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戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

2015年小笠原村硫黄島慰霊墓参(163)南海岸の二ツ根岩(2)

2015年11月26日 | 硫黄島・小笠原村
前回に続き、硫黄島の南海岸にある二ツ根岩です。今では、この写真のように砂浜からそびえていて、高さは、8,9メートルもありますが、
戦前には、海面から出ていたそうです。確か、私が最初に硫黄島に行った20年ちょっと前の時にも、満潮の時には、この岩の基底部は海の中に隠れるという状況だったと思います。
上陸戦の映画では、豪華キャストの「史上最大の作戦」があまりにも有名で、私も大好きです。実は硫黄島戦も同じジョン・ウェイン主演で、「硫黄島の砂」という映画になっています。DVDが安く買えたので持っています。
硫黄島の上陸船では、上陸敢行前に徹底的に艦砲射撃などで日本軍珍事が叩かれていましたが、地下壕を整備していた日本軍は上陸の時まで戦力を維持できていたようです。
硫黄島への米軍の上陸地点が、この写真の南海岸でした。
そしてこの南海岸の砂浜は、現在でもそれほど広くはありません。段丘状にはなっていますが、すぐに、海岸線まで行くことができます。
硫黄島は隆起を続けていて、現在では、面積は父島を抜いて小笠原諸島最大になっています。
戦前は海中から見えていた二ツ根岩が、このように海岸にそびえる岩になっていることからも、どれほど大きな隆起があったかが分かると思います。
ということは、戦時中の南海岸は今より、もっともっと、細長く狭かったということです。
南海岸に来るたびに、そして、摺鉢山の頂上から南海岸を見るたびに、「もっと狭かったわずかな幅しかなかった海岸にとりついて上陸しようとしたところを日本軍に狙い撃ちされた米軍兵士たちは本当に大変だったろう。」と、米軍側への同情を禁じえなくなります。米軍の将兵もたくさん犠牲になったのが、硫黄島戦でした。
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