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じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

ウインターカップでの大阪桐蔭男子バスケ

2021-12-25 12:42:10 | 高校バスケット

女子が死力の限りを尽くして負けたのに対して男子は、もちろん男子も死力を尽くしたことには変わりないと思いますが、女子と違い実力的にも試合展開的にも勝てた試合を落として見えました。第1Q序盤、コートをワイドに使ったパスワークで相手を翻弄し大量リードを奪いましたがそれを防ぐべくパスの出所を抑えにかかった相手を前に雑にも見えてしまう強引なパスが目立ち始め得点ペースがガクンと落ちる。守備ではいきなり大量リードを喫した相手が一気に点差を詰めるべく3点シュートを多投するためのパスワークに翻弄され続けて見えました。ゴール前にえぐりこんだ相手に対しまともにゴール前に人数を割いてしまったことでスリーポイントゾーンにいる相手選手をフリーにしてしまい次から次へと3点シュートを決められるという光景が逆転されるまでひたすら続いて見えました。幸先よく大量リードを奪えたわけですから2点取られ2点取り返す。で良かったかと思われ、ゴール前少々薄くなるのはやむなしで相手のスリーを封じにかかる。攻めてもコートを広く使ったパスワークを相手が封じにかかってるのですから、それなら切り替えてドリブルやショートで切れ込んでいけば良かったのではないかと、見てる限りでは思いました。逆転した相手が以降着実に2点を取りに来たのとは対照的で、個々のみならずゲーム前の戦術でも勝りながら、ゲームの中でのゲームメイクと相手を感じ取る力で後塵を拝し、初戦敗退につながったと思います。やや残念な負け方にはなってしまいましたがこれも経験、次につながるウインターカップにはなったと思います。ガードのサーノンターハ選手のトリッキーなリズムは十分相手を翻弄できますからスタミナと体の強さが増せばもっと全国的な選手になると思いますし秋田選手のプレーにも光るものがありました。尾形選手や岩波選手などの強い3年生の穴を埋めることが出来れば、来期も十分期待できるかと思われます。


ウインターカップでの大阪桐蔭女子バスケ

2021-12-23 12:56:44 | 高校バスケット

初戦敗退になってしまいましたが薫英や岐阜女子相当の実力校相手に大善戦だったと思います。スターターの5人の出場頻度がもう少し上がっていれば結果も違ったかもしれません。第1Qでは全体的にサイズのある相手に大阪桐蔭もサイズで負けない選手を5人揃え 強さ五分、スピード鋭さで勝るの図式が出来上がり加えてシュートの精度でも勝って大量リードを奪いましたが、第2Q以降相手もより強くチャージをかけてくるようになり大阪桐蔭のメンバー交代もありスピード鋭さ、うまさでは勝るが強さで劣るの図式になってしまい、その図式がスタミナを奪いシュートなどひとつひとつのプレーの精度を奪うことにつながり、以降終始詰められる展開になり最終Qでついに逆転されて見えました。ただこの時間帯になると相手も下級生主体だからかフリースローの精度などに疲労が見え逆転のチャンスもあったのですが残念ながら再逆転とはなりませんでした。とはいえ北之坊選手の出ずっぱりの姿を久々に見れて存分に強さを発揮し、加えてそれまであまり見られなかったボール回し等の上手さも披露、2年生の山本選手の相手に詰められた中での難しい体勢からでもゴール前にえぐりこんでシュートを決める体の強さとしなやかさと技術力の高さ、1年生の片山選手の強さ、府大会の頃はスターターの一員としてのプレーが精一杯に見えた2年生の阿部選手のプレーにも光るものがあったことなど個々は存分に働き、何より府大会の頃より選手層が格段に厚くなったと思います。第2Q以降でのメンバー交代でサイズで劣ってしまったことがそのまま強さで劣ることになってしまって見えましたが、試合全体の事を考えれば、必要な選手起用だったと思います。来期は強い下級生が数多く残りますので、必ずや大輪の花を咲かせてくれるものと思いますし、この試合での3年生の奮戦にも見るべきものがあったと感じました。


2021ウインターカップ展望

2021-11-18 21:36:46 | 高校バスケット
※男子
中部大学第一(愛知)〜東海大諏訪(長野)
インターハイを制した中部大学第一がこの大会でも優勝候補の一角を占める。流石に雰囲気がある。福岡大大濠(福岡2)ー開志国際(新潟2)は1回戦屈指の好カード。勝者が順当なら3回戦で中部大学第一と対戦となりそうで、実現すれば優勝候補同士の潰し合いと言える。他実践学園(東京1)ー駒大苫小牧(北海道2)の勝者も面白い存在かもしれない。夏冬連覇を目指す中部大学第一にとっては予断を許さぬゾーンと言える
金沢(石川)〜仙台大学付属明成(宮城)
インターハイではベスト4止まりの明成を、このゾーンのみならず優勝候補の本命と見る。体の分厚い選手ばかりで雰囲気が圧倒的と感じた。明徳義塾(高知1)あたりが対戦すればどこまで食い下がるか
福岡第一(福岡1)〜前橋育英(群馬)
福岡第一も優勝候補の一角と言えるが初戦の相手となりそうな高知中央(高知2)も力強さを感じる抜き差しならない相手と思われる。
浜松開誠館(静岡)〜帝京長岡(新潟1)
インターハイ準優勝の帝京長岡も優勝候補の一角と言える。能代科学技術(秋田)あたりが最初の関門か。初出場の大阪桐蔭(大阪)は帝京長岡と対戦すべくベスト8を目指すのがまずは現実的な目標かと思われるが実現の可能性は十分あるかと思われる。強さを感じる八王子学園八王子(東京2)スピード鋭さを感じる浜松開誠館あたりがライバルかと思われる。

※女子
桜花学園(愛知1)〜明星学園(東京1)
優勝候補の本命格の内2校が順当なら準々決勝で潰し合う注目のゾーン。インターハイに続き夏冬連覇を目指す桜花はまるで外国人選手のような日本人選手がずらりと揃う強力布陣だが明星学園も個々の力は強烈。インターハイで見せてしまった粗さが出なければ五分に渡り合う可能性も十分あるかと思われる。
聖カタリナ(愛媛)〜岐阜女子(岐阜)
優勝候補の一角岐阜女子が中心だが混戦になる可能性も。聖カタリナー津幡(石川)、大阪桐蔭(大阪2)ー八雲学園(東京3)、昭和学園(千葉1)ー高知中央(高知1)はいずれも好カード。どこが岐阜女子の準々決勝の相手になってもおかしくない
京都精華学園(京都1)〜柴田学園(青森)
桜花、明星と並ぶ優勝候補本命の京都精華が中心。強烈な個の力を複数擁する。安城学園(愛知2)、小林(宮崎)、柴田学園あたりが準々決勝で京都精華と対戦することになるのかと思われる。
開志国際(新潟1)〜大阪薫英女学院(大阪1)
優勝候補の一角と目される薫英と東京成徳大高(東京2)が順当なら準々決勝で対戦することになるかと思われるがインターハイ準優勝の薫英の初戦の相手となりそうな札幌山の手(北海道1)は同校にとって初戦から手強い相手と言えそうだ。

以上です。年末が楽しみですね。


桜花学園 大阪薫英女学院 京都精華学園 岐阜女子 明星学園 大阪桐蔭

2021-08-15 19:04:37 | 高校バスケット
※桜花学園(愛知)
スターターは皆外国人選手のよう。控えまで雰囲気がありました

※大阪薫英女学院(大阪)
準決勝の岐阜女子戦は組織力、核になる選手の力等総合力、チームとしてのバスケでも相手が上と思いました。その中で相手の組織ディフェンスを特に序盤幾度となくかいくぐった都野選手、宮城選手等のドリブルでの突破力が光りました。この試合でリードを許した最終盤で宮城選手が決めた逆転のスリー、その後の相手の強い外国人選手のゴール前での動きを佐藤選手など複数人で体を張ってすれすれのところで守りきったディフェンス、そして最後の攻撃で泥臭くボールに喰らいつきついに逃げ切った一連の下りは感動しました。準決勝以降スターターの5人のみで戦いきった事も特記事項かとは思いますが、今後は選手層の厚みを増すことが分かりやすく課題として浮き彫りになったかと思われます。それが成されれば、決勝で力尽きることもなくなるかと思われます。

※京都精華学園(京都)
ジェシカ選手ウチェ選手は単に大きくて強いだけでなく柔らかい技術力も高いときますから相手はたまりませんね。総合力は桜花に勝るとも劣らないものを感じました。二人以外の選手も強い選手が多いですが、今後はチーム全体として桜花学園のような雰囲気を身につけられるかどうかかと思われます。

※岐阜女子(岐阜)
チュクウ選手は見た目以上に強かったです。後選手交代などベンチワークの強かさが光って見えました。チュクウ選手中心の攻撃と組織ディフェンスが売りのチームに見えましたが、今後はチュクウ選手以外の攻撃力がどこまで増してくるかが鍵かと思われます。

※明星学園(東京)
準々決勝の京都精華戦では最終ピリオドで強力なエスター選手アフォディヤ選手が二人ともファイブファウルで使えなくなってしまった事が突き放された要因に見えました。この二人の選手の負担をいかに減らすか、またこの二人がいかにファウルをもらわないプレーが出来るようになるかが課題かと思われます。そうすれば全国制覇も現実味を帯びてくるかと思われます。

※インターハイ見る限りでは桜花、京都精華、明星学園がウィンターカップの優勝争いの中心になってくるかと感じられ、薫英、岐阜女子等が追う展開かと思いました。大阪桐蔭がこれらの学校に追いつくにはひとつひとつのプレーの精度を上げていくこと。特にミドルレンジからの2点シュートの精度を上げていくことが急務のひとつなように感じました。ここに挙げさせていただいた学校等はそれが当たり前レベルと言っていいくらい出来ていたと思います。全国クラスとはまだまだ差がある大阪桐蔭ですが、可能性も感じさせたインターハイだったかと思われます。


2021年度女子高校バスケットインターハイ展望

2021-07-09 12:44:26 | 高校バスケット

※本命

桜花学園(愛知)京都精華女子(京都)

※対抗

札幌山の手(北海道)湯沢翔北(秋田)郡山商業(福島)聖和学園(宮城)白鴎大足利(栃木)昭和学院(千葉)明星学園(東京)八雲学園(東京)開志国際(新潟)新潟中央(新潟)鵬学園(石川)岐阜女子(岐阜)大阪薫英女学院(大阪)大阪桐蔭(大阪)倉敷翠松(岡山)徳山商工(山口)高知中央(高知)聖カタリナ(愛媛)小林(宮崎)


バスケットは総合力プラス核になる大型選手を擁するチームが優位かと思われ、そういう意味では、野球に似た側面があるように思われる。


では、ゾーン毎に見ていきたいと思います。


※岐阜女子~開志国際のゾーン

毎年のように優勝候補の筆頭格に挙げられ今季の東海大会も制した岐阜女子が中心のゾーンかと思われるが初戦の相手となりそうな白鴎大足利など息の抜けない戦いが続きそうだ。湯沢翔北ー八雲学園は好ゲームになりそうな予感。東北大会が開かれていないため同地区の学校の実力は未知数だが2年前の湯沢翔北の印象は強く残っている。開志国際も地区大会の戦績見る限り力はありそうだ。九州勢では小林に期待したい。


※徳山商工~高知中央のゾーン

高知中央の初戦の相手となりそうな大阪薫英女学院、その先に待ち構える昭和学院の勝者を徳山商工が迎え撃つ図式かと、各地区の戦績見る限りでは推察される。昨年度のウィンターカップではくじ運に泣いた感もあった薫英だが、今大会も楽なクジではないとはいえ、決勝進出のチャンスはあるかと思われる。


※札幌山の手~福岡大学付属大濠(福岡)のゾーン

札幌山の手の初戦の相手は大阪桐蔭になりそうだ。対戦が実現すれば大阪桐蔭が昨年のウィンターカップ準々決勝のリベンジなるかに注目が集まる。2017年はウィンターカップ優勝、2年後の同大会では悲劇的な逆転負け、そして昨年はその相手に見事リベンジと全国で感動的な戦いが続いてるだけに、今大会も注目が集まる。聖カタリナ学園も面白い存在だがこのゾーンの本命はなんと言っても桜花学園かと思われる。留学生の破壊力もさることながら日本人にもそれに匹敵する選手がおり、東海大会こそ優勝を逃したが、その力たるや間違いなく優勝候補本命かと思われる。郡山商業-新潟中央の勝者や倉敷翠松あたりがいかに立ち向かうかにも注目したい。


※京都精華女子~明星学園

近畿大会を57年ぶりに制した京都精華女子は言わば今大会の西の本命かと思われる。近畿を制したのが57年ぶりというのが意外なくらい元々力のある学校だが加えて今年は2人の留学生が強力。高校女子バスケといえば桜花と岐阜女子、という定番とも言える下馬評を覆す力があるかと思われる。共に順当に勝ち進めば準決勝で桜花と潰しあいというのはもったいない限りである。このゾーンの対抗馬は明星学園か。他、鵬学園、聖和学園あたりにも注目したい。