台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

花蓮港庁  (花蓮港庁花蓮港市) 花蓮港支局 松尾神社

2010-10-30 09:37:07 | 花蓮港廳
 
旧現在は外からその外観を見ることしかできない       当時の花蓮港支局であり、神社は絵左奥にあった



この酒工場も例外ではなく、工場内に松尾大社の祭神を祀る松尾神社が建立された。正確な情報がないが、遅くとも昭和5年前には造営されたようである。
終戦後、神社は取り壊され、日本民族意識を取り除かれ、「増産報国碑」に建て替えられたようである。1971年にはまだ社殿前の池と橋が残っていたが、今は何も神社の痕跡を示すものはない。
この場所を最後に訪問したのは既に5年前になる。現在は花蓮創意文化園区となっているようである。機会があればもう一度訪問したい場所である。

基隆中学校卒業の廣繁喜代彦さんの紹介で昭和18年(1943年)8月から8ヶ月間、花蓮港支局に勤務されていた林朔雄さんにお会いすることができ、上記の写真を頂いた。神社は正門を入ってすぐ左側にあったとのことである。写真から、鳥居を超えると神橋があるのが分かる。残念ながら本殿は見ることが出来ない。

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