巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

ニッポンの留学生たちよ大志を抱け!

2007年07月12日 03時11分20秒 | Weblog
「この一年で私はフランスでがんばってソムリエの資格を取ります!」
パリに着いてまだ10日目の若き日本人留学生のS子さんは、キラキラと瞳を輝かせ、きっぱりとそう宣言しました。いや~、ひさしぶりに大志を抱いた日本の女の子に出会って、オバサンの私までパワーをもらえた感じ。
 パリにやって来る日本人留学生が滞在許可をもらうための申請のお手伝いをしているおかげで、今のニッポンの若い人たちと話をする機会がふえました。まっ、でも大半は留学というより遊学(もっとも異文化体験はきっと将来役に立つはず)かなぁ?と感じる語学留学生がほとんどですが、今日のS子さんは特別でしたね。
 新潟出身の彼女はなんと6歳のときから、”酒の道”で生きていくことを決めたんですって。酒蔵で勉強し、利き酒はもちろん日本酒に関してはもう極めているらしい。次にS子さんが目指したのがワインの道。日本の専門学校ですでにみっちり勉強し、すでにりっぱなソムリエなんですが、やはり本場のフランスでソムリエの資格を取りたい、と貯金を全部つぎこんで一年の滞在予定でパリにやってきたのです。
 フランスに来てたった4年でニースにフレンチレストランを開き、ミシュランの星を獲得した若き日本人天才シェフの松嶋啓介氏も、大いなる大志を抱いてこの国にやってきたひとり。先月、うちの旦那が彼を撮影してきたんですが、ものすごい勉強家で、ものすごい努力をし、そして働き者なんだそうです。
「そ~お、じゃ、松嶋さんみたいに成功してね」
私がS子さんにそう言うと、彼女は、
「はい!」と力強く返事してくれました。S子さんの夢は、フランスではなく、日本の故郷、新潟でフレンチレストラン開き、おいしいワインを多くの人に提供することなんですって。「故郷の新潟のために私は役に立ちたいんです」若干24歳で、この言葉りっぱです。
 こういうニッポンの若者たちがどんどんふえると日本の未来も明るくなりますよね。

パリジェンヌは外国語が苦手

2007年07月11日 02時27分18秒 | Weblog
 パリで「外国人観光客には愛想良くしましょう」という憲章が制定されました。世界一の観光都市なのに、外国人に冷たいという悪評を断ち切るのが目的。で、どーしてパリっ子は、というかフランス人はつっけんどんな態度をとるかというと、それは英語を含め、外国語が苦手ってのが原因らしい。気位も高いけどね。
 まっ、でもそれは言えているかも。友だちのフランス人は「フランス人は,フランス語が難しすぎるから他の語学が覚えられない」って言ってたっけ。現在、わが家に滞在中のエメリーヌとも足掛け10年の付き合いだけど、日本語はからっきし。おとといからいて覚えた日本語は「おやすみ」と「いただきます」のふたつ。それすら言い間違えてる。娘たちの会話は100パーセントフランス語ですもん。
 もっとも、10年暮らしても私のフランス語も進歩がないのが悩み。やっぱ、フランス語って難しすぎるのかも……。
 で、ウチにエメリーヌが居て、めっちゃ助かるのが、自動翻訳機のごとく彼女を使えること、フランス語のメールの返信をしなきゃならないとき、いつもは辞書片手にヒッシ。日本語の文をつくる5倍の時間はかかる。それがエメリーヌが横にいてくれると、正しく,美しい、フランス語のフレーズを即効で作ってくれる。
 彼女はインテリジェンスなお家の子で、家庭ではみんなが美しいフランス語を使ってるんです。そして、エメリーヌはフランス語が大好きで、将来は作家になるのが夢なんですって。だから、私が必要とするフレーズを作るなんてお茶の子さいさい、なのよね。*写真は今日のエメリーヌと馬のイディルです。

馬のフンと革のにおいに包まれて

2007年07月09日 23時28分43秒 | Weblog
 娘とエメリーヌの乗馬のスタージュがはじまりました。朝9時から夕方5時まで、彼女たちは「馬のフンと、馬具の革のにおい」に酔うのです。馬好きの人々にとってはそれは「いい香り」なんだそう。
 ……でも、私はちっとも慣れない。乗馬クラブに足を踏み入れたとたん、くっさ~い、って毎回感じてしまう。
 あと一時間もしたら娘たちが帰ってきますが、丸一日馬と過ごしたんですからふたりとも「いい香り」になっていることでしょう……。

わが家にパリジェンヌがホームステイ

2007年07月08日 23時35分23秒 | Weblog
 今日から一週間、わが家にパリジェンヌが滞在することになりました。パリジェンヌといっても、赤ちゃんの頃から知っている娘の幼なじみにして、親友のエメリーヌですけどね。月曜日からふたりは乗馬のスタージュに通うのです。朝から夕方までお馬の稽古。まっ、馬の学校みたいなもんです。
 なので日中は静かに仕事ができそう。が、朝と夜はドタバタが予想されます。娘たちは共に10歳ですから、何にも手はかかりませんが、パニックになるのは私の頭の中。普段はコテコテ日本人家庭ですから家庭内では日本語しか話しませんが、ひとりフランス人が入れば、トーゼン、フランス語で会話しなきゃならない。「ごはんだよ~」、「おふろだよ~」、「手を洗って」などなどを、いちいちフランス語にするのは正直、疲れるのよね、これが……。
 もっともエメリーヌはとても賢く、勘がいい子なので、うっかり私が「ちょっと、エメリーヌ、それ取ってよ」なんて日本語で話しかけても、通じちゃうかもしれませんけど。
 まっ、犬のジュエルにとっても賑やかでうれしい一週間になるだろうし、ドタバタもまた楽しかな。

円安、ユーロ高が止まらない!!!

2007年07月08日 00時50分00秒 | Weblog
 1ユーロが160円を超えたときにはドキドキ、ハラハラの毎日。それが、なんと今日のレートは「168円突破!」絶句!
 こちらに暮らしていると、それがどういう現象かというと、たとえば日本円の千円札が1枚あっても、実質「590円」のものしか買えない、ってこと。10万円のアパートの家賃は一挙に16万8千円にもなってしまうってことです。
 と~ぜん、わが家の今の食卓はさみし~くなってます。考えてみたらここ一ヶ月お魚を食べてない、だって割高なんだもの。このところ豚小間肉、豚ひき肉料理がわが家の定番。まるで昭和三十年代前半の食卓を再現してる感じです。ちなみに今夜は豚小間カレー……。
 で、そんな今、すっごくありがたいのがスーパーのカルト・フィデリテ(固定客カード)。このカードを持っていると、いくつかの商品が割引になるんです。で、特にいいのが大手のカルフールのカード。毎日使うフツーの食料品など、その場では割引にならなくてもカード上で加算され、月に一回まとめて小切手が届くんです。これが”ちりも積もれば山”で、先週は7・8ユーロの小切手が届きました。もちろんカルフールでしか使えない小切手ですが、それでも約1300円分! これは大きい!
 テレビをつけると、ニンテンドーDSのコマーシャルがバンバン流れてる。日本から輸出をする企業は儲かって笑いがとまらないでしょう。が、逆は大変なことになってるんですよ。個人で日本へ向けてフランスの食品や製品を輸出してる貿易商の人々等、このユーロ高は死活問題です。わが家はマスコミ系のお仕事ですが、日本円でもらうギャラがどんどん目減りして節約しても節約しても追いつかない状態。
 この先、このレートいったいどうなる?

ものぐさハムスター

2007年07月05日 23時04分33秒 | Weblog
 ケージの天井からぶら下がっている”おやつ”にしがみついてムシャムシャ食べてるブランディ。が、よ~く見たら、お尻をちょうどいい位置にあった回し車に乗っけて座ってる。な~んだ楽してるんじゃない! 真夜中にはアクロバットの大運動会をしてるくせに、ハムスターも、あんがい、ものぐさなのね。

別世界のゴージャスなお話

2007年07月03日 21時54分00秒 | Weblog
 フランスのとあるオートクチュールのメゾンが、国の歴史的建造物である宮殿内を貸し切ってファッションショーを開きました。ショーには世界中の上顧客が招待されたそうです。もちろん日本からも華麗なる人々が招かれました。で、その中にたまたま知人がひとりいたので「どんなだった?」と訊いてみました
 それによると、ショーで見せられるドレスもゴージャスなら、観客もこれまたゴージャズで、女性たちはみなイブニング・ドレス、男性群はタキシードだったそうな。
そして、ショーのあとは、着席のディナーが振る舞われ「まるで、お城の舞踏会みたい」だったんだそうです。
 が、メインイベントはそこからだったらしい。なんとお食事後はゴージャスなショッピングタイムとなったんですって! サロンには新作のドレスがずらっと並び、招待客たちはその場でドレスを注文! 高価なドレスがバンバン売れたらしい。ちなみに知人は150万円ちょっとのドレスを現金にて購入!「そんなに高くなかった」だって!!! 
 ……貧乏人の私なんぞ、話を聞くだけで深いため息……。いや~、その絢爛豪華な光景、ちょっとだけ覗いてみたかったなぁ……。
 でも、この話を聞いて、日本の和服の展示即売会みたいだな? と思ったのも事実。
 そうそう、ご招待ということは当然、往復の航空券付きかと思いきや、「交通費と宿泊費は自腹」だったそう。まぁ、大金持ちの人々には、そんなのは微々たる経費ってことか? ……は~、再び、ため息。

フランス馬文化を見せつけられる

2007年07月02日 05時30分30秒 | Weblog
 娘が通っている乗馬クラブ『ラ・グランジュ・マルタン』の創立50周年式典が行なわれました。90頭の馬たちがパリ郊外、ジフ市の目抜き通りを大行進し、市庁舎前の公園でセレモニーがありました。ひとつのクラブのために、ポリスが出動し、道路を封鎖、車両は一時通行止めとなりました。いや~、見応えありましたよ。
 こういう乗馬クラブは規模の差こそあれ、フランス全土の各街にひとつずつはあって、幼児から老人までが、乗馬を楽しんでいます。料金もリーズナブルだから普通の庶民が気軽に馬と親しめるんです。(じゃなきゃ、ウチの娘も習ってない)
 そしてそういう中から、明日の馬術のオリンピック選手や競馬のジョッキーが生まれるんですって。
 競馬といえば、この秋の凱旋門賞にも、日本から2頭がエントリーしていると聞きました。去年はディープインパクトが勝たせてもらえなかったけど、挑戦が続くのはいいことですよね。フランスの馬文化を日々見ていると、この国で日の丸を上げるのはすっごく大変だと思うけど(だってフランスは馬に威信をかけてるから)、ニッポンのお馬さんもガンバレ!