台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

高雄州 恆春社

2009-03-22 18:05:39 | 高雄州
恆春社はザイザルを加工してロープや網を製造していた台湾繊維株式会社の企業神社であり、恆春麻場内に昭和8年(1933年)3月15日に鎮座している。現在は鳥居のみが残っており、説明書によると商売の神様である稲荷神社であったとのこと。本殿は取り壊された後、土地公が建立されたが今は何も残されていない。
恆春麻場は現在、瓊麻工業歴史展示区となっており、当時の宿舎やサイザルの加工に使用された機械の展示室がある。
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高雄州 大武祠

2009-03-22 18:04:10 | 高雄州
北大武山は標高3,092メートルの山で、屏東県泰武郷と台東県金峰郷にまたがる中央山脈最南端に位置しており、いわゆる「台湾五嶽」の一つである。この頂上に大武山祠が建立された。この神社は高雄州が皇紀二千六百年年を記念し、高雄州の理蕃課の指導により、台湾山岳会の協力を得てパイワン族の霊地・霊山である北大武山に高砂族皇民の象徴として建立された。
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台南州 蒜頭社

2009-03-20 23:13:31 | 台南州
明治製糖株式会社の第3番目の工場として明治43年(1910年)に圧搾量1,100トンにて操業を開始した。その蒜頭製糖所に構内神社が建立された。
 これまでの訪問では基座しか確認されていなかったが、 2008年9月の3度目の訪問時にはこれまで土の中に埋もれていた鳥居は改めてその姿を現し、燈籠も建てられ神社の様相を呈していた。

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台南州 岸内社

2009-03-20 23:09:18 | 台南州



岸内神社は現在の岸内国民小学校内にあった。この神社はもともと鹽水港製糖株式會社の岸内工場内に建立されたものであったが、光復後、神社は取り壊され現在は岸内国民小学校と名前を変えている。
神社の本殿はちょうど現在の学校建物がある場所にあったと教師が言っておられた。現在、学校の校庭内には計6基の石燈籠と一対の狛犬が保存状態良く残っている。当時の鳥居は狛犬の更に奥の方にあったとのことである。
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台中州 北斗神社

2009-03-13 23:59:50 | 台中州
北斗神社は現在の北斗高級家事商業職業学校にあった。光復後しばらくは石燈籠が残っていたが学校前の神社路が出来た際に全て取り壊されて土の下に埋められたようである。また、小公学校児童により北斗神社に奉納された狛犬が奠安宮内の奥に安置されている。
当時の北斗郡には台湾の中部における官営移民村が建設された場所であり、秋津村(昭和7年)、豊里村(昭和11年)、鹿島村(昭和12年)、香取村(昭和15年)、八洲村(昭和16年)および利国村(昭和17年)が続々設立された。四国および九州よりの移民が最も多く、九州では熊本、鹿児島および佐賀県からの移民が多かった
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