台南州 泉社（台南刑務所構内神社）

当時の神社の旧景

台南刑務所の跡

泉社は台南刑務所内に建立された神社であり、昭和12年（1937年）12月29日に鎮座祭が行なわれた。
現在の地図で見ると、ちょうど和意路・西門路・森林街・永福路に囲まれた場所が台南刑務所のあった所となる。現在は大部分が空き地になっており、神社の位置を確定できるものは何も残っていないが、神社は所内中央部西側に位置しており、中央廊下を隔てて教誨堂に相対していたという。

台中州 和美国民学校校内神社

臻美大樓前の狛犬


当時の写真（提供：和美小学校）

グランド奥に一対の非常に愛嬌のある狛犬が残っていた。石台には「奉献・第16回修了生一同」とかすかに読み取れる文字が刻み込まれていた。和美小学校のホームページによると明治32年（1899年）4月1日にこれまで仮の学校として借りていた道東書院を和美線公学校と改称し、学生数35名で始まった。昭和16年（1941年）には和美国民学校と改称し、初等科（6年制）と高等科（2年生）を新たに設置した。
したがって、学校の歴史としてはゆうに100年以上あることになる。また、狛犬の後方にある説明書によると、当時の旧校舎の面影を残すものは一対の狛犬だけである。

新竹州 新竹刑務所構内神社

この神社は新竹少年刑務所内に職員の自発的寄付と収容囚人の勤労により建立された神社である。
神社は檜材を用い、神明造りの神殿を設け、神殿前には国旗掲揚台があり、小池には噴水があった。

台北州 圓山水神社

圓山大飯店の聳える丘沿いにMRT剣潭駅方に向かって歩いてゆくと台北自来水事業處陽明分處がある。そばの石段を登ってゆくと、古びた圓山貯水池がある。その奥にひっそりと圓山水神社の遺跡が残っていた。
光復後、神社は荒れ果て、木造の本殿も取り壊された。1990年に台北自来水事業處職員および地域の有志により整理・修理され当時の圓山水神社が修復された。現在は「水神－大禹」が奉られている。
台北市に残る神社遺跡の中でも最もしっかり保存されている遺跡である。是非足を運んでもらいたい神社遺跡である。