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もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

今週のせつ子さん

2005-08-12 | 音楽
60年ほど前の話。。。
女学生のせつ子さん達に、音楽の先生はときどきソノ歌をうたって下さった。
外国の歌など、聴く機会も少なかったせつ子さん達は、憧れをもってソノ歌を聴いた。
楽譜を見せて頂きたい、などと言う勇気は誰一人無く。。。
:「いい曲だな・・・」と思って聴いていた。

さて、せつ子さんが先日、NHKを見ていたら、ソノ歌が聴こえてきたという。

:「センセ、”カロ・ミオ・ベン”っていう曲は、わたくしが歌うには、5年も6年もかかりますか?」
私が、「ええ、5年位ね」と言わない事を知っているので、せつ子さんはそういう聞き方をする。

:「いいえ~、大丈夫ですよ。コレですね。」
歌う先生。。。

:「あっ。。。綺麗

かくして、せつ子さんは、早速楽譜を購入。お盆明けから”カロ・ミオ・ベン(私の愛しい人)”のレッスンを受けることになる。
彼女のことだから、CDショップで大騒ぎしまくり、店員を巻き込み、CD購入!ばっちり予習していらっしゃることであろう
嬉々としてお帰りになられた。

女学生時代、憧れていたという曲
74歳にして、イタリア語初挑戦!
素晴らしいよねぇ
新しいものを学ぶということも言うまでも無いが、若かりし頃の感覚をまた、歌と共に体験するということもステキなことではないか
貧しく、何もない時代の事とはいえ、青春時代って事でしょ?
素敵だなあと思う

ただ、高齢者の誰しもが、こういう日々を過ごせるわけではない