怒りのメゾフォルテ

娘を奪われました。二度と帰ってきません。奪った人たちの対応に怒りが募ります。

8月7日 冊子の広がり<きれいな涙>

2013-08-07 08:17:44 | 学校に対して
8月
この時期になると我が家は、クリスマスの娘の発表会(ピアノとバイオリンの2ステージ)に向け、演奏曲も決まり毎日練習していた。

事故から  音  が消えてしまった我が家・・

3年前少し事故から落ち着いて、我が家にも娘の同級生や私の三重の高校2年の時の友が訪れてくれるようになっていた。

大阪教育大を出て「教師は私には合わん」と、プロのジャズミューシャンになった友。
2012年中学での命日のコンサートで、音楽仲間を大阪から引き連れ演奏してくれた友。)
その友が2階の娘の部屋のピアノで、娘が楽譜を買ってへたくそなりに弾いていた「いきものがかり」などのはやりの曲を、
一緒に来た友(彼女も私の高校の同級生)がコード部分を弾いて即座に演奏してくれた。

明確な謝罪のない(謝ると非を認めたことになる危惧?)学校への怒りと、事故への疑問の涙しか流せなかった当時の私

友達の弾いてくれるきれいな音に、ようやく娘に、純粋なきれいな涙を流すことができた事を覚えている






*****
毎日泣いていた私。

当時は娘のお友達も携帯を持っている子は少なく、突然訪問されることもしばしばだった。

一番娘が喜ぶお友達の弔問を突然受け、
 「大人が泣いてはダメ」 
と必死で我慢してお友達を受け入れていた私。
そんな彼女達にどんなに救われたことか。


その彼女達は私が、音を奏でなくなった娘のピアノを弾いてくれるようピアノが弾けるお友達にお願いしていた事を覚えていてくれ、

照れるお友達に娘のピアノを弾く約束を実行するよう、勧めてくれた。

中学になってバスケットの部活が忙しくなり、ピアノを辞めてしまったという彼女が、
すんなり弾いてくれたきれいな曲。
前もって練習してないと指がついていかないだろう曲。

娘を想って弾いてくれるお友達とその姿を見守るお友達。

どんなに娘と私に響いたことか






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冊子寄贈の記事が掲載され、教育へ強い意識を持つ多くの方から、嬉しい連絡が続いた


章南中の利用者も多い田原市図書館から、図書館に置きたい。
静岡大の教育学部の図書館に置きたい。
日本で唯一の野外学習課のある信州大が欲しい。
茨城や遠くの地域からも続々と連絡が入って驚いている。。
(教育評論家の尾木ママも秘書を通じて連絡が入った)





昨日静岡大教育学部准教授の先生が、直接我が家にみえた。

教師を目指す若い学生たちに児童・生徒の命を預かる重大性の認識の育成に尽力する姿にプロを見た。
冊子の文面だけではなく娘を想い きれいな涙を流された実直な先生。


彼の涙がきれいに私達遺族の心を溶してくれるのは、
一人の生徒の命の重大性を認識し、確かな再発防止へと実践してくれるからだろう



混乱の3年が経ってようやく、答えを見つけつつある。







                     でも娘は戻りません・・



   

     ↑ 野外学習に向かう前日の日付で終わってしまったバイオリンの練習曲