2013年4月に「台湾屏東県の原住民集落に建立された神社(祠)の現状」で牡丹郷高士村のクスクス(高士)祠を紹介しました。この時、取材をした陳清福(原住民名:パラル・シロン)さんは、「スククス公学校を卒業した生徒は、神様のお陰で出世している。従って、何とかして神社の修復をしたい」と語っていました。
この事に一役買ったのが、「李登輝友の会」と宮大工の佐藤さんという方で、1000万円をかけ、遂に檜でできた本殿が完成し、5月18日横浜港を出発しました。その後、高雄港に陸上げされ、高士村まで運ばれます。7月か8月くらいに御神霊遷しの儀が執り行われるようで、祭神はパイワン族の神様。高士村の方々も、これで村に神様が戻ってくるとすごく喜んでいるそうです。陳さんの夢が2年越しで実現したことになります。
「3.11の地震で日本人は台湾の方々から大変な恩義を受けました。このことが、今回の原動力になりました」と佐藤さんは自由時報の記者に答えたといいます。
自由時報に掲載された高士祠の記事