ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

菅政権は期待できるか

2010-06-10 16:35:52 | ときのまにまに
菅政権が本格的に始動はじめました。マスコミや評論家の話しを聞いていると、菅直人という政治家は非常に優れた政治家であると想像されます。しかし政治家として優れているということと、その人の政治思想に共鳴し、支持できるということは次元が異なります。その意味では小泉純一郎だって優れた政治家としての資質を十分すぎるほど持っていたことを否定できませんし、彼の息子も資質としては親譲りのものがあるように思います。ただ、息子の方は若すぎるということと、目先のポピュリズムが強すぎる点が問題です。親父の方については、彼が総理大臣として行ったネオリベラリズム政策の結果はあまりにも悲惨なもので、その結果が政権交代という現実となりました。政治家が有能であればあるほど、その政治思想の功罪は大きいものになります。その意味では逆に、無能な政治家の方が「害が少ない」ということも言えます。
菅総理の政策がどのように展開するかは今のところ未知数です。現時点では、外交政策も、経済政策も、鳩山・小沢政権を引き継ぐという課題の方が優先しているように見えます。このような形での政権移譲ということを考えると仕方がないことでしょう。革命でもクーデターでもないのですから。もう少し、長い目で、様子を見る必要があるでしょう。
それにしても自民党の幼児的ドタバタ劇にはへきへきします。現在の民主党がかつての自民党と同じことをしているということをあげつらい、正義漢ぶって追求する様は、どの角度から見てもみっともない風景です。もう少しは「大人」かと思っていましたが、よくもまぁ、こういう連中に政権を委ねていたものだと、賢明な日本国民は嘆いていることでしょう。(他人事のような表現を取って済みません。)
昨日の朝日新聞によると、「普天間問題専門チーム」を立ち上げるということですが、このチームがどれだけの仕事ができるのか、「普天間問題」という表現での射程距離では届かない、日米の安全保障問題への突っ込みが重要だと思っています。日米間の「密約」を白日の下に晒すことができるのかが重要です。
そう思っている矢先、今日の昼間のニュースによると、日本政府がもたもたしている隙間を狙ったかの様に、アメリカの方が先手を打って、沖縄県知事を初め関係諸市長の抱き込みに動き始めたようです。これはまさに特級の要注意です。本当の意味での「沖縄占領」が現実化するかも知れません。

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