福井県鯖江市の西山公園。
5万株の花が咲き誇る北陸屈指のツツジの名所だ。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (60mm ,f/10,1/60sec,ISO100)
鯖江市内を見下ろす小高い丘に開かれた公園。
ソメイヨシノに続いてツツジ。
そして秋には紅葉の名所として賑わう。
歴史をさかのぼると、幕末の頃 鯖江藩主の間部詮勝(まなべあきかつ)が
領民の憩いの場として開いたのが始まりで
以来、住民の手により、修復や改良が行われ今日に至っているという。
ツツジの植栽もその歴史の中のひとつで、
昭和33年に100株のツツジが住民の手により植えられたのが始まりらしい。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (35mm ,f/5.6,1/200sec,ISO100)
公園のすぐ近くにまで民家が迫ってきている。
この身近さ、そして住民の手によって作られてきた歴史を思うと
鯖江市民が西山公園を憩いの場として大切にしていることに頷ける。
ふだん、金沢市民として日本三名園などとエラそうに兼六園を自慢しがちなのだが、
早朝、満開のツツジの中を「おはようございます」と
声をかけながら行きかう人たちを眺めていると
「これこそが憩いの公園」で、
人のための公園はこうあるべきだと思えたのである。
そして、空倶楽部5月5日の空、番外編。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (70mm ,f/5.0,1/400sec,ISO100)
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (70mm ,f/3.2,1/1000sec,ISO100)
早朝7時。
あたりいちめんあまい香りが漂う西山公園。
朝露がのこる花びらをひとつひとつのぞき込みながら丘陵の道をゆっくりと歩く。
もうそれだけで、その日一日の幸せを先取りしたような気分になったのである。
雨上がりではなかったが
朝露に濡れたツツジの花びらを眺めていたら、ふと、こんな曲を思い出した。
「雨に濡れた朝」 キャット・スティーブンス
Cat Stevens - Morning Has Broken