ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

一杯のみそ汁を食べにいきました

2010-01-18 21:12:10 | ときのまにまに
実は昨日菊池黎明教会の礼拝後、一杯のみそ汁を味わうために山鹿市を訪れました。一昨日のテレビで大正2年から味噌・醤油を製造販売している老舗「卑弥呼醤院」の2階で美味しいみそ汁が頂けるとのことを知り、それも菊池黎明教会からそれ程離れていないことを知り、食いしん坊のわたしとしては見逃すわけにはいきません。礼拝は10時ちょうどに終わり、信徒の方々とのお交わりもそこそこに、隣町の山鹿市まで車を走らせました。
店は流石に老舗、立派な構えをしています。と言っても、味噌醤油という日常の食品、中に入ると、味噌や醤油のほかに細々として食品が所狭しと並んでいます。
みそ汁を食べさせてくれるのはこの2階の「茶房さくら・さくら」( http://www.sa-kura.net/ )ということですが、どこに2階への階段があるのか見あたりません。落ち着いて良く眺めると、商品が並べてある奥に、狭苦しい古びた階段が見えます。いかにも「ここから先はプライベート」という感じでしたが、その階段の角に小さな紙に「茶房さくら・さくらは2階」とあります。靴を脱いで、ガタビシ音を立てながら昇り始めると階段の途中から美味しそうなみそ汁の匂いがします。かなり広い2階には足の踏み場もないほど骨董品が並んでおり、商品なのか店の調度品なのか区別がつきません。それもそのはず、そこで使われている椅子もテーブルも、お皿も茶器もすべてが調度品であると同時に売り物でもあるらしく、小さなな紙切れに「値札」がついています。目を見張るのは立派な木目込みのひな人形で、それが数え切れないほど飾ってあります。

        

とにかく変な店です。そこらに置かれている食卓(卓袱台風)に座り暫くまわりを見回しているとタイムスリップというか自分が21世紀に住んでいることを忘れそう。メニューを見ると約15種類のみそ汁(160円から200円程度)が写真付きで並んでいますが、いずれにせよみそ汁で見た目にはほとんど同じものにしか見えませんし、味だって実際に食べてみなければ分かりません。それで店の人と相談です。

         

結局お勧めのものを家内とわたしとで2種類注文し、2種類味わうことにしました。それにおにぎりセット。これがまた美味しい。かなりの大きさのおにぎりが2個、チョコ・チョコ・チョコと6種類ぐらい佃煮や漬け物がついて、360円。大満足でした。
この店のシンボルはおトイレ。それがどこにあるのか分かりません。あっちこっち捜しましたが分からないので店の人に尋ねると、何のことはない。わたしが座っていた卓袱台の横に、美しい古い着物がカーテンのように並んでおり、その奥がトイレであるらしい。またガタビシ音を立てながらトイレに向かう。仕方がない。何しろ築何年かは不明ですがおそらく大正2年創業の店のこと、その後にいろいろと建て増しながら拡張していったらしい木造建築、トイレの戸も木製で引き戸風。どう考えたってこのトイレはかの有名な「ヒューストン」型に違いないと覚悟を決めて入って驚き。それがまた超モダンなトート製のウオッシュレットタイプの水洗便器。トイレ内も結構広い。このコントラスは面白い。

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