孤高のハダカの王様 // 北米と欧州スキーツアー //

カナダ・バンクーバーと時々アジア
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ロッキーvol.45

2007-05-22 14:12:01 | カナディアンロッキー 2007
自己責任

06年に新人ガイドが「カイバーパス」と言うゲレンデ外コースへ華族を連れて滑りに行き大変な目に遭わせてしまったことがあった
これが元で反省文と「バンダリーについて」という作文当時の鬼チーフ(ダースベイダーのテーマソングで)が書かせたのはあまりにも有名な話


でも実はこの「カイバーパス」はローカル(地元民)にとっては”メジャーコース”なのだ。



JASEN(ジェイスン)と一緒に「カイバーパス」を滑る時にはツリーランの途中でハイクアップをする。
そこには正真正銘の誰も滑っていない裏ルート裏カイバー」があるのだ。


<裏カイバーってこんな感じで腰まで埋まってラッセルが進まない>



そんなJASEN(ジェイスン)達と一緒に滑る時に約束事がひとつだけある

ヘルメットを被ること


JASEN(ジェイスン)はヘルメットを被らないと一緒に遊んでくれない
普通にゲレンデを滑ったり、バックカントリーへ行くけれど、スリルと危険がつきまとうツリーランへ行く時にはヘルメットは必須アイテムだ

ウィスラーには「日本では間違いなく滑走禁止だろう」というところがゲレンデ内にたくさんある。
自己責任」で滑らせてくれているのだ。

そしてその「自己責任」での滑走で毎年何人ものスキーヤー、スノーボーダーが命を落としている


JASEN(ジェイスン)の友人もそのひとりだ
彼は01年ウィスラーのツリーラン滑走中に木に激突して3日間生死をさ迷い帰らぬ人となった、享年23歳。
あまりにも早すぎる死だ。


カナディアンの彼は幼い頃からウィスラーで滑っていて、ボードの腕前も、体力も問題なかった
いつもヘルメットを被りボードを楽しんでいた彼だったがその事故の日だけはヘルメットを被っていなかった


とっても悲しい事故だったと当時を振り返るJASEN(ジェイスン)。
そして「絶対にヘルメットを被って来い」と言う。


Jasenと一緒に滑った写真たち ←クリック
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コラボ旅記 やおりブログ・やおぶろvol.2
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ロッキーvol.44

2007-05-22 05:25:37 | カナディアンロッキー 2007
あなたはヘルメットを被りますか?


おれは日本で全くツリーを滑ったことがなかった

98年に初めてウィスラーへきた時に当時古株と言われていたWさんと(仮名)一緒に滑り、整地、コブ、急斜、深雪、どこでも喰らいついていったけどツリーだけは駄目だった・・・

全然滑れなくって、完全に置いてかれて、ひーこら言ってリフト乗り場で待つWさん(仮名)と合流できた。



当時は日本でツリーランをする経験なんてなかったからね、北志賀竜王でイントラやってた96年「木落としコース」ってのがあってそこが唯一ゲレンデ内でツリーを滑れる場所だったな。
スゲー急斜面で木々がたくさんあって、、、って印象だったけど今行ったらどう思うんだろう



ウィスラー・ブラッコムの醍醐味は「ツリーラン」だ。
おれはツリーランだけで6日間ガイドができる
それくらいツリーランに精通している自負がある


それは自分で迷子になりながら開拓したコースもあれば、友達に教えてもらったコースもあるし、よくわかんないけどお客さん連れて行ったら喜んでくれてそれから得意のコースになったところもある。




ツリーランを大得意とし、おれに幾つものコースを教えてくれた友達はJASEN(ジェイスン)Michele(ミッシェル)のボーダーカップルだった。

Jasenたちと一緒に滑った楽しい写真 ←クリック
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彼らはバンクーバー生まれのカナディアンでJASEN(ジェイスン)がウィスラービレッジインに勤めていた事もあり仲良くしていた。



02年ごろから休みが合えば一緒に滑っていた。
彼らはまさに「パウダージャンキー」。
それと一切手加減なしで滑るのでこっちも本気の滑りをしなくてはならない


日本人同士で滑ることがあってもお互い気を遣って100%力をだして滑るということは先ずありえないけどカナディアンの彼らと滑る時は常に100%の力を要求される


万一彼らに「karlは大したことない、ついてこられない」なんて思われたら今後誘ってもらうことはないだろう。

彼らは純粋にパウダーを楽しみたいが為にスノーボードをしているので「気を遣う相手と一緒に滑る気はさらさらない


ゲレンデ内にもものすごいツリーランがたくさんある
まあ先ずお客さんは連れてけないだろう、ついてこれないし、こんなでっかいスキー場で、
なんでこんな木の中ばっか滑んなきゃいけないんだ
ってクレームがくるだろう(笑)。
02年のアベさん(仮名)チームは間違いなくそう思ってたでしょう(スイマセン)






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