じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

2021秋季高校野球近畿大会シミュレーション

2021-10-12 16:43:25 | 高校野球

※1回戦

市立和歌山(和歌山1位)ー神戸学院大附(兵庫2位)

公立と新鋭の対決ながら双方体格のしっかりした選手が揃う。県大会の戦いの安定感で勝る市立和歌山がやや優位と見るが、神戸学院の本格派右腕小林投手の指にかかった時のストレートは全国クラスの打線でも差し込まれそうな伸びと威力を誇る。県大会決勝ではリリースポイントがバラバラでそれがストレートの質のバラつきにもつながって見えたが、この投手がはまれば優劣が入れ替わる可能性も十分考えられる。市立和歌山は小園投手松川捕手が抜けたとはいえ、本格派右腕米田投手を中心に、チームとしては旧チームよりも力強さを感じさせる。対する神戸学院も攻守にいけいけの野球に見え、今季の秋の近畿大会は開幕ゲームからどちらかひとつをセンバツの可能性をほぼ消すには惜しい好カードとなった。

天理(奈良3位)ー滋賀学園(滋賀2位)

本格派右腕南澤投手を擁する天理が投手力で勝りやや優位。ドラフト1位の達投手やスラッガー瀬選手が抜けてやや小粒になったとはいえ、戸井選手内藤選手が残る打線も得点力がある。守備の乱れが失点につながる頻度の程度がポイントになってくるかも。対する滋賀学園は左の好打者山田選手を中心とした打線で、阿字投手の抜けた投手陣を援護したい。

大阪桐蔭(大阪1位)ー塔南(京都2位)

1年生左腕前田投手を中心とした投手陣に松尾捕手ら打線も強力な大阪桐蔭が優位ではあるが塔南の右腕野原選手も投打になかなか雰囲気がある。大阪桐蔭としては守備のミスでの失点には特に気をつけたい。塔南としても大阪桐蔭の鋭い走塁に動じず守ることが出来れば、野原選手の雰囲気を結果に結びつける可能性も広がる。大阪桐蔭に勝てずとも食らいつければ、21世紀枠での甲子園に向けても、いいアピールになるかもしれない。

智辯学園(奈良1位)ー東洋大姫路(兵庫3位)

攻守に智辯学園が優位と見る。西村小畠両投手にドラフト指名された前川選手など投打の主力が抜けてやや小粒になった感もあるが、それでも投打のバランスは保って見える。東洋大姫路としては智辯学園のエース藤本投手に出来るだけ球数を投げさせ降板させる。相手の守備のミスを誘う等で食らいつきたい。

高田商(奈良2位)ー金光大阪(大阪2位)

分厚い体つきをした選手が揃う金光大阪が優位と見る。エース右腕古川投手を中心に派手さはないが投打にバランスがとれた戦力を誇る。守備のミスでの失点に気をつけたいところであり、高田商としては、そこを逃さず畳み掛けたい。

社(兵庫1位)ー近江(滋賀3位)

夏の甲子園で活躍した近江の山田投手が県大会準決勝決勝同様マウンドに上がらないようであれば、社がやや優位と見る。伸びのあるストレート投げるオーバーハンド右腕芝本投手を擁する社は打線に特別なものは感じないが、負けにくそうなチームという印象を受けた。

八幡商業(滋賀1位)ー和歌山東(和歌山2位)

ロースコアのつばぜり合いが予想される。初戦の中では、最も予測の難しいカードと言えそうだ。

京都国際(京都1位)ー履正社(大阪3位)

履正社打線は今年も力強い。加えて走塁鋭く守備も堅い。特に外野は観てて安心感がある。投手は増田選手今仲選手の左右の両輪が中心でいずれも全国レベル。対する京都国際も森下投手平野投手左右の両輪など旧チームからのメンバーが残るが秋の京都では守備にやや不安を感じる戦いにも見えた。履正社の鋭く迫力の走塁に動じず対応出来るかが、この試合の優劣に直結するかも知れない。今年の秋の近畿の初戦は、最初と最後が共に両校ともにセンバツでの姿が見たい好カードとなった。


※準々決勝

市立和歌山(和歌山1位)ー天理(奈良3位)

奈良県大会で感じた天理の守備の不安が出なければ、米田、南澤両本格派右腕による投手戦を予想する。共に全国クラスの投手を攻略出来る打線かと言われれば、そこはまだ未知数かと思われる。

大阪桐蔭(大阪1位)ー智辯学園(奈良1位)

チームとしてのスケール感に勝る大阪桐蔭がやや優位と見る。本当にそうであるとしたら、智辯学園としてはセンバツ出場に向け県1位校としての優位性を確実に活かすべく、大敗だけは避けたいところかと思われる。

金光大阪(大阪2位)ー社(兵庫1位)

エースの力量はほぼ五分、打力はやや金光大阪が上回って見える分、同校がやや優位という見方も出来るが、準々決勝のなかでは最も予測が難しいカードと言える。古川投手、芝本投手両エースによる投手戦、接戦が予想される。

和歌山東(和歌山2位)ー履正社(大阪3位)

打力とチームとしてのスケール感で勝る履正社がやや優位と見る。和歌山東としては県予選で智辯和歌山を下した原動力となった継投で相手の目先をかわし、攻めては守備のミスにつけこみたい。


※準決勝

市立和歌山(和歌山1位)ー大阪桐蔭(大阪1位)

投手陣の厚みで勝る大阪桐蔭がやや優位と見る。大阪桐蔭としてはここは上級生の川原投手を先発に立てたいとこと思われるが、この時点で大阪勢が3校共残っていれば、この試合も頭から前田投手でいく可能性も十分あるかと思われる。対する市立和歌山としては勝負圏内で食らいついて、米田投手につなぎたいところ。

金光大阪(大阪2位)ー履正社(大阪3位)

チームとしてのスケール感と投手陣の厚みで勝るで履正社がやや優位かと思われる。本来ここは翌日の決勝に向けて両チームエースの先発は回避したいところだがもし大阪桐蔭もベスト4に残っていれば、この試合はセンバツ出場決定戦のような試合になるかと思われるため、金光大阪はエース古川投手、履正社は増田投手今仲投手等のなかで最も信頼出来る投手をマウンドへ送るかと思われる。


※決勝

大阪桐蔭(大阪1位)ー履正社(大阪3位)

継投策がより効果を発揮しそうな履正社が僅かに優位と見る。


※センバツへは

履正社(大阪3位)

大阪桐蔭(大阪1位)

市立和歌山(和歌山1位)

天理(奈良3位)

社(兵庫1位)

京都国際(京都1位)


補欠1位

智辯学園(奈良1位)

補欠2位

金光大阪(大阪2位)


もし上記勝ち上がりになれば6校の選出は難航を極めそう。履正社、大阪桐蔭に準決勝進出から市立和歌山までは問題なし。残る3校が本当に難しい。4校目に浮上するのは案外県3位校の天理になるかもしれない。県大会では守備で3位に甘んじて見えたが近畿では立て直し試合内容で選出されそう。何故共に準々決勝敗退で同県1位の智辯学園が補欠で3位の天理が?となりそうも今季直接対決はなく天理が準々決勝で惜敗なら選出に問題はなさそう。次にきそうなのが社。補欠の金光大阪に負けた学校が何故?となりそうだが金光大阪はあくまでこの場合同一府県3校一般枠での選出はしないという原則にのっとってのことであり、本来は選ばれるに値する学校であることを考えると、そこに惜敗の社を選ぶことの問題はなくなるかと思われる。最後の一校はこの場合ほんっとうに難しい。奈良1位の智辯学園の可能性もあれば和歌山東が継投で履正社に惜敗でとどめることも考えられ、そうなるとフレッシュさも買っての選出もあり得るし、はたまた同一府県3校選出はしないというのはあくまで原則であるという観点から、それを覆して力的には選出に十分値する金光大阪を選ぶ可能性も捨てきれないと思われますしほんっとうに難しいですが、ここでは当落線上の学校の中で最も戦力が充実してるのではと見て純粋に感じた京都国際が、初戦で負けたとしても優勝の履正社に惜敗であろうかと思われ、戦力と試合内容が評価されて久しぶりに初戦敗退校の逆転選出がなされるものと、当ブログでは予想いたします。当落線上のひとつである和歌山東を21世紀枠に一旦まわすのかどうかの興味も湧いてきそうですし近年まれに見る推理意欲の湧く組み合わせ、力関係になったかと思われます。