OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

今年の小笠原、硫黄島訪島事業

2011年09月21日 | 硫黄島・小笠原村
今年の、硫黄島への訪問は、震災の影響で、例年は6月に開催されるのが延期されて、9月開催になりました。主催の小笠原村からの案内が届いた時点で、今年の硫黄島は深刻な水不足になっていて硫黄島に上陸できない可能性があると知らされていました。申し込みをした結果で、届いた受領通知で、上陸できないことが確定したと知らされました。少し迷いましたが、上陸できなくても、慰霊墓参という行事に参加する機会は大切なので参加することを決めました。

さらに、結果としては、台風の影響で、小笠原滞在が例年より1日短くなりました。

今年は、硫黄島への上陸ができませんでしたが、これまでに、5年連続で参加してきたこれまでに経験していなかった
新しい体験もありました。

9月18日、洋上の小笠原丸甲板での慰霊祭の前に、小笠原丸が南硫黄島を1周、洋上慰霊祭後には、戦前には十数世帯が住んでいた北硫黄島を2周と献花がありました。南硫黄も北硫黄も、硫黄島からよく晴れた日に見たことがありましたが、近くから見るのは初めてでした。

また、父島に戻った19日には、小笠原村が、私たちのためにツアーを用意してくれていて、私は、父島戦跡ツアーに参加させてもらいました。例年の日程では、父島についた日と戻る日のそれぞれ半日が父島で過ごせる時間で、スクーターをレンタルして島をまわったりはしていましたが、これまでに行ったことがない父島の戦跡をガイドの方に解説していただきながら、見せていただくことができました。

この写真は、父島に到着した17日に、小笠原村が企画して下さって、村役場職員の方が、運転・ガイドで連れて行って下さった島内周遊案内ツアーの最初に行った、おなじみ、三日月山展望台ウェザーステーションからの景色です。台風16号が近づきつつある時間でしたが、きれいな海でした。ここからの眺望によって、小笠原にまた来たことを実感することができます。

今日は、硫黄島出身で父島在住の方から、帰りにお土産にいただいたアナナと緑のキングバナナを、祖父、祖母、伯父の仏壇と、母の仏壇とにお供えしました。その後、甘くてフルーティーなアナナをいただきました。アナナは、このブログで、2007年 7月22日に紹介しています。あの記事の写真のアナナを、航空機での日帰り墓参の硫黄島厚生館でのお弁当昼食の時に持ってきて下さった方と、今年、「仏壇にそなえてね。」と下さった方は同じ方です。数年前に慰霊墓参の様子がNHKのテレビで特集された時に、ご夫妻で父島でタコの実を採集して鉄火味噌を作って私たち一行に差し入れて下さった様子が、、その年は、一緒に硫黄島に小笠原丸で父島から参加して下さっていましたが、、紹介された方です。ありがとうございました。

今年の小笠原の様子について、また、紹介を続ける予定です。

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