ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

わたしの「クラス会」

2010-05-12 20:43:48 | ときのまにまに
神学部時代のクラス会が、九州は福岡、福岡は志賀島国民休暇村で開催された。参加者は男5人、女6人で、大体は70歳前後(女性の方の年齢は不明)。神学部というところは高校をストレートで卒業し、そのまま入学する方が希で、大体はいろいろの経歴の持ち主で、当然年齢もまちまち。と同時に、「同級生」というのが問題で、誰と誰を同級生と考えるのかということは、本人の意識の強さとそのクラスを支配する雰囲気の問題。入学も凸凹だし、卒業もいろいろ。学部で卒業する者もいれば、大学院に行く者もいる。わたしたちのクラスでは幸いに博士課程まで行った者はいないが、その後の努力やら、運によって博士号を持っている者もいる。という訳で、世話人もわざわざこの案内の先として個人名を列挙している。

        

一応、そこに書かれている人数は16人で、そのリストを眺めていると、同級生の内で既に逝去した者3人の奥方たちも加えられている。つまり、同級生は一応16人というのが妥当な線のようである。その意味では卒業後(学部卒業)44年経っているにしては好成績であろう。このクラス会は、卒業後、いろいろな経過があるが、大体は毎年開かれてきた。とくに、70年代初めの学園紛争の頃は、大学側の者と運動側の人間とに別れ、対立し、それぞれが自分たちの道を選んだが、その数年はクラス会どころではなかったが、落ち着き始めたとき、また直ぐに再開された。

        

このクラス会の最大の長所は、卒業後のそれぞれの生き方をお互いに尊重しあっているということで、日本基督教団の牧師を続けている者もいれば、タクシーの運転手であることを誇りにしている者、海洋学の研究者、ペンテコステ系統のグループで活躍している者、聖公会の司祭になった者、マンション経営を任されている者、大学教授、マレーシアへの宣教師を経て、現在人生のリトリート施設を経営し、今もアジアとの関わりを大切にして取り組んでいる者いろいろである。みんながそれぞれの道においてイエスに従って生きている。こんなクラスは珍しい。

        

大体は一泊するが、その間でプログラムらしいプログラムはない。若い頃は、かなり飲んでグダをまくこともあったが、最近ではみんな弱くなり酒量も減ってしまった。むしろ、風呂で過ごす時間が多くなり、お互いの裸を見合って、それぞれが「俺の方がマシだ」などと言い合っている。同級生の内3人が逝去したが、わたしたちの共通の意見では、賢い順番に逝去するらしいし、もう一つ、葬儀の時弔辞を言った者が次に言われる立ち場になるらしい。現在のところそのジンクスには例外はない。それで、3人目の友の弔辞を言った者は真剣に悩んでいるらしい。変なクラスである。ともかく、楽しい1泊2日であった。来年もまた会おうぜ。

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