じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

9月14日大阪桐蔭

2019-09-14 20:32:12 | 高校野球

✳投手力

左腕藤江選手1、長身のオーバーハンド右腕申原選手10、一年生のどちらかと言えば小柄だが体の厚みを感じるオーバーハンド右腕竹中選手16いずれも迫力のストレートに鋭い変化球投げてましたが、完投を気にせずぶっ飛ばして投げることが出来たからに見え、完投換算で投げてどうかはこの日のことでは何とも。ただ、申原投手については、日々の練習を感じさせる投球ではあったと思います。注目の一年生の本格派右腕関戸選手17や長身の本格派左腕松浦選手15ではなく竹中投手が起用されたのは、単純にそれがこの日の時点での順列かと推察しながら観てました。先に触れた二人の魅力はもちろんですが、竹中投手の方が実戦面での評価が上なのかも知れません。とはいえ、関戸投手松浦投手二人の登板の可能性も、今後まだまだあるかと思われます。竹中投手が現時点で公式戦で投げさせてもらえてることが、今後吉とでれば良いなと思います。私的にはサイド右腕又吉選手がこの時点でメンバー入りしていなかったのは残念でした。中学時代見て印象残っており、切れのあるストレート投げます。

 

✳打力

3番捕手→一塁手吉安選手3右左、5番ライト仲三河選手9右左、二人の左打者の、左手で押し込む力の強さを感じました。ライトライン際切れそうなのが切れなかったので、そう思いました。もう一人印象に残ったのが8番センター→レフト上野選手右右12。遅い球を下半身で踏ん張ってしっかり引き付けて強さ巧さ柔らかさを共に感じさせるバッティングを披露してました。一戦級の投手と当たってどうなるかは分かりませんが、肩など守備も良い選手ですし、1年秋からメンバーに入るかとも私的雑感としては思っていた選手なだけに、今後打順が上がってくる可能性も十分にあるかと思われます。一年生で唯一スタメン起用された前田選手7番ファースト左左10ですが結果内容とも出せず同じく一年生の池田選手7番センター右右8と途中交代。ですが池田選手も目立った結果は出せずでここらの今後の起用は流動的かもですね。ですが、二人とも感じるものはあります。全体的には打順は1番セカンド→サード加藤選手4と、2番ショート伊東選手右左6、の打順は逆の方が良いかもなと思いながら観てました。

 

✳総合力

守備は総じて見れば例年通り。いつもの大阪桐蔭です。走塁は西野選手の判断が良くなって見え、積極性が増して見えました。この秋のベンチ入りメンバーは2年生15人1年生5人、1年生は内投手が3人。例年上級生と下級生の力量が同じくらいなら、この時期2年生14人1年生6人といった感じになるというのが私的雑感なのですが、それを基準に考えるなら、例年より下級生がやや少ないです。これは下級生がどうのこうのと言うより、それだけ上級生の野手が全体的に見て、歴代でも屈指の世代ということかと思われます。それに対して下級生は素材型の選手が投手も含めて多いという印象。良い意味で時間がかかりそうな選手が多そうで、何だか藤浪投手世代の大阪桐蔭と似たようなものを感じたりもし、大きな結果を残しそうな雰囲気を感じさせる世代に思います。これらのことから、今期の大阪桐蔭が2年ぶりの全国制覇を成し遂げるか否かは、決め手になるだけの得点力を身につけることが出来るかどうかかと思います。その鍵を握る存在が加藤選手のような気もしたりします。投手仲三河復活なるかどうかも含めて、来年夏まで、また楽しみな一年が始まりました。