光と風の世界3

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フィギュアスケート・シーズン開幕の真央選手

2009-10-18 | スポーツ

いよいよ来年のカナダ冬季オリンピックへのスタートとなるフィギュアスケートのシーズンが始まりましたね。昨夜からテレビでの放送も始まったようで、このブログにもファンの方が時折覗きに来られているようです。昨夜は出かけてて見れませんでしたが・・・

ですが、今年の浅田真央先週はなかなか調子が上がらない様子。

昨夜遅く行われたエリックボンバール杯(グランプリシリーズのフランス大会)のフリーでは出だしの3A(トリプルアクセル)は成功したようですが、次のシングルの3Aや他のジャンプも失敗があったようでダウングレードが3つ。でもその方は確率は上がっていくと思うので、心配はしませんが、Youtubeのファンの方は心配で心配でたまらないようで、他にも振り付けやコスチュームや音楽についての書き込みが活発です。

私が気になったのもいくつかあります。

一つはまず素人にも分かりやすいコスチュームの件。

浅田真央選手だけでなく中野由香里選手のもそうですが、コスチュームのデザインが細かすぎてるのではないか。色づかいも不満。

フィギュアに期待するのは・・その素晴らしさとは・・自分も含めてなぜ最近の視聴率が上がってるのか・・・それは躍動美の素晴らしさという魅力に尽きるでしょう。

では、その躍動美を最大に見せる衣装とは・・・今の衣装のような細かな切返しを多用したものではないと思います。なぜなら、たとえばスピンやスケーティングの高速動作の中では色は残像と合わさって色が濁るものです。極端に言うと色を多用するほど濁った色になります。実際の会場で見えるのとは違うかもしれませんが、テレビシステムが超高画質でなければその傾向はより顕著になるでしょう。

言いたいのは、そのコスチュームはスチル写真を撮る時に見栄えが良いものか?それとも、高速で演技してる時に見栄えがするものか?あるいはその両方の変化を楽しむものですか?という疑問です。衣装デザインをする方はあれもこれもと豪華に華やかにしたいのは自然なことですが、躍動美をどれだけ高められるかという視点で選択してもらいたいものです。細かな色づかいは躍動感を損なう恐れがあります。

そういう意味で楔形の色を切り替えるデザインというのが日本人の衣装に良くありますが、あれには賛同できません。どうも日本人の選手の衣装のデザイン選択に静止画での判断が重視されてるのではないかと心配になります。

なお演技者をその気にさせる色やデザインということは、演技を成功させて結果として躍動美を最大にする要素なので、本人が気にいるデザインということは何にも増して重要なことではありますが・・・

音楽はそれにストーリーを加えて芸術性を高めるものです。これについてはかなり批判が出てますが、これはコーチの選択ですのでここでは触れませんが、決して乗りやすい音楽でないことは百も承知。その壁を乗り越えれば新たな歴史が作られるでしょうが、乗り越えられるかどうか、重しのような音楽をどう克服するか、心配しながら見守ることになりそうです。あまり意味のないチャレンジをさせてしまってるという印象が私もあります。ロシアの音楽より南欧の軽やかな音楽に乗って笑みを振りまきながら滑る真央ちゃんを世界中のファンが期待しているでしょう。(その期待はエキシビジョンの演技で堪能できそうですが、本選の結果が悪ければ、なおのこと不満が募ろうというものです)

振付に関しては、音楽がストーリーがない分を振り付けでストーリーを出せれば素晴らしいのですが、そういうことになってるのでしょうか?ちょっと疑問。それに何か手踊りが多いような印象が残りました。そこまで細かく詰め込むよりゆったりした演技こそが芸術性が良いのではないかと感じました。

また行われた演技の中で気になったのはスピンの回転数が緩いような印象・・・これはテレビの質にもよるので、実際がどうかは分かりませんが・・・

おととし、去年とラインステップでの息を呑むような感動的なパフォーマンスを今回は感じれるかどうか・・・

今回はスコアに関しては書きませんので、見たい方はこちらでチェックしてください。

SPのスコア

http://www.isuresults.com/results/gpfra09/gpfra09_Ladies_SP_Scores.pdf

FPのスコア

http://www.isuresults.com/results/gpfra09/gpfra09_Ladies_FS_Scores.pdf

サンスポのサイトには写真が沢山出てました。

http://www.sanspo.com/sports/news/091018/spm0910180759005-n1.htm

今日のフリーの演技が終わってキス&クライで待つ間に会場に投げ込まれたとてつもなく大きなひまわりの花束を、その花よりも小さなちびっこスケーターが回収して会場の笑顔を広げたようですが、真央ファンにとってはそのひまわりの花束に想いをこめて次の演技の成功を祈りましょう。

できれば、若干の修正もしてくれることを祈りつつ。

グランプリシリーズ・ロシアモスクワ大会が1週間後です。

昨年のフランス大会の後と同じように見違える演技で登場してほしい。

その後のグランプリシリーズへの真央ちゃんの参加はもうありません。

グランプリ・ファイナルは結果次第での出場になり12月3-6日の東京大会です。