台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台中州 (台中市台中1295番地1296番地) 台中稲荷社

2010-11-13 00:36:15 | 台中州
 
台中警察局第一分局大誠分駐所                 分駐所の裏で、この辺りに神社があったと思われる      

鎮座日:明治30年(1897年)9月  祭神:倉稲魂神  例祭日:6月15日  社格:社 
            
台中稲荷社は台湾における第2番目の神社として明治30年に常磐に建立されたようであるが、大正4年(1915年)に初音町に移築され、大正12年11月20日に建て替えられた。日本統治時代の初期に渡台した日本人(内地人)向けのご利益信仰として建立された最初の稲荷神社となる。
この神社の所在地を特定するのも困難を極めた。台中政府の戸籍課で調査を依頼したが判らず、職員の一人が日本統治時代の建物である「寶覚寺」に言ってみたらと提案してくれた。早速、「寶覚寺」を訪問するとお二人のご老婦人にお会いできた。台中に稲荷神社が無かったかお伺いしたところ、幼い頃によくこの神社の前を通ったとのことであった。
現在の場所は成功路と興中街のちょうど角の台中警察局第一分局大誠分駐所辺りである。当時この建物は派出所であり、神社はその横に南西向きにあった。近くに柳川があり、ご老婦人によると柳川沿いに並んだ料亭に勤める芸者さんがよく通りすがりに手を合わしていたと言う。
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