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戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

21014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅(69) 壁画(2)

2014年08月28日 | 硫黄島・小笠原村
この壁画は、かなりの大きさがあります。壁画の土台の岩のいたるところに、文字が刻まれています。英語も日本語もあります。この地を訪れたことの記念に刻まれたものらしいです。摺鉢山の山頂の碑の入口のところにも米兵たちのドッグタグ(認識票)が多くかけられていますので、アメリカの兵士たちにとっては、先の大戦全体でも最も有名な戦跡の一つである硫黄島を訪ねた証として、ドッグタグをかけたり、この壁画の岩に自分の名前を刻んだりしているらしいです。そして、この岩には、日本人の名前も数多く刻まれています。硫黄島を何らかで訪問したりした人たちが刻んだものだと思います。この写真には写っていませんが、ひときわ大きな字で削られているのが「大沢」の二文字でかなり目立ちます。英語の名前がたくさん刻まれているのに対抗しようとしたのでしょうか。アメリカ人の風習として、この地を訪れた証を残したいということがあったのだは思いますが、戦争に関係する証や標である場所の岩を削って自分の名前を残すというのは感心できません。もっと、ひどいのは、日本語の文字を刻んだ日本人たちです。どんな思いで、何を考えてそんなことをしたのかは想像もできませんが、いずれにしても、後まで残るものなのですから、このようなことはしないで欲しかったです。特に日本人で、遺跡や観光地の名所などに自分の名前を書いたりするのは、ただの「落書き」に過ぎません。なんら、主張も、思いをこめた祈りも入る余地のない行為なのですから、この壁画の漢字の文字の数々を見るたびに、とても、恥ずかしく思います。
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