台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台北州 (基隆市天神町156番地) 基隆天満宮社

2011-04-02 00:24:51 | 台北州
鎮座日:大正10年(1921年)12月25日  祭神:菅原道真  例祭日:8月25日  社格:社
鎮座地:基隆市天神町156番地                         
現住所:基隆市仁愛区劉銘傅路95巷6号(南靈宮)

仁二路から劉銘傅路に入り、そのまま登って行くと鄭成功を祀る南霊宮への標識が見えてくる。学問の神様とされる菅原道真を祀る基隆天満宮社は基隆市を一望に望む高台の上に基隆神社と向かい合うように建立された。この場所は基隆天満宮社が建立された場所であるが、第一代の天満宮は天神町に市営住宅が出来上がった大正10年(1921年)時に造営された。そして昭和9年(1934年)9月24日、高等小学校に向かって左側の山腹であるこの場所に移転して遷座式が執り行なわれた。

* 劉銘傅:1884年に清国の属領であったベトナムの支配権を巡り清仏戦争が勃発した。フランス艦隊が基隆と淡水に上陸して砲台を破壊し市街を攻撃、澎湖島を占領して台湾海峡を封鎖した際に、清国政府は劉銘傅を台湾に派遣し、福建省隷属から独立した台湾省を設立し、省長官である台湾巡撫(じゅんぶ)に就任した。劉銘傅は台湾の近代化と自立を図り、土地調査、新田開墾、殖産事業、鉄道、汽船、電灯、通信等を担当する各総局を設置して近代化に着手した。


第二代天満宮社が建立された場所
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