山肌が燃え墨色に変わった、たかみくら付近(右端が頂上)JR跨線橋から撮影
前の記事の延焼中の写真と比較すると燃えていた場所が分かるでしょうか。
1月29日 (土)の朝8時で今回の鷹巣山~高御位山一帯の山火事は鎮火となったようです。
消防団の阿弥陀町の分団では早速(?)、ホースの水洗い整理が行われていました。
広範囲に灰色の山肌に変わり果てた播磨アルプス:サイズ1850x250dots
クリックで拡大してご覧ください。
燃えた山の範囲は西の鷹巣山から東の高御位山まで直線で約2Kmもあります。
この下の地形地図で照合すると上のパノラマの位置がお分かりになるでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=344828&l=1344702
鹿嶋神社手前にある市の池公園から奥の山へ遊歩道を歩いてみました。公園奥に飛び火で燃えた場所がありました。まとまって燃えた場所から何十mも離れた場所が焼けています。下生えや落ち葉から燃えて行ったことが分かりました。1mほどの遊歩道があると延焼防止にはなるようです。
東南向きの斜面を見ると焼けた山肌に灌木の根元のくぼみが一定のリズムで並んで見えました。規則的な配列になってるのは植林した痕跡でしょうか。自然な植生と思っていましたが、先人の方々の手入れによって作られた山だったようです。
尾根近くで白煙が見え緊張しました。つむじ風に灰が巻き上げられたのかとも思いましたが、同じ場所で続けて見えて写真が撮れるほどの時間でした。その後見えなくなったので、結局くすぶりの煙ではなくつむじ風だろうということになりました。
黒こげになった山にもかかわらず次々と登る人々がいました。
私たちもその類なのかな(笑)
遊歩道を回って行くとたまたま焼けずに済んだ場所に椿が咲いていました。
焼け模様の中にある麗しい緑と赤い花にしばし目を休ませました。
時間があったので、予定外の中腹まで登ってしまいました。登山道は綺麗ですが、それ以外は焼けた灰や炭化物で覆われています。一歩踏み入れると厚く積もった灰に靴が埋まりました。
これから登山する方はマスクをつけた方が良さそうです。風に吹かれると全身灰まみれりなりそうです。
雨が降るとこれらの軽いものはかなり流されてしまうのでしょうか。流れた先の土は肥えるかもしれませんが
・・・雨のたびに播磨灘が灰色に濁るのでしょうか。
燃焼が進んだと思われる場所では枝先まで黒くなった灌木が林立しています。このまま自然に任せていては元のきれいな山にはならなそうな気がします。復活できない樹木は切り倒し排除しないと、いつまでも黒こげの木が残りそうな感じがしました。
里に近い山裾に竹林が並んでいます。防火の効果を言う人がいましたが、結果的に散水対処もあったためか山裾まで火の手は迫らなかったようです。火が迫れば竹がはじける音がするだろうから、その音がしたら非難するという対応にもなるのでしょうか。
下の写真左上が高御位山山頂、急な尾根が長尾登山路です。
下山後、東に回り込んで阿弥陀新池まで行き、そこから
長尾尾根を真正面に見ました。高御位山の南面は殆ど焼けてました。
新緑の時期になると、この色のコントラストがさらに際立つようになるのでしょう。