ロッキーvol.56

リーサルウエポン

ここ連日の降雪で道路は除雪が必要になっている。
除雪車の渋滞に巻き込まれたデレック（仮名）も5分遅れで到着する。

タムラさん（仮名）からは「メルギブみたいのがきますよ」なんて言われてたんで









身体のでっかい「マッドマックス」みたいのがくるのかと思ったら、









背の小さい「リーサルウエポン」みたいに頭がボサボサの兄さんが現れた。




「Nice to meet you！」
と、挨拶してこれまでの電話やe-mailや写真のお礼をする。




みんなにデレック（仮名）を紹介して、さあヘリスキーに出発だ。








ヘリポート前では1.5h、なげーな。
1号車（仮）車内でデレック（仮名）に自己紹介をしてもらおう、パチパチパチパチ。



カナダ・モントリオールで生まれ育ち、10年前に日本へ渡り4年間英会話教師として働く。
その間池袋に東京・池袋で生活をする。

勤務していた英会話スクールで愛媛から上京し同じ英会話スクールで働いていた奥様と知り合う。
その後交際し結婚。


街での暮らしよりも自然の中で過ごすことを好んでいたので東京での生活は苦痛だったとか。

スキーは日本で覚えたと言っていた、日本から戻り山岳ガイドのライセンスを取得、現在ヘリスキーガイド、山岳スキーガイド、アルパインガイドとして活躍中。

ここカナダで6年の間にこれだけの資格を取得するのはとても大変なことだ。



たんにテストをパスすればすればいいと言う日本のシステムとは違い経験を積み、実務をこなして行くき、次の試験を受けることができるというのがカナダのシステムだ。

「資格だけもってます」なんてのは全く通じない。
資格は取るものではなくて使うもの、取った資格を使って何をしたいかいかということが明確でないと活きてこないし、先に進めない。


おれも10年前にスキーの指導員の資格と検定員の資格を取った。
他にもデスクがらみで幾つか資格を持っているけど持っているだけだもんな。
デレック（仮名）の様に使って進まなくちゃいけないな。


＜今日は1日ヨロシクね＞



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ロッキーvol.55

2/20　ヘリスキー

6:30am起床。とにかくシャワー、目覚めのシャワー。
朝食のパンにぱくつきながら昨晩89％まで済ませていたパッキングを完全に終らせスーツケースを部屋の外へ移動する。


よいしょ、よいしょ、意外にやっかいだ。
スーツケースを出し終えた瞬間、バターーーンとオートロックのドアが、、、

閉まりそうだった。
間一髪のところでドアのぶを捕まえる。
危ない、危ない。

今朝の荷物出す時に部屋から締め出された人正直に手を挙げなさい。

ひー、ふー、みー、、、もっといるはずだ。


同室者がいれば笑って「あけてー」で済むけれど独り部屋はそうはいかないよね、番長（仮名）？




ヘリスキー出発・集合時間は8am。
いつもは必ず時間前にきてくれている番長（仮名）の姿がない。
多量に睡眠薬を飲み寝過ごしたのか、それとも事件に巻き込まれたのか！？
謎は深まるばかり！？

いよいよ心配になり部屋まで様子を見に行くことにする。
何やら廊下で話し声がする、、、番長（仮名）と女性ホテルスタッフが密談している。
おれと目があった番長（仮名）も「あっ」っという顔をする。

ええっ、ひょっとして番長（仮名）の部屋にこの女性スタッフが・・・・！？　
こりゃあ見ちゃいけない場面に遭遇したかと思ったら、、、




閉め出されちゃったと。




ホテルスタッフに鍵を開けてもらい集合場所へ。



ロビーに我らを見送りに今日は別働隊のくっしー（仮名）、あさちゃん（仮名）、まきちゃん（仮名）、しんちゃん（仮名）が来てくれる。
全員集合だ。

ちょうどみんな揃ったところへバンフのギバちゃんことタムラさん（仮名）が迎えに来る。
今日のヘリポートまでの1.5hは2台の車で行くことになっている。
1台はタムラさん（仮名）が、もう1台はデレック（仮名）が運転してくれる。






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