goo blog サービス終了のお知らせ 

ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

橋本奈々未と衛藤美彩の役割分担、「サヨナラの意味」でイメージと生歌を両立させた演出戦略 [30Nov16#2]

2016-11-30 21:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

12月01日(木) 24 : 25 〜 [地デ] UHB北海道文化放送『乃木坂46橋本奈々未の恋する文学‐夏の旅‐』

12月03日(土) 18 : 30 〜 20 : 54 [地デ] テレビ東京『家、ついて行ってイイですか?SP』に、生駒里奈がゲストとして出演

12月03日(土) 22 : 00 〜[Web] AbemaTV『突撃出張占い!濱口兄弟』に、秋元真夏、相楽伊織、鈴木絢音、渡辺みり愛が出演

12月03日(土) 24 : 05 〜 [地デ] NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』に、衛藤美彩が単独で出演。もう一人のゲストは、元ロッテの捕手、里崎智也さん

12月04日(日) 16枚目 橋本奈々未 個別握手会 in 東京・浅草橋「ヒューリックホール」

12月04日(日) 17 : 00 〜 17 : 55 [BS] BSフジ『FEEL THE KYUSHU 〜九州魅力満載コンテンツ大公開〜』に、衛藤美彩と川後陽菜が出演。みさ先輩は司会恵俊彰のアシスタント、川後Pはゲストとして登場する模様

クリスマス特別イベント in 武道館
12月06日(火) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月07日(水) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月08日(木) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月09日(金) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月10日(土) 『乃木坂46 3期生「お見立て会」』。開演14:00

12月07日(水) 19 : 00 〜 23 : 18 [地デ] フジテレビ『FNS歌謡祭』の「第1夜」 (会場 : グランドプリンスホテル新高輪「飛天」)に、乃木坂と欅坂が出演

12月14日(水) 19 : 00 〜 23 : 18 [地デ] フジテレビ『FNS歌謡祭』の「第2夜」 (会場 : お台場フジテレビ)に、乃木坂と欅坂が出演

12月16日(金) 23 : 00 〜 23 : 58 [地デ] フジテレビ『堂本兄弟もうすぐクリスマスSP』に、乃木坂が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



前回記事に対して、「リツイート」や「お気に入り」など、ツイッターを通して、多数のご反響を頂き、ありがとうございます。

日本テレビ『ベストアーティスト2016』での「サヨナラの意味」は、これまでのステージと違い、生歌を強く意識した演出だったため、いつも以上に、ファンの注目を集め、様々な感想や意見が飛び交ったようです。

個人的には、ダンスを抑えた、バラード系楽曲のステージでは、「口パク」や「被せ」を減らし、もっと生歌を入れて欲しいと望んでいたので、今回のパフォーマンスには、感銘を受けました。

もちろん、音楽面でまだまだ改善すべき点は多いですが、生歌を意識する方向に、一歩踏み出したことは、高く評価出来ると思っています。


実際、エキサイティングで、面白いステージだったんじゃないでしょうか。

複数のメンバーが生歌唱に挑戦したことで、成功も失敗も含めて、様々なドラマが生まれ、ハラハラする波瀾万丈のストーリーを観ているようで、いつも通りの2分30秒の演奏時間ながら、随分と長く感じました(笑)。

歌全体の印象も、CD音源はもちろん、これまでのステージとも異なる、「見せ場」が随所にあって、録画を何度見返しても、新たな発見がある。


お陰で、記事を書いた後も、暇を見つけては、再生していて、もう、かれこれ50回くらいは観たかもしれません(笑)。

生歌多めのステージは、それだけ見所が多く、魅力的なのだと思います。

ただ、歌唱のインパクトがあまりに強くて、歌衣装やバックスクリーンの映像など、パフォーマンス以外の部分は、申し訳ないけど、今のところ、ほとんど頭に入ってきません(笑)。


今日は、「サヨナラの意味」のステージについて、さらに気がついたことを、書いてみます。

まず、生歌担当だった筈の衛藤美彩が、序盤に、次のフレーズを歌う際、「口パク」に見えた点から。

誰が誰に何を残そうとしたのだろう

このフレーズは、おそらく堀未央奈、衛藤美彩、齋藤飛鳥が3人で歌うパートで、昨夜の放送でも、この順番に、一人一人のアップが流れていました。

マイクの仕様から考えて、生で歌うのであれば、みさみさが、1人で歌い切るのが自然です。

しかし、「何を残そうと」の部分で映った彼女は、魅惑的な笑顔をカメラに送っているものの、歌をうたっている感じがしない。


マイクと口元の距離が遠くて、もちろん表情にも「力み」がなく、聴こえてくる歌声を、生で発するのは、さすがに無理という印象を受ける。

実際、みさ先輩が生歌だと気づいたのは、後半のパート、

君が好きだけど

の部分で、このときは、メンバー全員を俯瞰で映すアングルでした。

アップではなかったけど、みさみさの「力み」や「集中」がよく伝わってきて、それらが聴こえてくる歌声と連動していたので、生歌の確信を持った。


ここで、あることに思い当たりました。

考えてみると、家入レオや平井堅など、べらぼうに歌が上手いアーティストでも、大箱のステージでは、体全体を使ったり、目をつぶって顔をしかめたり、手を上げて、その高さで音を調整したりと、色々と苦心しながら歌をうたっている。

ニコニコと笑いながら、カメラ目線で歌うような余裕は、ほとんどありません。


しかし、乃木坂は美しいビジュアルが魅力的なアイドルグループなので、なり振り構わず、全身全霊で歌に打ち込んでいる姿より、みさみさのように、可愛らしく微笑んだアップショットが不可欠です。

とくに、歌の前半は、メンバーを紹介する意図から、個々のアップショットを、担当する歌パートに差し掛かった時点で流すのが、慣例化している。

従って、そこで生歌を要求されると、ファイティングポーズに近い格好で、マイクに全エネルギーをぶつけようとする表情が、全国のお茶の間にアップで届く、なんてことになる(笑)。

衛藤美彩が、「何を残そうと」の部分で、これでもかと、腹が立つくらい可愛い笑顔をぶっ込んできたのは(笑)、アップで抜かれる前半は、乃木坂らしいビジュアルを優先して、歌唱に専念するのは、引きのショットが多い、後半という考え方だったんじゃないでしょうか。


この見方が正しければ、一つ問題が生じます。

フロントのトップ3は、前半、後半に関係なく、アップで映されることが多いので、「サヨナラの意味」のように、静かでセンチメンタルな雰囲気を求められる曲では、とくに生歌を披露するのが難しくなる。

「何度目の青空か?」のように、センター生田絵梨花の歌唱が前提の作りであれば、何とかなるけど、「今、話したい誰かがいる」など、透明感や清楚感を基調とする曲の場合、センターやトップ3が、顔をしかめながら声を張り上げると、楽曲イメージに合わなくなる。

乃木坂は、グループが纏っている雰囲気から、こういったタイプの歌をうたうことが多いけど、イメージを壊さないよう配慮すると、生歌唱を避ける方に傾いてしまうのかもしれません。


センターの橋本奈々未は、昨夜、曲前トークでしゃべったことからも、明らかに生きたマイクを持っていましたが、歌唱は「被せ」だったと思います。

曲始めの

電車が近づく
気配が好きなんだ
高架線のその下で耳を澄ましていた

は、CD音源を聴くと、西野七瀬、橋本奈々未、白石麻衣の3人が一緒に担当するフレーズのようです。

ただ、歌声の主音声の他に、微かではあるけど、別の歌声が入っている。

おそらく、ななみんの生歌で、「被せ」と少しだけ音程が違ったので、ハモっているかのように、やや違和感を伴って、聴こえたんじゃないでしょうか。


その後、橋本奈々未は、

躊躇してた間に
日は沈む

において、カメラをじっと見据えながら、歌というより、演技と言った方がいいほど、シリアスで印象的な表情を送ってきます。

衛藤美彩の「何を残そうと」と同じく、ななみんも、このシーンでは、センターとして、楽曲の世界観やイメージを発信することに専念したのでしょう。

そして、カメラアングルを完璧に把握して、あれほどの表情演技をこなしながら、幕張メッセで生歌唱というのは、ミュージカル女優でも難しい気がします。



歌がすべて終わったとき、印象的だったのは、ほとんどのメンバーが姿勢をホールドする中、中元日芽香と衛藤美彩だけが、マイクをさっと口元から遠ざけたことです。

サビ部分に生歌でがっつり参加したのだから、相当に息が切れた筈で、「ハアハア」といった呼吸音を拾わないよう、配慮したのでしょう。

マイクに対する意識が高いので、やはり、この二人のマイクは生きていて、かなりの部分を、生で歌ったのだと思います。


一方、生田絵梨花は、サビを歌っている間、マイクを口元からかなり離して持っていて、終わったときも、そのままホールドしていました。

自分の歌声が入り過ぎないよう、調整したのかもしれない。

序盤の「柱の落書き」で、若干ボリュームが出過ぎて、歌の音量バランスをやや損ねたことから、サビの合唱を抑えめにしたとも考えられます。


いくちゃん主演の『リボンの騎士』を観たとき、『虹のプレリュード』と比べて、歌唱力が格段に向上していて、驚きました。

とくに、低音パートの声量が、前作より、遥かに大きくなっていて、サファイヤ役における男性的な側面の表現を、強力に支えていた。

「サヨナラの意味」で生田絵梨花に低音パートを任せ、『ベストアーティスト』のステージにおいて、生歌唱させたのは、彼女の成長を熟知した上での、適切な抜擢だと思います。


ちなみに、橋本奈々未は、曲が終わったとき、マイクを口元に近づけたままでした。

最初の歌パート以外は、ダンスと表情によって、イメージを伝えることが自分の仕事だと認識していた節がある。

もちろん、これも適切な判断じゃないでしょうか(笑)。


今回のステージは、生歌メンバーを絞り込んで起用し、カメラワークとの連動で、前半と後半で役割を変えたり、生歌で参加するパートを、緻密に割り振ったり、楽曲イメージをセンターの表情演技で発信したりと、尋常ではない作り込みを感じさせる演出になっている。

確かに、『ベストアーティスト』は、大きな音楽祭ですが、何か特別なことを仕掛けるとしても、昨年の『FNS歌謡祭』のように、通常は、歌衣装を新調する程度に留まります。

グループと楽曲のイメージを保持しつつ、生歌比率を増やして音楽面での質向上を図ろうとする、かなり野心的な試みを、この時期に行ったのは、やはり、大晦日のNHKホールを睨んでのことじゃないかと考えたくなる。

ななみんの「卒業」が、乃木坂の紅白にとって、大きなテーマであるのは間違いなく、今回のステージパフォーマンスに対する力の入れようと併せて考えると、曲目は、「サヨナラの意味」ということでしょうか。

個人的には、「きっかけ」も捨てがたいなと、思っているんですが(笑)。


今回のパフォーマンスとCD音源を聴き比べると、例えば、松村沙友理の可愛くも癖のある、あのアニメ系の声が、昨夜の歌には、より強く反映されている気がしました。

歌唱そのものは、多分、「口パク」だと思うけど、さゆりんの「生歌感」は伝わってきた。

あるいは、ステージ用に、各メンバーの歌唱パートを、収録し直した可能性すらある。

乃木坂が、音楽番組の持ち歌ステージにおいて、ここまで生歌を指向し、パフォーマンスの質にこだわるのは、かなり珍しいことだと思います。


昨夜の演出は、一つの試行錯誤に過ぎず、紅白でどのようなパフォーマンスを採用するかは、生歌なしも含め、まだこれからなのかもしれません。

しかし、かりに、仕上がりに不安が残ったとしても、大晦日のNHKホールでは、生歌重視のステージに挑戦して欲しい。

「歌が下手」と批判されることは、「歌をうたっていない」と言われるより、遥かに意味のあることだと思います。

「口パク」や生歌比率の小さい「被せ」で無難に乗り切れば、視聴者で文句を言う人は少ないかもしれないけど、生歌なしの緩いダンスでは、「美人が多い」といった程度の感想で、スルーされる危険が大きく、2年連続で紅白に出場しながら、爪痕を残せない。


「歌が下手」と言われたのなら、少なくとも、「下手」だと呆れられるほどには、その人の心を揺さぶったことになる(笑)。

また、メンバーも運営も、視聴率が30%を越える音楽番組に出ながら、「歌が下手」と言われて気持ちいい筈はないので、何とか上手くなろうと努力するモチベーションが生まれます。

そして、「下手」と言った人が、半年、1年の後に、乃木坂のステージを再び目にして、「結構、上手くなったじゃないか」と思ってくれたら、ファンになってくれる確率は、間違いなく高まっていくでしょう。

昨夜のように、生歌ステージは、想像している以上に、マイナスではなく、プラスの結果を引き出すと思いますよ。


関連記事

軸は生田衛藤中元か、『ベストアーティスト』の「サヨナラの意味」は生歌指向の秀逸なステージ [30Nov16]

生駒里奈センター48&46の物語性と輝いた衛藤美彩の歌唱力 in 『うたの夏まつり』 [20Jul16]

格段に成長した生田絵梨花と桜井玲香、舞台『リボンの騎士』は歌の魅力が詰まった2.5次元オペラ [19Nov15]

圧巻の表現力と煌めく舞台センス、生田絵梨花が奏でる「虹のプレリュード」は秀逸な悲恋の叙事詩 [02Oct14]

「Mr. カミナリ」での衛藤、桜井の異なる表現スタイルは、乃木坂の未来を照らす個性の輝き [15Nov14]

衛藤美彩の美声炸裂!SET「Mr. カミナリ」はアイドルとの化学反応が斬新なミュージカルコメディ [04Nov14]


// 過去の記事を読みたい方へ

「ブックマーク」内に、時期別に分けた目次記事へのリンクを掲載しています。 「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)


// 特集ページ

「ブックマーク」内に、以下の特集記事へのリンクを掲載しています。

プリンシパルtrois
プリンシパルdeux
星野みなみ!
楽曲情報(11th~)
楽曲情報(1st~10th)
6thガールズルール
7thバレッタ
和田まあや!
えくせれんとブログ


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軸は生田衛藤中元か、『ベストアーティスト』の「サヨナラの意味」は生歌指向の秀逸なステージ [30Nov16]

2016-11-30 03:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

12月01日(木) 24 : 25 〜 [地デ] UHB北海道文化放送『乃木坂46橋本奈々未の恋する文学‐夏の旅‐』

12月03日(土) 22 : 00 〜[Web] AbemaTV『突撃出張占い!濱口兄弟』に、秋元真夏、相楽伊織、鈴木絢音、渡辺みり愛が出演

12月03日(土) 24 : 05 〜 [地デ] NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』に、衛藤美彩が単独で出演。もう一人のゲストは、元ロッテの捕手、里崎智也さん

12月04日(日) 16枚目 橋本奈々未 個別握手会 in 東京・浅草橋「ヒューリックホール」

12月04日(日) 17 : 00 〜 17 : 55 [BS] BSフジ『FEEL THE KYUSHU 〜九州魅力満載コンテンツ大公開〜』に、衛藤美彩と川後陽菜が出演。みさ先輩は司会恵俊彰のアシスタント、川後Pはゲストとして登場する模様

クリスマス特別イベント in 武道館
12月06日(火) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月07日(水) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月08日(木) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜選抜単独公演〜』。開演18:30
12月09日(金) 『乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 〜アンダー単独公演〜』。開演18:30
12月10日(土) 『乃木坂46 3期生「お見立て会」』。開演14:00


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



久しぶりに乃木坂のステージを観て、エキサイトしました(笑)。

日本テレビ『ベストアーティスト2016』において、16th選抜が「サヨナラの意味」を生放送で披露しましたが、これまでとは全然違う、迫力のあるパフォーマンスだった。

歌衣装が、白のシースルー生地にスワロフスキーをあしらったシンプルなドレスから、ベージュのフレアスカートに、胸元に大きな花飾りを幾つも盛った、豪華なワンピースに変わっていて、ファッションが、これまでと異なっていたことが、魅力を高めた面はあるでしょう。


しかし、今回のステージが特別だったのは、随所に生歌が入っていて、CD音源では味わえない、メンバーの個性が色濃く滲み出た歌唱になっていたからです。

基本的には「口パク」なんですが、数名が明らかに地声で歌っており、音楽の授業的には満点の出来でなくとも(笑)、歌唱全体をより人間的で、より魅力的なものにしていたと思います。

生の歌声には、人を強く惹き付けて止まない、何かが含まれているようで、『ベストアーティスト』での「サヨナラの意味」は、録画を何度も繰り返し観てしまう、聴き応えのあるパフォーマンスだった。


欅坂の「二人セゾン」が終わり、橋本奈々未を先頭に、メンバーが舞台に現れたときは、新しい衣装に惹かれたものの、まあ、いつも通り、ビジュアルは飛び抜けて美しいけど、ダンスと歌唱は「無難」極まりないのだろうと、ほとんど期待していませんでした。

もう、通算10回目のテレビ披露で、これまでの9回が、その繰り返しでしたから。

しかし、冒頭の「高架線のその下で」に、ちょっと違和感を覚えた。


白石麻衣のパートの筈なのに、微かながら、誰か別の声が入って、小さくハモっている気がする。

完全な「口パク」なら、こういった「不測の事態」は起こりえないので、もしかして、マイクのスイッチがオンになっていて、うっかり軽く歌っているメンバーがいるのか?と、訝っていました。

すると、次の

柱の落書き
数字とイニシャルは

で、突然、音量が上がって、大きな歌声が響いた。


このフレーズは、生田絵梨花が担当する低音パートですが、明らかに、マイクのスイッチが入っていて、ほぼ完全に生で歌っている。

生歌唱で途中から入る場合、タイミングや音程だけでなく、音量も流れに合わせる必要があるけど、初めての会場で、第1声から、スムーズにこなすのは難しい筈で、やや大きめの声量で入ってしまった節がある。


しかし、そんな些細なことはどうでも良いことで、それより、いくちゃんが生歌だと分かって、俄然、興奮してきました(笑)。

すると、新内眞衣が3列目メンバーを引き連れて、前に出て来るシーンで歌う、

過ぎ去った普通の日々が

において、「去った」の部分で、歌声が割れ、若干、音を外していた。


このパートは、3列目の担当なので、生田絵梨花以外に、「マイクがオン」になっていて(笑)、生で歌っているメンバーが存在することになる。

つまり、今回のステージは、複数のメンバーが生歌唱するようで、ならば絶対に聴き逃せないと、テレビ画面に目が釘付けになってしまった(笑)。

ただ、まいちゅんグループの5人、中元日芽香、井上小百合、北野日奈子、伊藤万理華の中、誰が歌っているのか、全員なのか、それとも一部なのかすら、見当が付かない。


その後、歌を追っていると、衛藤美彩が、後半、齋藤飛鳥を先頭に、堀未央奈と3人でトライアングルを作るシーンで、

君が好きだけど

を生で歌っていることに気づきました。

みさ先輩は、声が図抜けて美しい上に、正確に音を取る能力があるので、CD音源に被せて歌っても、聴いているだけでは、生歌であることを見抜くのはなかなか難しい。

ただ、このフレーズで、マイクを口にとくに近づけていたこと、全身を使い、かなり力を入れて歌っていたこと、マイクを口から離すのが、あしゅと堀ちゃんより遅かったこと、そして、それらの動きとリンクして、歌声に「力み」が入り、歌い終わるタイミングが一致したことから、ほぼ間違いないと思います。


生田絵梨花と衛藤美彩が生歌唱していることは確信しましたが、少なくとも、あと一人、3列目の誰かが歌っている筈です。

そして、

見つめ合った瞳が星空になる

のパートで、それが誰かを特定するチャンスが訪れます。

というのは、このフレーズに入ったとき、1列目、2列目、そして3列目の多くのメンバーが、マイクを口から外したポーズを取っていて、マイクを口元に向けているのは、ひめたん、まいちゅん、きいちゃん、まりっかの4人だけです。

しかも、「瞳が」の部分で、歌声が割れ、少し音が外れている。

前半と同じような「癖」が出ていて、おそらく、歌っているのは1人で、声の特徴から、ひめたんかまりっかのどちらかだろうと、そこまでは辿り着きました。


しかし、何回、歌を聴いても、どちらなのか分からない。

ところが、あることに気づきました。

ひめたん、まいちゅん、きいちゃん、まりっかの持っているマイクを比べると、ひめたんのだけ、先端部分に長めの突起構造が付いていて、他の3人と違う。


これは、電波を飛ばすためのアンテナではないかと思い、慌てて、他のメンバーのマイクを確認したところ、ひめたんと同じマイクを持っていたのは、いくちゃん、みさみさ、ななみんの3人だけでした。

さらに、司会である櫻井翔と羽鳥 慎一のマイクも、突起構造のある「ひめたん型」だった(笑)。

ここで確信しました、3列目で生歌唱していたのは、中元日芽香だろうと。


歌唱メンバーを特定して、録画再生で、歌を何度も聴き込むと、なるほど、ひめたん、サビの合唱でも、がっつり歌っている。

そして、なぜ、今回の歌ステージが、魅力的に感じるかが分かった。

中元日芽香が、歌唱の中軸を担っているからです。


ひめたんの歌声は、柔らかく、甘く、しかも力強い。

J-POPのアイドルソングには、ピッタリの歌声で、以前から、彼女を乃木坂の歌唱中心に据えるべきだと、このブログで主張してきました。

その願いが、『ベストアーティスト2016』で、一部実現し、「サヨナラの意味」を、想像以上に、素晴らしい歌に変貌させた可能性が高い。

CD音源では、ひめたんは、単なる3列目の1メンバーとしてしか取り上げられていないので、昨夜の歌唱は、新しい「サヨナラの意味」の誕生と言っても良い。


よく響く、心地よい中元日芽香の歌声を軸に、低音パートは生田絵梨花、高音パートを衛藤美彩が担当することで、歌唱に、魅力的な個性と豊かな奥行きが生まれ、これぞ乃木坂と、言いたくなる出来になっていた。

若干、音を外したり、歌がよれたりするのは、むしろ味わいを深くする「スパイス」で、もちろん、改善の余地はあるけど(笑)、さほど気にすることはないと思います。

何と言っても、「口パク」と違い、そこには、懸命に歌を届けようとする、歌い手の思いがこもっている。

聴き手にとって、それこそが最高のご馳走じゃないでしょうか。


ところで、一つ疑問が残るのは、「ひめたん型」マイクを持っている橋本奈々未は、生で歌っていたのかという点です。

とくに、後半冒頭のソロパート

躊躇してた間に
日は沈む

が、生歌唱なのかどうか、よく分かりません。


生田絵梨花、衛藤美彩、中元日芽香の歌唱部分には、必ず「力み」があり、音程、音量、リズム、タイミングに、若干の「外し」があるけど、橋本奈々未のフレーズは、「力み」がなく、ほとんど「外し」もない。

もし、生歌であれば、ななみんは、桁外れの歌唱力を持っていることになるけど、それを否定する材料があるとすれば、随分と前に行われた『NOGIBINGO!』の「カラオケ企画」くらいです(笑)。

まあ、橋本奈々未の歌唱力については、紅白歌合戦の曲目を睨みながら、また、機会があれば考えてみます。

ダンス曲が選ばれたら関係ないけど、「サヨナラの意味」をNHKホールで歌うとなると、センターの歌唱力は、避けて通れない問題になるので。


最後に、プチ情報を一つ。

欅坂メンバーで「ひめたん型」マイクを持っていると、確認出来たのは、てち、ねる、ぽんの3人でした。

曲前トークで振られる可能性のある、平手友梨奈は分かるんですが、長濱ねると小林由依ちゃんは、どういう理由なんでしょう。

欅坂のことは、詳しく知らないので、ちょっと気になります(笑)。


関連記事

中元日芽香と川村真洋をグループの歌唱「アイコン」に据えて、乃木坂一般人気の再起動を図ろう [16Feb15]

乃木坂の風 15Aug13 〜 中元日芽香、歌の新ヒロインがやって来た! in NOGIBINGO!#7


// 過去の記事を読みたい方へ

「ブックマーク」内に、時期別に分けた目次記事へのリンクを掲載しています。 「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)


// 特集ページ

「ブックマーク」内に、以下の特集記事へのリンクを掲載しています。

プリンシパルtrois
プリンシパルdeux
星野みなみ!
楽曲情報(11th~)
楽曲情報(1st~10th)
6thガールズルール
7thバレッタ
和田まあや!
えくせれんとブログ


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする