巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

パリ・日本祭における謎のシャンソンおばば

2006年11月13日 05時10分56秒 | Weblog
 週末にパリで「SAMURAI JAPON」というイベントがあったので娘を連れて見物してきました。生後1ヶ月から異国で暮らしている娘に、祖国の文化を見せるいい機会かと思って。
 会場となったのは、パリ12区にあるパビリオン・ドゥ・ベルシー。界隈はその昔のワイン倉庫街だったところで、今は再開発されお洒落なブティック、カフェ、レストランが並んでいます。で、パビリオンは劇場や貸し切りのパーティなどに使われてて、さらにアンティックの木馬、メリーゴーランドを集めたミュージアムにもなってる、いかにも「フランス!」って雰囲気のところ。
 日本の祭をやるにはかなりミスマッチなスペースだけど、まっ、ここはパリなんだからしかたないか……。
 津軽三味線、太鼓、空手、侍のアクション、新撰組の寸劇などがプログラムに載ってたんで、すんごーく楽しみだったんです。が、はじまってみると、ムムム、これはカラオケ大会か? と思うような、日本の歌手が日本語で歌うエディット・ピアフのシャンソンなるものが、開始から30分以上延々と続くんでガックリ。歌手も私にはプロなのかアマなのかわかりませんでしたね。で、正直な反応を示すフランス人たちは、あからさまに席を立ってましたもの。もちろん、あとから上に書いたような日本の伝統的な出し物もでてきたんだけど、はっきり言って進行ミスだよ~。
 あとで訊いたところ出演者は皆、日本から実費でやって来ているとか。パリの舞台を踏めるってことで参加した自己満足組が、ドバッと全面に出ちゃったのが失敗の原因でしょうね。フランス人は、あくまでも正しい日本の伝統芸能だけを見たがるんですから。出演者の中には太鼓では日本一の天才少年の山部くんなどもいたのだから、最初からそういう人をジャーン! と登場させるべきだったんだよね。主催者が強引なシャンソンおばさんたちに押し切られちゃったのかしらん?
「おかあさん、お歌いつまで続くの。これは日本のお祭りじゃないよ……」と娘は開始から30分で飽きてしまい、木馬のミュージアムへそそくさと移動。
この日は、特別に14世紀の足こぎのメリーゴーランドにも乗せてくれたので、娘はこっちに大コーフン。結局、ミュージアムでず~っと遊んでました。
「SAMURAI JAPON」は今年で3回目で来年も開催されるそう。次回はカラオケおばさんを排除して、ニッポンの素晴らしい伝統芸能だけを見せてほしいものです。
*写真は開催の挨拶をした女優さんですからお間違いのないよう。派手派手ドレスのシャンソンおばさんの写真は撮らなかった、撮りたくなかったのでありません。



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