意
#「20_紅10」は、全体で20番目、紅組では10番目の楽曲ステージ

[タモリマツコ_ドラマ1] 1 : 07 @ 000051
ふるさと審査員なのに券を忘れて入場出来ず、NHKホール前で警備員と押し問答

[オープニング] 4 : 24 @ 000219
ふるさと審査員が2名、まだ席についていないことが紹介される

[20_紅10] 2 : 18 @ 012447 水森かおり「越後水原〜白鳥飛翔〜」

[タモリマツコ_ドラマ2] 1 : 11 @ 012711
水森かおりの巨大衣装リハに迷い込む

[タモリマツコ_ドラマ3] 1 : 49 @ 015123
廊下に置かれた弁当を食べようとして「りゅうちぇる」と「ぺこ」に遭遇

[28_紅14] 2 : 09 @ 021831 西野カナ「Dear Bride」
「りゅうちぇる」が結婚を発表した「ぺこ」と二人、司会エリアで歌を鑑賞

[タモリマツコ_ドラマ4] 1 : 46 @ 030126
観客の入ったNHKホールで側壁パイプオルガン室に入り、弾く

[タモリマツコ_ドラマ5] 1 : 44 @ 034814
入り口付近の廊下にあるベンチに疲れて腰掛け、ゴジラやポールマッカートニーのことを、あれこれ呟く

[46_白23] 5 : 41 @ 041649 嵐「嵐×紅白スペシャルメドレー」
最後の「One Love」でパイプオルガンを使用

[エンディング] 7 : 47 @ 042142

[タモリマツコ_ドラマ6] 0 : 11 @ 042934
NHKホール玄関で帰り際、警備員にお礼


一見、紅白とは関係ない「不可解」なドラマという印象を受けますが、迷い込んだNHKホールの廊下で、「りゅうちぇる」と「ぺこ」に会い、本人が「竜雷太じゃなく、りゅうちぇる」と叫ぶシーンをVTRで見せた後(笑)、しばらくして、西野カナの「Dear Bride」を、司会エリアで二人で聴くステージが紅白に登場します。

お茶の間で「りゅうちぇる」を知らない人は多い筈で、事前にタモリとマツコ・デラックスが、その不思議なタレント名について話しておけば、本番の舞台に現れたとき、観ている側の受け止め方は、「?」ではなく「!」となる。

また、パイプオルガン室に侵入して、勝手に弾くシーンがあったので、最終曲である嵐「One Love」において、パイプオルガンが流れると、視聴者は、「ああ!さっきタモリが弾いてたやつ!」と得心する。

つまり、紅白の本番ステージでこれから起こること、あるいは起こったことに関して、その裏側をドラマで見せ、補足情報を提供する役目を担っていたのだと思います。


「もう一つの紅白」を、ドラマ仕立てで披露する、かなり斬新な試みで、目指す方向性は面白いと感じました。

しかし、アドリブの台詞が多いのか、ドラマの展開がグダグダで、何が言いたいのか、何を紹介したいのか、意図が伝わりづらかった。

もっと、台本を書き込んで、会話と行動を整理すれば、かなり良質な紅白の裏側紹介になったんじゃないでしょうか。


紅白の本番会場で進行していることと、ドラマの内容が連動して、相互に影響を及ぼし合うという「仕掛け」は、ゴジラが東京に出現する、もう一つのドラマで、さらに顕著です。

(表4) ゴジラ出現のドラマの経緯と関連する紅白の出来事

[ゴジラ_ドラマ1] 0 : 19 @ 015819
巨大不明生物が東京出現とのニュース

[ゴジラ_ドラマ2] 1 : 13 @ 021538
政府会見で巨大生物を「ゴジラ」と呼称し、現在渋谷方面へ移動と発表

[ゴジラ_ドラマ3] 2 : 36 @ 024922
紅白でゴジラを撃退する方法を政府が発案

(ゴジラコーナー)

[ゴジラ_ドラマ4] 0 : 15 @ 033232
NHKホール前で武田アナがゴジラ接近を実況

[ゴジラ_紅白ステージ] 1 : 03 @ 033308
ピコ太郎がオーケストラ演奏で「PPAP」披露

[ゴジラ_ドラマ5] 0 : 13 @ 033412
武田アナがゴジラの衰弱を報告

[ゴジラ_ドラマ6] 0 : 23 @ 033435
武田アナのPPAP風「ゴジラ・マイク」パフォーマンスでゴジラの元気回復(笑)

[40_白20] 4 : 01 @ 033525 X JAPAN「紅」

[ゴジラ_ドラマ7] 2 : 22 @ 033934
X JAPAN「紅」でゴジラ凍結


長谷川博己を政府対策室のトップに配役するなど、映画『シン・ゴジラ』のヒットに、完全なる「おんぶにだっこ」の「紅白視聴率アップ作戦」ですね(笑)。

総合司会の武田真一アナウンサーが、NHKホール前で、接近して来るゴジラの実況中継を行い、ピコ太郎が、オーケストラの演奏をバックに、普段より勇ましい感じの攻撃的「PPAP」を披露して、ゴジラ撃退を試みるなど、紅白本番とドラマの連動が、タモリマツコと比べものにならないほど、容赦がない。

そして、武田アナの「PPAP」で息を吹き返したゴジラを前に、X JAPAN の YOSHIKI が、

僕たちが止めます

と述べて、「紅」が始まる場面が、紅白ゴジラ企画のクライマックスでしょうか。

ゲスト審査員の新垣結衣が、予想の斜め上を行く、あまりに強烈な展開に、「大晦日に私は何を見せられているんだろう?」とばかり、両手で口を覆い、目をぱちくりさせていて、その姿が印象的でした。


「紅」のステージは迫力があったけど、ゴジラ企画については、ガッキーじゃないけど、観ていて恥ずかしくなるというか(笑)、ぶっちゃけ、苦笑しか出てきません。

良質の歌でゴジラを退治するという発想が、目眩がするほど安直な上に、それでも見入ってしまうほどの作り込みがない。

ヒット作である『シン・ゴジラ』を、何とか紅白に取り込みたいという意図は痛いほど分かるけど、「PPAP 」も「紅」も、ゴジラとは微塵も関係がなく、出場歌手の楽曲との接点が見出せない中、「えいや!」と、「歌でゴジラ退治」という直球を投げ込んでしまった感があります。

まあ、紅白がゴジラを退治したというより、甚大な被害を被った、と言うべきな気がしますが(笑)、せめて、観ていて呆然としない程度には、企画を練り込んで欲しかったです。


しかも、ゴジラ関係のドラマが始まるときは、アラーム音がいきなり鳴り響いたり、裏方スタッフが司会の相葉君に何か書かれた紙を渡したり、ハプニング感が強調される演出になっている。

ところが、またピーピー鳴っているので、今度はゴジラがどうした?と思いきや、平野ノラが、巨大なショルダー携帯を抱えて、十八番のバブルコントを始めて、観ていて、かなり疲れました(笑)。

多くの視聴者は、ドッキリバラエティではなく、音楽番組を観ているつもりなので、こういったテイストの演出は、ほどほどにすべきだったんじゃないでしょうか。


ゴジラ退治の流れで、「紅」が始まったように、本来、その歌と関係のない「テーマ」が、曲前紹介で強調され、曲イメージの中心に置かれるケースが、今回の紅白では多かった印象があります。

(表5) 長めの曲前VTRが流された主なステージ

[08_紅04] miwa
1 : 15 @ 003234 曲前VTR
地震の被害を受けた熊本の中学校をmiwaが訪れ、2年連続でNHKコンクールに出場した合唱部の少女と交流
2 : 11 @ 003403 結 -ゆい- ('16)
miwaを合唱部の中学生が取り囲み、バックコーラスを担当

[29_白15] 桐谷健太
2 : 14 @ 022128 曲前VTR
高校生になると島を出なければならない奄美大島の小学校、東日本大震災の爪痕が残る宮城県石巻市を桐谷健太が訪れ、地元の人々と交流
3 : 16 @ 022417 海の声〜みんなの海の声バージョン〜 ('15)
全国から寄せられた「歌声」を、サビ部分に入れたステージを披露

[38_白19] TOKIO (新宿・東京都庁から中継)
2 : 04 @ 031916 曲前VTR
白組司会の嵐・相葉雅紀が1964年東京五輪の立役者を訪ねて話を聞く「オリンピック特別企画」
2 : 38 @ 032327 宙船 ('06)
リオデジャネイロのオリンピック、パラリンピックのメダリスト二人が見守り、背景の建物壁に、五輪関係のプロジェクションマッピング

[43_白22] 氷川きよし (熊本城から中継)
2 : 01 @ 035709 曲前VTR
地震で大きな被害を受けた熊本城を氷川きよしが訪れ、人々と交流しながら復旧状況を紹介
3 : 08 @ 040058 白雲の城 ('03)
熊本城から、地元の人々が見守る中で歌唱


曲前にVTRを流すことで、熊本地震、東日本大震災、2020年東京オリンピックといった「テーマ」に、歌が関連付けられ、ステージの中でも、地元の人々が登場したり、メダリストが見守ったりと、そのテーマが強調されている。

しかし、歌そのものは、本来、その「テーマ」に沿って作られたのではなく、聴く人がそれぞれの想いを託せるような、解釈の多様性を持っている。

こういった多様性があるからこそ、ヒットした面が大きい筈だけど、インパクトのある映像で「テーマ」を事前に提示されると、特定の「応援歌」という雰囲気が漂い、かえって歌詞が頭に入ってきません。


震災やオリンピックを取り上げるであれば、企画枠で行い、関連する楽曲を出場歌手が歌う方が適切じゃないでしょうか。

実際、東日本大震災に関しては、紅組司会の有村架純が「あまちゃん」の舞台であり、甚大な被害を受けた岩手県久慈市を訪れ、地元の人々交流するVTRが流れたあと、出場歌手全員で嵐の「ふるさと」を歌うコーナーがある。

通常枠のステージで、特定の「テーマ」に染め上げるのは、歌の魅力を削いでしまいかねないので、ほどほどにするべきで、今回のように多用するのは、歌唱ステージとして、あまり感心しません。


例えば、SEKAI NO OWARI の「Hey Ho from RPG」は、メッセージ性の強い歌詞ながら、余計な曲前VTRがなく、歌そのもので想いを伝えようとするステージになっていて、非常に感銘を受けました。

披露された歌から何を感じ、何を汲み取るのか、人ぞれぞれ違って良い筈で、それを主催者が人工的に絞り込んでいるのだとすれば、歌謡祭のあり方として、少々、疑問を感じるものがある。

今回の紅白で大きな違和感を覚えたのは、演奏時間の「格差」以上に、通常の枠において、個々の歌手が「テーマ」を定め、楽曲ステージにもそれを反映させるステージが多過ぎたことです。


以上が2016年紅白に対する、全体的な感想です。

ここからは、それがあるからこそ観ている(笑)、乃木坂のステージについて、書いていきます。

メンバーが最初にがっつり登場するのは、「白組対決」となった、出場2回目同士の演歌歌手、三山ひろしと山内惠介の連続ステージです。

(表6) 乃木坂メンバーが参加した主なステージ1

[06_白03] 三山ひろし
2 : 20 @ 002627 四万十川〜けん玉大使編〜
橋本奈々未が曲中、司会エリアでけん玉。曲終わり、ステージに移動して、三山ひろしの右横でけん玉も、残念、成功せず(笑)

[07_白04] 山内惠介
1 : 56 @ 002947 流転の波止場〜究極の貴公子編〜
曲始め、ドレスアップした西野七瀬が山内惠介に手を取ってもらい、中央階段を降りてくる。その後、橋本奈々未以外の乃木坂16thメンバーがバックダンサーとして参加。衣装は、白ドレスの胸元に赤か紫の花をあしらい、同色のシースルー布地をスカートにまとい、白いファー扇子を持った、完全お姫様仕様。真珠風ネックレスとティアラなどのアクセサリーがゴージャス。とくに、ななせまるとあしゅの大きな髪飾りが抜群におしゃれ


まずは、三山ひろしの司会エリアにおける曲前トーク中、オープニングと同じ赤いコート風衣装の橋本奈々未が、ハリセンボンの箕輪はるか、DJ KOO、くまモンと並んで、けん玉を披露し続けます。

さらに、曲の終盤、ステージに移動して、玉をけん先に入れる「とめけん」に挑戦。

見事成功させた三山ひろしの横で、失敗して、慌てて手で差し込み、微笑むななみんが、キュートです(笑)。


続く山内惠介のステージは、バックダンサーながら、主役の山内さん以上に目立っているんじゃないかと心配になる(笑)、華やか極まりないお姫様衣装を纏って登場し、これでもかというほど、ひたすら可愛く、美しいビジュアルをぶっ込んでいきます。

乃木坂は、今回の紅白を、歌唱ステージというより、ファッションショーと捉えている節すらあり、おそらく、4種類の衣装とアクセサリーセットを用意して、大晦日の大イベントに臨んでいたと思います。

もちろんオーダーメイドなので、それなりの額する筈で、靴、ドレス、アクセを全部入れて、かりに1人10万円掛かるならば、アンダーを含めた1期2期35人全員だと、1種類で350万、4種類だと1400万ものお金が、衣装に投入された計算になります。

凄まじい金額ですが、メンバーのビジュアルをより引き立て、紅白で鮮やかな印象を視聴者に残す効果を考えると、決して損はない投資なのかもしれません。


ちなみに、橋本奈々未が、お姫様衣装のバックダンサーに参加しなかったのは、リハーサルを含めて、腰への負担を出来るだけ軽減する意図からだと思います。

「サヨナラの意味」のパフォーマンスに絞って、何とか紅白を乗り切るという発想から、けん玉担当になったのでしょう。

ちょっと、トホホな結果になってましたが(笑)


そして、いよいよ「サヨナラの意味」のステージです。

(表7) 乃木坂メンバーが参加した主なステージ2

[24_紅12] 乃木坂46

1 : 38 @ 015313 曲前トーク
桜井玲香が卒業する橋本奈々未へ書いた手紙を朗読。不意打ちを食らったななみん、

えー、リハーサルでこんなのなかったからびっくりしました
いや、ありがとうございます
私、ここで言う自分の言葉考えてきたから
頭で反復してたんですけど、必要なかったです

と、やや動揺を隠せず(笑)。それでも、

でも、すごく嬉しいです、手紙
こうやって乃木坂として大晦日を過ごすのは今年が最後なので
こんなに素敵な思い出を作ってくれてありがとうございます
嬉しいです

と気持ちを建て直して、しっかり返すあたり、さすがはななみん。

2 : 31 @ 015510 サヨナラの意味
衣装は、ワインレッドのノースリーブとフレアスカートのドレスで、襟元が金色刺繍をあしらったシースルー。金色系の髪飾りとイヤリング、そしてワインレッドの手袋。アンダーメンバーは、ワインレッドが紫に置き換わった衣装。生きたマイクは、橋本、生田、衛藤、桜井。ななみんのソロパート、「躊躇してた間に陽は沈む」は、ほぼ完全な生歌

0 : 16 @ 015741 曲後トーク
パフォーマンス終了直後、MCの相葉雅紀がななみんに最後の紅白の感想を尋ねると、

今までで一番緊張しました
ありがとうございます
楽しかったです


乃木坂の曲前トークですら、リハーサルになかった桜井玲香の橋本奈々未への手紙朗読という「サプライズ」を入れてくるあたり、今回の紅白演出家は、よほど「ハプニング」が好きなんでしょうか。

ななみんが、「何それ?」と、若干、イラっとした感じを出していたので(笑)、観ていて一瞬緊張しましたが、上手くコントロールして、適切なコメントを返していたので、ホッと胸を撫で下ろしました。

「卒業」発表以来、ナーバスになっている面があるので、余計なプレッシャーは、止めて欲しいけど、紅白のNHKって、小さいものから大きなものまで、昔から「サプライズ」が大好物で、まあ、この程度で済んだのは、むしろラッキーというべきかもしれません(笑)。


衣装は、バックダンサーのひたすら可愛いお姫様ファッションから変わって、ワインレッドを基調に、金色を織り交ぜる、シック&ノーブルなフォーマルファッションです。

いやいや、橋本奈々未は、こういう甘さ控えめの気品あるドレスを纏うと、とんでもなく高貴なオーラを発散します。

他メンバーも、すらりと美しく伸びた手の白さが眩しい生田絵梨花、本当にどこかの貴族なんじゃないかと思いたくなる桜井玲香の桁違いのルックスなど、運営が、衣装にお金をつぎ込みたくなる気持ち、よく分かります(笑)。


一方、歌唱の方は、基本的に「被せ」で、生田、桜井そして衛藤美彩が、少し生歌を入れていた雰囲気があるけど、その比率はあまり高くなかったと感じました。

しかし、特筆すべきことが、一つ起こっています。

橋本奈々未が、中盤のソロパート

躊躇してた間に陽は沈む

を、完全な生で歌ってしまいました。

聴いたときは、「クララが立った」級の衝撃を受けましたが(笑)、後半、音が彷徨ったものの、何とか切り抜けて、大晦日のNHKホールに自分の声を響かせることに成功した。

ここで歌うなら、もっと前から歌っておけば良かったじゃないかと、突っ込みたくなったけど、とにもかくにも、紅白のステージで、ソロの生歌に挑戦したことは、大きく評価出来ます。


今回の紅白、どうも音響システムが変わった印象を受けました。

声が響き易くなったというか、伸びが出せるようになったというか。

マイクやスピーカーの性能といったハード面なのか、あるいは、音声処理のソフト面をいじったのか、詳しいことは分かりませんが、西野カナや SEKAI NO OWARI といった、もともと歌唱力のある人が、よりパワフルで、伸びやかな声を出すようになっていて、ちょっと驚きました。

ななみんの生歌も、これまでだと声量不足で、音が届かない心配があったけど、今回は、よく響いていて、聴き易かった。

あるいは、音響面での利便性向上を受けて、これなら行けると、挑戦を決めたのかもしれません。

紅白のステージは、音が響かず、多くの歌手が苦労してきた歴史があるけど、アイドルであっても、「口パク」を減らし、出来る限り生歌を入れて欲しいという姿勢の表れなのかもしれません。


ところで、「サヨナラの意味」は、演奏時間が2分31秒でしたが、紅白全体として見ると、長い方なんでしょうか。

それを確認するため、演奏時間の分布グラフを作ってみました。

(表8) 歌手別、割り当て演奏時間の分布

凡例
[演奏時間の範囲] 該当する歌手の数 : 棒の長さが歌手数を示す

[1:30〜2:00] 03組 : ===
[2:00〜2:30] 14組 : ==============
[2:30〜3:00] 13組 : =============
[3:00〜3:30] 03組 : ===
[3:30〜4:00] 04組 : ====
[4:00〜4:30] 04組 : ====
[4:30〜5:00] 03組 : ===
[5:00〜5:30] 01組 : =
[5:30〜6:00] 01組 : =

(平均) 3:01 / 全46組

歌手別で計算すると、1組の平均演奏時間は3分1秒で、乃木坂は、平均よりずっと短いことになります。

曲前のVTRやトークなどは含めてないので、それだけで「扱い」を判断することは出来ませんが、決して長いステージではない。

しかし、分布グラフを眺めると、ほとんどのアーティストが、2分から3分の間に入っており、まあ、平均には届いていないけど、最頻値に近い演奏時間は確保したようです。


また、歌手別ではなく、曲別でみると、さらに乃木坂の位置がはっきりします。

(表9) 曲別、割り当て演奏時間の分布

凡例
[演奏時間の範囲] 該当する曲の数 : 棒の長さが曲数を示す

[0:00〜0:30] 01曲 : =
[0:30〜1:00] 05曲 : =====
[1:00〜1:30] 01曲 : =
[1:30〜2:00] 07曲 : =======
[2:00〜2:30] 15曲 : ===============
[2:30〜3:00] 10曲 : ==========
[3:00〜3:30] 04曲 : ====
[3:30〜4:00] 05曲 : =====
[4:00〜4:30] 04曲 : ====
[4:30〜5:00] 01曲 : =
[5:00〜5:30] 01曲 : =

(平均) 2:33 / 全54曲


曲別の平均は2分33秒で、「サヨナラの意味」の演奏時間は、ほぼ平均と一致します。

また、最頻値も、2分半から3分で、範囲に入っている。

つまり、「サヨナラの意味」は、出場歌手46組の中で、もっとも頻繁に採用される時間を貰い、1曲あたりでは、ほぼ平均に近いステージだったと言えます。

今回の紅白において、乃木坂は、音楽祭を盛り上げる「レギュラー」的な存在と見なされ始めた節があって、来年の3回目出場へ向け、良い「スタート」を切ったんじゃないでしょうか。


ところで、視聴者と会場の投票で、圧倒的な差をつけて、白組が紅組をリードしたのは、なぜでしょう。

説得力の高い理由が一つあります。

(表2)に、3分以上の演奏時間を貰った曲を載せましたが、その中で、最近の「ヒット」曲と呼べるのは、RADWIMPS「前前前世」、星野源「恋」、宇多田ヒカル「花束を君に」、桐谷健太「海の声」の4曲です。

この4曲中、3曲が白組アーティストの曲になっている(笑)。

さらに、3分に届かないものの RADIO FISH「PERFECT HUMAN」、さらに正規枠ではないけど、ピコ太郎「PPAP」と、今年は、男性アーティストの曲が豊作だった。

今年のヒット曲が白組に偏っていたことが、視聴者や観客の気持ちを、白組優勢に傾かせたんじゃないでしょうか。


面白いのは、紅5組、白5組の計10組が歌い終わった時点での視聴者投票では、

紅組 444,595 票
白組 374,460 票

と、まだ票数は少ないながら、紅組が白組をリードしていました。

5番目に登場した「サイレントマジョリティー」が、紅組なので、その効果が出た可能性がある。


iTunes Store ランキングやMVの再生回数で飛び抜けた成績を示す、今年のヒット曲は、想像以上に、お茶の間に強い印象を与えるのでしょう。

紅白をより面白い歌謡祭にするためには、最近、ヒットを飛ばしたアーティストを、出来るだけ多く呼んで、その曲を十分な演奏時間で披露して貰うことに尽きると思います。

ビッグネームの「目玉」ステージがあっても良いけど、中心となるのは、今年流行った楽曲群でないと、歌で視聴者を惹き付けることは出来ない。

それが出来ないから、ドラマを挿入したり、「テーマ」を設定したりするのだと思いますが、それに頼っていては、音楽祭としての魅力が、むしろ低下する懸念があります。


次の表は、第2部で披露された、2015年以降リリースの曲の数です。

(表10) 第2部で披露された曲で、2015以降発売の曲数と比率

第2部序盤、8組09曲中 : 7曲 (78%)
第2部中盤、8組09曲中 : 4曲 (44%)
第2部終盤、8組10曲中 : 2曲 (20%)

(具体的な発売年代、歌手名、曲名)

第2部序盤
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : RADWIMPS 「前前前世 [original ver.]」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 乃木坂46 「サヨナラの意味」
0-1-0-0-0-0-0-0-0 : 福山雅治 「少年」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 福山雅治 「1461日」
0-0-0-0-0-0-0-0-1 : 島津亜矢 「川の流れのように 」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : RADIO FISH 「PERFECT HUMAN」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 西野カナ 「Dear Bride」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 桐谷健太 「海の声〜みんなの海の声バージョン〜」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : AI 「みんながみんな英雄」

第2部中盤
0-0-1-0-0-0-0-0-0 : AKB48 「RIVER」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : AKB48 「君はメロディー」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 五木ひろし 「九頭竜川」
0-0-0-0-1-0-0-0-0 : KinKi Kids 「硝子の少年」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : Perfume 「FLASH」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 星野源 「恋」
0-0-0-0-0-0-0-0-1 : 大竹しのぶ 「愛の讃歌」
0-0-0-0-0-1-0-0-0 : 坂本冬美 「夜桜お七」
0-0-1-0-0-0-0-0-0 : TOKIO 「宙船」

第2部終盤
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 松田聖子 「薔薇のように咲いて 桜のように散って」
0-0-0-0-0-0-1-0-0 : X JAPAN 「紅」
0-0-0-0-1-0-0-0-0 : 高橋真梨子 「ごめんね…」
0-0-0-0-1-0-0-0-0 : THE YELLOW MONKEY 「JAM」
0-0-0-1-0-0-0-0-0 : 氷川きよし 「白雲の城」
1-0-0-0-0-0-0-0-0 : 宇多田ヒカル 「花束を君に」
0-0-0-0-0-0-1-0-0 : 石川さゆり 「天城越え」
0-0-0-0-1-0-0-0-0 : 嵐 「A・RA・SHI」
0-0-1-0-0-0-0-0-0 : 嵐 「Happiness」
0-0-1-0-0-0-0-0-0 : 嵐 「One Love」

#「-」でつないだ9個の数字は、左から、それぞれ以下の年代に発売されたかどうかを示し、「1」は、その年代に発売年が含まれることを意味する
2015〜16、2010〜14、2005〜09、2000〜04、1995〜99、1990〜94、1985〜89、1980〜84、1950〜79
# つまり、「1」がより左にあるほど、最近の発売で、右に行くほど、発売年が古くなる
# 曲は披露された順に並んでいる


紅白全体の54曲中では、25曲の46%が2015年以降で、第2部でもその比率はあまり変わりません。

しかし、音楽祭が進むにつれ、比率が徐々に下がっていき、終盤では、ほとんどの曲が2010年より以前発売されたものになっていく。

どういうセットリストが魅力的なのか、色々な考え方があるけど、紅白の主催者は、視聴者が求めるものを、ちゃんと把握しているのか、もう一度、見直した方が良いと思います。

受信料によって運営されている放送局が主催する音楽祭なのに、優勝を決める最終投票で、10人のゲスト審査員に1人1個のボールを与える一方、670万を越える視聴者投票の結果に対して、ボール2個しか割り当てない感覚は、マトモだと言えるでしょうか?

万が一にも、一般社会とズレてしまった感覚で、出場歌手を決め、曲目曲順を決め、演奏時間の配分を決め、投票システムを決めているのだとすれば、多くの視聴者に支持される紅白には、ほど遠いものが出来上がっても、不思議ではありません。


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