台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台北州 加羅山社

2011-12-10 09:43:09 | 台北州
鎮座日:大正7年(1918年)10月1日 祭神:天照皇大神、大国魂命、大己貴命、少彦名命、能久親王 例祭日:6月17日  社格:社
鎮座地:羅東郡蕃地太平山         
現住所:宣蘭県大同郷太平村太平山国家森林遊楽区(鎮安宮)

この標高1,500メートルの旧太平山に大正7年10月1日、営林所が中心になり加羅山の旧林場に加羅山社が鎮座し、台湾総督府の始政記念日である6月17日を例祭日とした。昭和3年、職員一同の計画により改築工事が執り行われ、昭和4年(1929年)11月3日の明治節を記念して遷座式が行なわれた。
 森林資源の枯渇に伴い、昭和12年3月に森林の伐採もタボー渓・三星山方面の原生林である新太平山に移った。これに伴い、役所・小学校・病院およびお寺も新太平山に移り、新たに昭和12年、新太平山に造営された。そして台湾檜の最上材を用いて神社は造営され、神社も太平山神社(第二代加羅山神社)とも呼ばれた。

加羅山は伽羅山または嘉羅山とも書かれた。旧太平山小学校の同窓会である太平山会事務局責任者、また台湾友の会の会長であり、この地で生まれ育った喜久さんによるとこの地はタイヤル族南澳蕃が「カリャサン」と呼んだことから「伽羅山」と名付けたのではないかとの推測をしておられる。また、旧太平山の渓流をカラサン渓と、その源流の山を加羅(カラサン)山と呼ばれていた。


鎮安宮。あいにくの雨の日であり、霧がかかっていた。もう一度、訪問したい場所である
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