光と風の世界3

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フィギュアの祭典、もとい採点

2009-10-19 | スポーツ

週末のGP仏戦でキムヨナ選手が210点も獲得してしまい、いったいどこまで点が伸びるんだろうと不思議でなりませんが、去年からの疑問はどういう点でGOEの加点が出来るのかということでした。

昨日その加点方法についてISUのサイトの中に資料がありましたので、読んでみたところです。

興味のある方はこちらへどうぞ

http://isu.sportcentric.net/db//files/serve.php?id=1427

たいていの興味のある方はもう目を通しておられるのかもしれませんが。。

結論を言えば、合理的に加点が出来るような項目が挙げられています。

そこで、はっと気づいたことがあります。

いつだったか、某番組で佐野さんや恩田さんがキムヨナ選手のスピードが凄いことを指摘されていて、その時はその後の言動が話題になり、一部のファンから悪く言われてたことがありますが、その前段で言及された「スピードが重要な加点の要素になっているということを、昨日初めて知ったのです。

例をあげると

加点の要素 以下の項目が2項目で+1、4項目で+2、6項目以上で+3点

Jump

1) unexpected / creative / difficult entry
2) clear recognizable steps/free skating movements immediately preceding element
3) varied position in the air / delay in rotation
4) good height and distance
5) good extension on landing / creative exit
6) good flow from entry to exit including jump combinations / sequences
7) effortless throughout
8) element matched to the musical structure

ここで4)に注目。height and distance 赤字で書いたandがミソなのです。・・・良く競技の実況解説で高さがありましたね~と聞きますが、高さだけがあっても加点されないのがこのルールのようです。

高さと距離がありますね~という言葉はなかなか聞かないと思います。

そう、そこが大事なところ。高さも距離もありますね~という言葉を聞くのは、キムヨナ選手のジャンプが解説される時ぐらいかな。

ということで、4)はキムヨナのジャンプを真似れば加点がもらえるのです。

キムヨナ陣営(コーチ)はそういう加点のポイントを一つづつ詰めて、GOEが上がるように工夫してるのでしょうか。その辺はどこのコーチでもやってることでしょうけれど、徹底してやってるかどうかですか。

少なくとも浅田陣営はスピードを上げることは大してやってないのではないか、

望遠ズームを聴かせたカメラでは滑走のスピードや飛んだ距離はなかなか表現されにくいものですので、テレビを見てる普通の人は何でキムヨナが良いのか分からないから・・・分かるはずもありません。カメラは映してないのですから・・

でも、野球解説やサッカー解説が工夫してるようなタブレットペンで軌跡を残して比較するなど、いくらでもやれることですなんですよね。そのようにして、もっと科学的、技術的な側面からもフィギュアを解説してほしいものです。

かなり脱線しましたが、上のリストに戻って、7)も大事ですね。難しいジャンプを跳んだ後の着地でかろうじてバランスを確保してスピードの落ちてしまう浅田真央選手の不調な時の終わり方ではジャンプが成功しただけでは加点がもらえないということです。スムーズにスッと次に移ることが出来れば加点要素なんですね。

ポイントを良く書いてあるなと思いました。

やはりここのポイントは4)のHight and Distanceを両立させないと+にならないということにしておきましょう。

次にSpins

1) good speed or acceleration during spin
2) ability to center a spin quickly
3) balanced rotations in all positions
4) clearly more than required number of revolutions
5) good position(s) (including height and air position in flying spins)
6) creativity and originality
7) good control throughout all phases
8) element matched to the musical structure

ここでも1)にスピードが出てきます。そしてスピードもしくは回転中の加速が加点の要素ということです。見るからに回転がのろくなるスピンでは、加点はなし。

Step Sequences

1) good energy and execution
2) good speed or acceleration during sequence
3) good clarity and precision
4) deep clean edges (including entry and exit of all turns)
5) good control and commitment of whole body to accuracy of steps
6) creativity and originality
7) effortless throughout
8) element matched to the musical structure

この2番にもspeed or acceleration と出ています。私の感じではキムヨナ選手はSpeedではなくAccelerationで点数をあげてるように思えます。それが楽だから。何度も止まることで低速でもAccelerationを演技して見せることができます。それは、浅田選手のように高速運動を続けるよりも楽なのではないでしょうか?楽して点取れてることになるのでしょうか。

それから、また登場しました7)のeffortless throughout・・・楽にやって見せる

頑張ってハアハアやって1)は貰えても、7)を貰えないんじゃ疲れる割には点にならないようです。

う~んこうなると、やはり・・・あの・・・エキシビジョンの「カプリース」あんな気楽な感じで滑る方が加点が高くなるのではないでしょうか。キムヨナ選手がやってるのはそういうことなのかも。

カプリースはもともとSP用に作ったものだそうですので、もしかするともしかすると、GP Finalの東京大会ではこれがSPに登場するってこともあるでしょうか・・・ははは、結構期待してる人がいるようです。

参考情報:http://number.bunshun.jp/other/figure/column/view/4237/page:3

Spiral Sequences

1) good flow, energy and execution
2) good speed during sequence
3) good body line and full extension
4) minimal delay between spiral positions
5) good flexibility
6) creativity and originality
7) ability to attain positions and variations quickly and effortlessly
8) element matched to the musical structure

1)のgood flow, energy and executionというのは何でしょうかね。これも繊細に滑るよりも、がっつりパワフルにやるのが良いのでしょうか。ということはやはり、ここでもスピードが速い方がGOEの加点につながるということになりそうですね。

ということで、今日の結論;GOE欲しくばスピードアップ

かな?

それに加えて審判員へ自分たちを理解してもらうことですね。

理解してもらうためにはパーティーやいろんな場でお話しすることでしょうか。