スチューデント・ジャズ・ライブ(SJL) http://sjl.sakura.ne.jp/
2012.4.28(sat) 13:30 Start
毎年この連休初めに行われる中高生のビッグバンドのためのコンサートが、例年同様甲南高校行動にて行われました。
銀杏の新緑がまぶしい甲南高校グランドから講堂方向
今年は開演時間が13:30に遅くされた関係で、いつも遅刻して会場入りする私も、開会のタイミングに間に合いました。
開会式イベントの代わりに、今年はこれまでのイベントのスナップ写真を中心に、スライドショースタイルで、活動の紹介が行われました。ちょっとしたわくわく感が高まって、いい企画でしたよ。
タイガーマスク姿の中安エグゼクティブ・プロデューサー、少女風の春風みたいなワンピースをまとった藤城事務局長、それにいつも変わらぬダンディなスーツ姿の白樫代表、それにいつも暖かな姿勢でバンド紹介&インタビューで視界を行う藤田総合司会の4人の挨拶から始まりました。
最初は、西宮市立学文中の演奏
録音が間に合いませんでした。
2曲目の最初の方バリサクとバスボンの音が非常に揃ってて素晴らしかった。3曲目のサックスの唄い方が印象的でした。
1. It Don't Mean A Thing
2. Tribute To Miles
3. Comin' At Ya!
4. Jumpin' Juck
2番手は高槻市立柳川中学校
1. Moanin
2. Angel Eyes
3. ブルーアイズオン
3曲目の演奏中サックス隊などが上半身での振り付けで盛り上げていたのですが、客席でBFJOメンバーが、そのフリを真似て一緒に盛り上がっていたのが微笑ましかったです。演奏する側からも見えていて喜んでる様子もわかって、小さい会場ならではの一体感が感じられました。
ソロ演奏中のバック演奏側との音量バランスが気になりました。ソロが聞こえるようにバックは少し抑えてあげることが大事と思います。
3番目の曲名はアルクノブログさんの情報より訂正しました
3番手は甲南中学高校 Konan Brass Ensenble
1. Jazz Man
2. All The Thigs You Are
3. Birdland
甲南のソロに出てくる人はみないい音がでています。Saxアンサンブルも素晴らしい。総体的にSaxをやってる人の体格が良いのが今年も継続しているようですね。(笑)
この後で、プロコンボの高見カルテットTHN Town が登場しまして、高見さんのソフトなTpにギターのサウンドを絡めたビッグバンドとは全く異なるジャズの世界を聞かせてくれました。
その後10分ほどの休憩をはさんで高校の部の演奏。
4番手は伊丹市立伊丹高等学校 ICHI☆ITA JAZZ Ensemble
1. Spain
2. Take The A Train
3. Switch in time
4. Like Thunder
全体としてとてもスイング感あふれる演奏で、特にFlhrとtpソロやった男子が素晴らしい。ドラムの女子もグルーブよかったです。アンサンブルの細かなニュアンスも整えられていて、聞き入りました。2曲目のA TrainはMate Jazz Orchestraさんがやってるのと同じアレンジでしたが、その独特の迫力をバスボンを始めとして全体がしっかりと吹き込んでいたのも良かったです。どの曲も完成度が高い印象でした。ボーンソロのいいものが代々続いているなという印象も。
5番手に甲南高校Konan Brass Ensenble
1. Strike Up The Band
2. A Night At El Morocco
3. Li'r Darlin
4. Sweet Georgia Brown
Saxのアンサンブル良かったですね。ソロの音色は中学時代からできてるので、言うに及ばず。
1曲目の激しい曲も問題なく、2曲目のミディアム・テンポも問題なく、そして3曲目の超スローなリルダーリンを原曲に近いテンポで乱れもなくこなせてるのには脱帽です。この時期ここまで合わせられるとは、素晴らしいの一言。数年前からソロはいいけどアンサンブルがね、という言葉もささやかれたこのバンドの傾向は全く変わり、ソロもアンサンブルも言うことなしになってきてます。バンド好評でも、「休符を唄えるようになると良い」というとても高度な領域のコメントが出てくるほどでした。
6番手 高砂高校ジャズバンド部
1.Little Brown Jug ~ St. Kitts (Jr band)
5.MC
演奏開始前にベースのO君が司会者の問いに答えて、「みんなで一つになって」と言ってたのが印象的でした。ベースがその気であれば、よくなるよって、心の中で拍手を送りながら聞いてました。
1曲目でのフリ付の演奏は申し分ないんだけど、前2つのバンドの演奏を聴いた後では、やや失礼ながら幼い感じを受けましたが、これは多分曲の持つ歴史的背景に由来する感覚と思っています。いくら高度なレベルで演奏できても、ここまでシンプルな楽曲で力を詰め込むには、さらに細かな作りこみが必要なんだろうなと思うところです。
2曲目のJr Bandの演奏はイントロのリズムのもたつき感が少しなくなりましたが、カリブ海のゆったりした感じを作るには、リズム隊の手加減がまだまだ必要との印象です。
3曲目の初披露の曲は、それなりに整っていたと思いますが、これはぜひNPSOの曲を演奏を聴きこんで、違いを埋めていく練習をするといいのでしょう。
4曲目は曲自体がうまくできていて、いろんな魅力にあふれたアレンジですし、MCでも説明されていたように、各パートのソリの魅力がしっかりと出ていてよかったです。
講評では「メモを取るのを忘れて聞いていました」という言葉が出るほど、集中して聴きたくなる魅力があったということです。
高砂高校の演奏途中でカメラのバッテリーが空になって、以後は写真を紹介できませんが、ほかの皆様が紹介されてるのを楽しみたいと思います。
それから、本日の期待のゲストバンド 甲南大学Newport Swing Orchestraの登場でした。
<曲名とリンク先の内容ずれを修正しました。「旅の者」さんのご指摘感謝します。>
1. Sixteen Men Swingin'
2. Shiny Stockings
3. Darn That Dream
4. Freckle Face
5. Wind Machine
「今日は中学生、高校生とは違う大人の演奏を聞かせる」という意気込みが最初に語られましたが、まさにその通り大人の演奏という表現がぴったりくる今年のNPSOの初パフォーマンスを聞くことができました。これは、去年までの熱い演奏とはかなり違うものを目指してるということが伝わってくる演奏でした。いやあ、これからのNPSOには注目の価値大有りですよ。
高砂高校ジャズバンド部のファンのアルクノさんのブログには、詳しい感想や写真など紹介されていますので、そちらもどうぞ--> http://21846851.at.webry.info/201204/article_11.html
もちろん、ジャズバンド部の準公式ブログの方も写真たっぷりです-->http://blog.livedoor.jp/bfjo/
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