OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

小笠原丸が島を離れる時2008(6)

2008年06月27日 | 硫黄島・小笠原村
日没です。既に船は硫黄島の北を回りこんで、東側にいます。擂鉢山が左側に見えている島全体です。
この帰る時に名残惜しんで島を一周する時の、夕暮れ、日没、夕焼けの景色は壮観なだけでなく、特殊でもあります。

普通に日没を眺める場合には、太陽は必ず、時間経過とともに、沈む場所との間隔を狭めていき、やがて接して、接点の上に出ている部分を小さくして、そして消えていき夕焼けを残します。

ところが、この時には、船が動いています。水平線から高さがある島のを回りながら日没をいている私たちが動いています。掲載の写真では、島の稜線には太陽は接していますが、水平線まではまだ、間隔があります。
沈む太陽の真下が島か海かで、間隔に違いがあるわけです。時系列に撮影した写真を見てみますと、そのことが分かります。同一地点に止まって、日没を撮影したのではないので、海の上まだかなり水平線まで間隔があったのが急に島を下に稜線に接したり、その後、また回りこんで、海が真下の位置に船が来ると、島に沈んだ太陽が、一部はまだ、水平線の上に姿を残していたり、という具合です。

この後、おが丸は、擂鉢山の裏側を見ながら、島の南端を回り込みます。その頃には北側を見ると擂鉢山となっていますので、日が沈んでいく位置は別の西側方向、擂鉢山を正面に見た左手側になっています。ちょうど、海と雲を赤く染めて、いよいよ水平線より下に太陽がもぐる時間が、おが丸が南端にいる時でした。
一周をし終えて北上を始める頃には、かなり、周囲は暗くなってきていました。
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