知人と話していて、最近のコンパクト型デジタルカメラの傾向が以前と違う動きを感じたので、思いつくままに書いてみます。(文中には私の理解不足による意図せぬ嘘が書いてあるかもしれません。その点をお気づきの方はお知らせいただきたくお願いします）→mail
最近のトレンド・話題として広角化、高感度化、手振れ対策、横長画面などがあります。もちろん、それと共にあるいはその背景として高画素化というものもありますが、画素数としては既に十分な世界に到達したデジカメの現状では、画素数よりも画質に目を向けるべきでしょう。しかしながら、画質の定量的表現や数値化は難しく、また要求も多岐にわたり、画質は表現しにくく一本化しづらい特性と言えるでしょう。ということで、その点は後回しにしましょう。
１・広角への対応
お勧めなのが広角化への対応です。広い風景を一枚の写真で撮りやすくなること。狭い室内など下がれない状況で横に広く撮れること。草花の接近写真を撮っても周りの様子を描写しやすくなるなどの利点が大きいものです。・・・・・・しかし、その一方で画面の隅々までの注意を払えない初心者にとっては使いづらいレンズであることも、間違いのないところ。というのは、広角レンズでは写したいものの周りにあるー写したくないものが写ってしまうことが起こりやすい。それと、今までと同じ距離で撮ると、写したいものが思ったより小さく写ってしまうということ。→これは写したいものに１歩、２歩と近寄って撮るだけ、あるいはカメラの向きを少し変えるだけで解決する問題ではありますが、慣れないと撮影時にそれがなかなか出来ないものです。でも、それは単なる慣れですから、手に入れてしまえばすぐに慣れるはず。安心して広角レンズを手にして欲しいものです。
具体的なレンズとしては35mm換算で35mmより小さくなれば広角です。私のお気に入りは28mm相当のレンズです。これだと相当に広角の効果があり、実用的です。ただ、この28mm相当のレンズは各社まだまだ少ないですが、リコーは以前から沢山出してますし、この3月にPanasonicからもこのレンズを持つLumix FX01が発売されました。
２・高感度化
これまでは撮影時の感度をISO４００付近が実用限界のものが多く、その400でもノイズが増えるものが一般的だったようですが、ISO1600あるいは3200でも実用範囲とうたう物が増えています。感度については多くを語らずとも皆さんご理解されてるでしょう。人間の目で見えたように自然な感じで写せるのです。ストロボ(フラッシュ)で撮影された写真にはその瞬間をシャープに写せた素晴らしさはありますが、自然なシーンではありません。室内や夜間に自然に見えてるシーンをそのままに、あるいはそれ以上に穏やかに写すには高感度化が不可欠なのです。夜景を写すのはともかく、室内写真をきれいに撮りたいのは皆思うところでしょう。
ただ注意すべきは、やはり画質です。高感度といってもピンからキリまであります。やはり画質を抜きにしては高感度の性能は決まりません。高感度にした上でもノイズが少ないのはもちろん、自然な質感で描写できるカメラを選びたいものです。あるメーカーのカメラはノイズは少ないけれどべたっとした塗り絵みたいな写真になり質感がないと言われるものがあります。しかし、モニターで見るととてもきれいです。プリントしたものを重視するか、モニターで見えれば良いのかによって選択が変わるかも知れません。
カメラメーカーが似たようなものを何種類も作ってるように感じる方もいるかもしれませんが、それぞれに意味ある違いがあるのです。メーカーの意図と自分に使用目的を良く考えれば、ある程度の選択は出来ます。何でも出来るカメラなどこの世に存在しません。ある程度目的限定で絞り込むことが必要です。あとは、価格とどこまでの利用範囲を予定するかでしょう。
