動き始めた小笠原丸は釜岩の先端を回り込むと、監獄岩という小さな島の前を通ります。細長い島ですが、戦前は漁師の漁具などを置いた倉庫の建物がこの島に建てられていたそうです。写真の手前側に薄く横に伸びているのが監獄岩で、右の方には硫黄島の西側部分が見えています。
ここからは、小笠原丸がいよいよ動き出して硫黄島を一周した時の写真の紹介に移ります。釜岩の湾内を出た小笠原丸が一度西に向かって釜岩の先端を回り込むようにしてから今度は北東方向に向かって硫黄島の北側を通ってから島の東側に出ると南に向かって摺鉢山を回り込んでからまた、この写真を撮ったあたりの位置まで戻ってきます。その後、北上を続けて、硫黄島から離れていきます。
この写真は、釜岩先端に近づいたあたりから沈潜群から摺鉢山にかけてを撮ったものです。
この写真は、釜岩先端に近づいたあたりから沈潜群から摺鉢山にかけてを撮ったものです。
私たちが着いた日に硫黄島釜岩まで運んでくれて、戻る時に小笠原丸まで連れてきてくれて、他にも、祈念会館や厚生館でいただくお弁当や食材、飲み物などを運ぶ時にも大活躍をしてくれた艀が、硫黄島での役目を終えて、小笠原丸に載せられる時の作業です。
船尾側のクレーンを使って、非常に微妙なバランスを取って二本のひもが艀の船体にわたされて、釣り上げられます。緊張感のある作業ですし、そもそも、このような作業など他でめったに見られないことから、人気があります。
船尾側のクレーンを使って、非常に微妙なバランスを取って二本のひもが艀の船体にわたされて、釣り上げられます。緊張感のある作業ですし、そもそも、このような作業など他でめったに見られないことから、人気があります。