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『9.11事件の省察』など 9.11事件をめぐる10冊の本 その1ー1

2015年05月21日 | 9.11事件

                ▲ 『9.11事件の省察』 など、9.11事件をめぐる10冊の本 ほか

 

9.11事件の省察』など 9.11事件をめぐる10冊の本 その1ー1

 

今回はまず、9.11事件を扱う本10冊の書誌的な紹介 その1-1では上の画像左端から5冊目までの本

9.11事件後5年くらいまでの間は、事件に関連する出版や、各種講演会、9.11真相究明国際会議や、事件報道・テレビ番組など、注意深くメディアを観察すると、手がかりや、調べることに役立つものも散見していたのだが。2001年の事件後10年を経過した後は、追悼式を報道するほかは、新事実を掘り下げる企画も、出版も、入手しがたくなってきた。在庫数十万冊以上の大型書店を除けば、9.11事件を扱う本を多数揃える書店も数すくなってきたように思う。まして、事件後15年ちかく経過すると、現在20歳を過ぎている大学生は小学生にもなっていない人も増えてきた。おぼろげな事件の記憶すらも失い、自らすすんで調査しようとする意思がなければ、情報入手が容易なものではなくなってきたのだ。

9.11事件関連の本は、出版されたとき、目にした本は買ってきたものの、通勤の折りなど隙間時間に読んできたものなので、特に注意深く、網羅的に収集してきたものではなかったのだが。

ふと数えてみると雑誌の特集は別にして、手元にある9.11事件に関する本は10冊になっていることがわかった。これを機会にそろそろ格上げして、当ブログの項目に追加して、それほど多くない関連本を意識的に捜してみようと思うようになって来た。

これから読んでみようと思う若い人のために、まずは、10冊の本の書誌的な紹介をしながら、入手していなかった本を追加しながら、9.11事件の未解決問題を、一歩一歩ゆっくりと考えていくことにしてみよう。

 

 

▲ ノーム・チョムスキー 山崎 淳訳 『9.11 アメリカに報復する資格はない』 2001年11月 文藝春秋 定価1143円+税

ノーム・チョムスキーはこの本を刊行する前から、ベトナム反戦運動時代から、「アメリカは、世界最大の暴力国家だ」という意見をもつ反戦・平和運動家である。アメリカの外交姿勢を批判する著書も多数ある。日本語訳になった著書も10冊は優に超えるはず。9.11事件が起こるや否や、すぐに批判を開始できたのも、極自然なことであった。この本の第4章の目次が「アメリカは「テロ国家の親玉だ」」というのはなぜなのか。

 ▲ 『9.11 アメリカに報復する資格はない』 目次

 

 

田中 宇 『仕組まれた 9.11 ーアメリカは戦争を欲していた』 2002年 4月 PHP研究所 定価1400円+税

日本では、いち早く9.11事件の問題性を指摘していた、国際ジャーナリスト。

この本以外にも、小学館文庫から、『アメリカ 「超帝国主義」の正体』 2003年を書き下ろしで緊急出版している。出版から10年以上も経過し、今では絶版状態のようだが、一時は、古書価格も高くなっていた。よほどのことが書いてあると思って間違いないと期待していい。田中宇はネット・ジャーナリストでもあるので、過去の記事は、http://tanakanews.com/ でも読める。



 

 

 ▲ 『仕組まれた 9.11 ーアメリカは戦争を欲していた』  目次1

▲『仕組まれた 9.11 ーアメリカは戦争を欲していた』 目次2

 

▲ 『仕組まれた 9.11 ーアメリカは戦争を欲していた』  目次3

 

 ▲ 『仕組まれた 9.11 ーアメリカは戦争を欲していた』  目次4

 

 

 ▲ ジョン・コールマン 太田龍監訳 『9.11 アメリカは巨大な嘘をついた』 2002年8月 成甲書房  カバーはずしていたため、価格不明。見つかり次第、カバーと、当時価格を再掲することにしたい。

ジョン・コールマンは、陰謀論者として、政府見解に全く異見を持たない人には全く無視されることが多いのであるが、もともと、イギリスの情報機関に勤務経験のある人。よく読めば、納得できる視点もある。

貿易センタービルが、火災のため強度の落ちた鉄骨により、階と階がサンドイッチ状に階下に重なり落ちてコンクリート積み重ねが下に蓄積しなかったのはなぜなのか。

コンクリートが極めて細かいパウダー状の煙と化したのはなぜだろう。?コンクリートはよほどのエネルギーがなければ、煙とパウダーにはならないであろう。この超破壊的エネルギーは、燃焼のエネルギーや、熱で強度の落ちた上階の重力の総和とは根本的に整合しないであろう。というのは、理解できるのではないだろうか。

 

▲ ジョン・コールマン 太田龍監訳 『9.11 アメリカは巨大な嘘をついた』   目次1

 

▲  ジョン・コールマン 太田龍監訳 『9.11 アメリカは巨大な嘘をついた』    目次2

▲  ジョン・コールマン 太田龍監訳 『9.11 アメリカは巨大な嘘をついた』   目次3

 

 

 ▲ 田中 宇 『アメリカ 「超帝国主義」の正体 イラク戦争は序章にすぎない』 2003年6月 小学館文庫 定価514円+税

9.11事件の時、貿易センターに航空機を激突させたとされる主犯格のモハメド・アッタに、、パキスタン情報局の長官マフムード・アーマド将軍が、オマル・シェイクを通して、10万ドルの資金を送った。というのはどういうこと?また、9.11事件1週間前からパキスタンからワシントンを訪れていること、当時CIA長官だったテネットにマフムード・アーマドが会っていたことをも記事にしている。これらの意味するものとは?驚愕の事実では?

 

 

 

 ▲田中 宇 『アメリカ 「超帝国主義」の正体』 目次1

 

 ▲ 田中 宇 『アメリカ 「超帝国主義」の正体』 目次2

 

 

▲ ミシェル・チョスドスキー  三木敦雄訳 『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』 2003年12月 本の友社 定価1600円+税 272頁

著者は、当時カナダ・オタワのグローバル研究所所長。『貧困のグローバリゼーション』の著者でもある。経済は政治であり、政治は経済であることを熟知した、先鋭な研究者ならではの著作。世界的にも事件後最も早い時期に出版された本。

この本の巻末に9.11事件のあった日、パキスタン軍統合情報局のチーフが、ワシントンに滞在し、9月10日パキスタンから当地のこれらのグループ(モハメド・アタらの911犯行グループのこと)に10万ドルが電送されたときの報告書について知っていますか?という、ライス大統領補佐官への質問が訳載されている。

このことは、上述の田中宇の本でも記載、追求されている。9.11事件の起きた日になぜ、アメリカの属国とされる、パキスタンの情報長官が首都ワシントンにいたのか、テロ資金を送るのを指示していながらなぜ、国際的追求から逃れられたのか摩訶不思議。このパキスタン情報長官はアメリカのテネットCIA長官となぜ以前に会っていたのか?

これだけ明白な、まっ黒な事実にも、国際報道機関は資金送付の人物名を伏せるのはなぜ?

日本の大手報道機関で、当時このことを調査報道していたのだろうか?また今はどうなのか?

 

 

▲ 『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』 目次1

 

▲ 『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』 目次2

 

 

 ▲ 『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』 目次3

 

 ▲ 『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』 目次4

 

 上の5冊は、911事件後、もっとも早い時期に刊行された、事件に対する疑問、警告に満ちた書籍。明白なテロ資金疑惑の情報があったにも関わらず、このことについて、その後継続調査報道されることはなかった。

 

つづく

 

 

 

 

 



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